ほしぞloveログ

天体観測始めました。

2016年10月

よく考えたら、天体関連の機器を揃えるのに必死で、ソフトウェアに全く予算を割いていないことに今更ながら気付きました。そうは言ってもフリーのソフトがすごく充実しているのも事実で、無理にお金をかける必要がないという意見も一理あります。それでも一部に有料ですごく有益なソフトもありそうなので、そこらへんを少しづつ揃えていこうと思っています。

そんなわけで今回はCanon EOSでの撮影の補助としてBackyardEOS(以下BYE)を使ってみます。バージョンはこの時点での最新の3.1.8です。でもまだ使い続けるかどうかはわからないので、まずは30日の試用版です。ユーザー登録が必要ですが、キーを手に入れれば30日間は無料でフル機能使えるようです。

接続は最初ちょっと戸惑ったのですが、EOS 60Dの場合、新しくもなく、そこまで古くもないので、一番下のドライバーでした。チェックを入れておけば次回からは選択する必要がなくなります。

まずは右の上の方のSettingボタンをおして、保存フォルダを指定し直すことと、保存されるファイル名の設定の見直しを行いました。ファイル名はデフォルトの

<target>_<frametype>_<duration>s_<iso>iso_<fstop>_<temperature>_<filter>_<timestamp>

から少し変えてカメラ名を追加し

<target>_<frametype>_<duration>s_<iso>iso_<fstop>_<temperature>_<filter>_<cameraname>_<timestamp>

としました。

次にやったことはピント合わせです。左上の5つ並んでいるボタンの真ん中を押します。ここでMagic Lanternでライブビューの露光時間の制限を外してあることがすごく役に立ちました。ただそのままBYEで見てるだけだとたとえMagic Lanternでライブビューの露光時間の制限が外れていても、PCの画面に映った空は暗いままで、明るい星を頑張って導入する必要があるのですが、この時点でカメラ側のライブビューのモニターに画面をオンにしてやってカメラのモニター上に画像を写してやると、PCの画面のライブビュー映像も露光時間の制限が外れて、限界まで明るくできます。星がたくさん入るので、適当なところに向ければ大抵星が見え、たとえ暗い星でもそれを使ってピントを合わせることができます。ちなみに映っている星はすばるの一部です。


IMG_0267


ピント合わせは画面の星像内をダブルクリックすると四角い枠が移動できるので、映っている星のところに枠を合わせれば、拡大された映像を右上の拡大図の中で「同時に」見ることができます。枠はもう一度ダブルクリックすると、そこの位置で固定できます。BYEのすごいところが拡大映像をもとにFWHM(Full Width Half Maximum: 半値全幅のこと)を計算してくれるので、数値を見ながら一番小さくなるように合わせ込むことができることです。上の写真では3.7(単位はpixel?)になっています。

ちなみにFWHMとは、そこで見える星の光の明るさの最大値の半分になるところの、全部の幅(この場合直径)がどれくらいになるかという意味で、鋭さを表すときなどによく使います。FWHMが大きければ鈍っていて(この場合直径が大きいのでピンボケ)、小さければ鋭い(直径が小さいのでピントが合っている)ということです。

下の写真は先の写真と同じ星でピント合わせをしていますが、ピントが少し外れている例です。FWHMはこの場合27.9とすぐに相当大きくなるので、非常に正確にピントを合わせることができます。

IMG_0269


撮影は左上の5つ並んでいるボタンの左から2番目を押します。撮影された画像はメモリーカードの中のみでなく、PC内にも直接書き込んでもくれるので、いちいち後から移動しなくていいのが便利です。撮影モードの説明は他のページでも解説が結構されているので、今回は他に譲りたいと思いますが、(ここから2016/12/14に段落最後まで追記)一つだけ。もしシャッターを切るときのミラーの動きの振動で撮影像がブレるようなら、画面右の真ん中らへんの「Mirror lock」に数字を入れてみてください。その秒数分だけミラーが上がってから撮影開始まで待ってくれるので、ブレの影響が少なくなります

写真は実際に撮影をしている最中で、5枚中3枚目を写しています。下にこれまで撮った写真のサムネイルも出ています。

IMG_0266


一つだけ、撮影を開始するのに最初うまくいかなく、ログの細かいところを読むとバルブモードにせよとあります。これまでの機種のようにシャッターの近くにある露光調整ダイヤルを回しても30秒までしかいかないので困っていたら、マニュアルモードからさらにモードダイアルを一つ進めると初めてバルブモードになるというところは、しばらく気がづかなかったです。まだ60Dを使い込んでいないのがバレバレですね。さらにBYE内での撮影設定の時の露光時間の選択によるのですが、逆にマニュアルモードにしないと撮影が開始しないこともあるので注意です。

ピント合わせが非常に有効で、Magic Lanternとの併用ですごく使いやすくなります。ファイル名での管理もすごく強力なので、手放せなくなる気がしています。


追記: 2016/10/21、次の日の牛岳遠征に備えている最中に、お試し版だとインターネットの接続が必須とのことで、最悪iPhoneのテザリング経由で接続はできるのですが、iPhoneのバッテリーの持ちなどのことも考え、製品版を購入しました。ASCOMでの接続に備えてPro版にしておきました。$50で、Paypal経由で支払いましたが、全く問題なくスムーズに購入ができ、ライセンス番号もすぐに手にでき、新たにインストールをし直すことなくライセンス番号を変えるだけで、試用版が製品版になりそのまま使うことができました。


 

昨日のTG-SPの自動追尾テストに引き続き、追尾の精度を出すためにSharpCapで極軸の調整をしてみました。使った機材は手持ちのCMOSカメラASI224MC16mmのCSマウントのレンズです。

はっきりいってむちゃくちゃ便利です。しかもとても簡単です。あえて難しいところを言うなら、日本語に対応していないところだけでしょうか。

1. まず、CMOSカメラをどこかにマウントします。今回は高橋の鏡筒バンドの上に固定しました。

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2. CMOSカメラを赤経用の回転軸とだいたい同じ方向に向けます。SharpCapの途中の説明の中には1度から5度までの精度と書いてありました。

3. 次に、赤経回転軸がだいたい北に向くように三脚ごとでいいので、方向を合わせます。これも5度くらいの精度でいいでしょう。実際にはカメラ画像に北極星周りが入ればよく、その範囲はカメラの画角で決まるので、今回のASI224MCで16mmのレンズを使うの場合、横17度、縦12度くらいの範囲が見えます。なので画面の真ん中あたりを中心に使うとすると、5度までというのは的を得た値だと思います。

4. SharpCapを立ち上げ、ToolメニューからPolar Alignを選びます。最初に説明が書いてあるので読んだほうがいいですが、書いてあることは、
  • 赤道儀が必要。
  • 1度から5度までの画角が必要。200mmの焦点距離のガイダーが理想。(と書いてますが、今回の16mmでも十分使えています。)
  • 10個から15個の星が見える必要がある。
  • 初期のアラインメントは5度くらいの精度が必要。
  • 赤道儀は望遠鏡が上方を向くホームポジションから始めるといい。
逆に必要のないものは
  • 正確なファインダーのアラインメントやコーンエラーを正すこと
  • 自動導入
  • 他のソフトやインターネット接続
など、何が必要で何が必要ないかという一般的なことで、大したことではありません。

5. Nextを押して、いよいよ北極星周りの認識です。15個くらいの星を認識しないとダメみたいです。
この時点で北極星周りがきちんと見えていると、Plate solvingでデータとして持っている星図と比較して、各星の位置が認識され、極軸周りに同心円が多数見えます。

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6. 星の認識がうまくいくと、右下のCould not soleveがSolevedに変わります。CMOSカメラの露出時間とゲイン、およびPolar Align設定の中のNoise Reductionが結構効きます。私は0にしました。うまくいくと写真のようになります。

7. Solvedの状態がある程度続くようになったら、Nextを押します。

8. CMOSカメラを含めて、赤道儀を赤経方向に90度位回転させます。

9. 再び星の位置が認識され、写真のようにターゲットの星を矢印のところまで持って行けという指示が出ます。

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10. 三脚をずらすなどして赤道儀全体を動かして、微調整します。このとき注意なのですが、当然赤道儀のモーターを利用して合わせてはいけません。あくまで、架台の方の移動(大きな赤道儀には微調ネジがついていますが、ポタ赤などにはそんな豪華なものは付いていないので、本当に三脚をずらします。)で位置を調整します。合わせている途中で、移動量に応じてターゲットの位置もリアルタイムでずれていきます。ほぼ合わせ終わったのが下の写真です。

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11. ある程度合わせてからNextを押すと、誤差がどれくら残っているか表示されます。

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初めてやったにもかかわらず、実作業は15分くらいでした。この記事を書いている時間の方がはるかに長いです。慣れれば、ものの数分で終わると思います。恐ろしく簡単です。

途中画面上で星の位置を移動して合わせるのに、三脚の足の長さを変えて微調整したのですが、星の村のスターライトフェスティバルでHUQさんに見せていただいた、

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のようなものがあると便利そうです。これどこのメーカーのものなのでしょうか?(2016/10/20 追記: タカハシ製でした。Vixenでもよく似たものを出しているみたいです。「三脚アジャスター」で検索すると出てきます。)

赤道儀の水平出しはしなくていいのでしょうか?とか、考えていたのですが、赤道儀自身がポタ赤で自動導入はしないので赤径の回転軸さえあっていればよく、そもそも水平などもなす必要がないために、このような簡易調整で十分なのですね。

それと似た話で、実は最初極軸を合わせる前、CMOSカメラの中心は赤径の回転軸と合ってなくていいのだろうか?とか、センサー平面は赤経回転軸に垂直になってなくていいのだろうか?など、いろいろ考えました。でも無限遠のものに合わせて回転させて見ているので、場所も角度も極軸が画面内に入るくらい大雑把でいいという事が、やっと理解できました。いやあ、簡単です。(追記: 2016/11/3 牛岳でAdvanced VXにBKP200を乗せ、その上にFS-60を乗せて、さらにその上にASI224を乗せて試した時は全くうまくいきませんでした。合わせ終わって回転させると、回転軸が全く極軸からずれたところで回っています。その後2016/11/7に自宅で試した時はうって変わってうまくいきました。BKP200を無くしたからかもしれません。)



さらにHUQさんが以前コメントで教えてくれたのですが、CMOSカメラが完全にファインダーの代わりになります。しかもより広範囲を明るく見ることができるのと、無理な体勢で覗かなくていいので、はるかに便利です。これでFS-60Qについているファインダーを外して、さらに軽量化する目処がつきました。取り外したファインダーは青色でかっこいいので、同じ青色でまだファインダーのついていないMEADのLX200-25に取り付けようかと思います。

さて、極軸調整の結果ですが、今回は誤差にして10分の1度くらいのオーダー、写真で撮ると20秒くらいは追尾できるようになりました。

LIGHT_Tv20s_3200iso_+23c_60D_20161016-00h21m47s283ms

それよりも他の問題が発生して、どうも追尾できるときと全く追尾しない場合で別れる現象が見られました。どうもギヤの駆動に合わせてどこかでスリップしているみたいです。撤収してから明るいところで調べたら、2箇所ネジが緩んでいました。これは自分のミスです。また、赤道儀自身も中のネジが調整されていないと精度が出ないという記事もどこかにありました。これはメーカーの方で調整する部分だそうです。まだ犯人は確定していませんが、とりあえず自分で閉め忘れていた箇所は締め直し、今晩以降、再度検証です。(追記: 2016/10/17に解決しました。)

あと、追尾がうまくいっているときに問題になるのが、風です。結構揺らされて星像が流れます。さらに機材を軽くしたいのですが、風の揺れのほうで問題になるのかもしれません。三脚がまだたわんで揺れるので、もう少しいい三脚が欲しいです。



とりとめのない思いつきです。

実は天体観測を始めたかなり初期の頃から(と言っても今年の5月ですが)考えていたのですが、ハワイにある「すばる」でやっているような、いわゆる補償光学ができないかといろいろ思いを巡らしていました。でも「すばる」のような本格的なものはなかなか難しいので、とりあえず像の位置補正だけでもできないかなとも思っていました。

でも、たとえできたとしても実はあまり実用的には応用がないことも、おぼろげながら想像ができていました。例えば、惑星では速い速度で動画撮影して、ソフト上で位置はおろか、ノイズ低減など全ての補正をしてしまうという概念です。最近ではAutostacker2などで、一画面内での位置の補正を、認識点ごとにしているなど、いわばシンチレーション補正に似たようなことさえオフラインでやっています。

また、星野写真などでは、視野が広すぎるので、追尾さえしていればあまり誤差は問題ありません。拡大して撮影するとしても、赤道儀に返すガイド撮影の技術が確立していて、スピード的(制御帯域的)にも十分実用的で問題があるようではないので、それほど像自体を光学的に位置補正するという積極的な理由がありません。さらに位置補正のための機器は、幾分高価ですがAO-7など既に市販品として存在します。

そんな状況の中、昨日から始めていた軽量化の一環で、HUQさんとのスターライトフェスティバルのコメントでのやり取りの中で、赤径方向のDC的な追尾をポタ赤にまかせて、カメラの手ぶれ補正のところにガイド信号をフィードバック出来ればポタ赤一台でガイド補正まで出来、さらなる軽量化につながるのではと思い、上の考えが再燃しました。


ガイド補正は「センサー部」、「計算部」、「アクチュエーター部」の3つに分かれます。今回のポイントはアクチュエーター部です。もともと鏡に磁石を付けて、コイルで動かして制御するというのは一般的な技術なので、それを応用すればいいと思っていたのですが、コンパクトにまとめるにはなかなか大変です。ところが、ここを見るとEOSの一番一般的なレンズの中に全ての必要なものが入っていることが示されています。民生品で、EOSで一番普及しているレンズで、中古でも安価で出回っているので、これを使えないかと思ったわけです。

一つ問題は、アクチュエーター部は光の経路から見てセンサー部の手前に置かないと、フィードバックにならずにフィードフォワードになってしまい、精度的には不利になるので、望遠鏡、アクチュエーター、センサー、カメラの順にしなければいけません。ガイドのセンサーとして撮影カメラ自身の像をそのまま使うことができれば順序的にはいいのですが、撮影の際は長時間露光をしてしまうので、速い信号(光)は積分されてカメラ側にくるので、スピード的に使うことができません。取り出すのも大変です。かといって、一般のガイドCCDはアクチュエーターの手前側に相当するので、フィードフォワードになってしまいます。

この問題は初期の頃から認識していて、ビームスプリッターを使うのが解かなとか思っていたのですが、天体観測の世界にはオフアキシスガイドと呼ばれる技術が既に確立していることを後に知りました。なのでオフアキを使えばアクチュエーター、センサー、カメラの順にすることができそうです。

アクチュエーターはコイル部分の信号線を取り出してくれば、あとは電流駆動ができるコイルドライバーを作るだけです。

ちなみに、一般に使われているのガイド撮影の問題点は、
  • 赤道儀に返すので、反応速度が遅い(制御帯域が狭い)
  • ステッピングモーターなので、分解能が限られてしまう。(これはきちんと定量的に評価すれば問題ないのかもしれません。)
となりますが、このことが問題になるくらいの速度と分解能が実用的に必要かどうかは、まだ確信がありません。

いずれにせよ、これはあくまで位置制御なので、シンチレーションの補正はそもそも絶望的です。シンチレーション補正をやろうとすると、鏡を複雑に変形するなどのさらなるアクチュエーター開発と、それに相当するセンサー部も必要なので、コンパクトでは到底無理な話となります。すばるなどの大型望遠鏡では実用化されていますが、当然相当大げさな装置で、一般のアマチュアが使うようなレベルではありません。一部、アマチュアまで使うことを見越して研究開発を進めているところもあるようですが、まだ実用というわけにはいかないみたいです。




今日はすごくいい天気です。煌々と輝く月齢13.7日の月が恨めしいです。

昨日の反省を踏まえて、強度を出すために雲台をポタセキに付属してきた迎角40度のV字金具に代え、さらにバランスをとるためにドイツ式赤道儀に変更したので、下の写真のようになりました。赤道儀のコントローラーも充電式の単三電池4本を入れ、赤道儀側に接続しました。

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この状態で、大分剛性が出たのと、バランスが悪くて空回りするようなことがかなりなくなったので、とりあえず、昨日の薄雲の月のリベンジを含めて、撮影と赤道儀での追尾を少し試してみました。


まずは月。画像はJPGで撮ったものをそのままアプしています。全く無加工です。アップするときに解像度が減らされてしまうので、元々の写真よりは小さいです。上がFS-60Q、下が比較のためのSCOPETECHの口径60mm, 焦点距離800mmで下の子が撮ったものです。

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拡大するとはっきりわかりますが、FS-60Qの方がより細かく見えています。ただし、SCOPETECHのほうは子供がピントを合わせたので、ピンボケの可能性があります。性能の差なのか、ピンボケの差なのかまたそのうちに比べてみます。
 

次に昴で、1秒露光。追尾無しなので、これでも流れています。

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次に、TG-SP(赤道儀)にTG-HG(コントローラー)をつないで、電源を入れてみて、とりあえず追尾してみました。極軸はすごく適当で、北極星の方向を(方位磁石も使わずに)適当に目分量で合わせただけです。

まずは先と同じく昴です。今度は5秒で流れ始めてしまっているので、少なくとも赤道儀は動いてはいるようです。ISO5000、5秒露光です。何枚か撮ったやつの中で一番流れていないやつです。未加工です。

IMG_0119a



オリオン大星雲。月がまだ明るかったのですが、とりあえず撮ってみました。ISO5000、5秒露光です。一番流れていないやつで、未加工です。月の明かりに負けずに、色もとりあえずきちんと出ています。やはりもう少し露光させたいです。

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この時点で、寒いのと眠いので撤収することにしました。オリオン大星雲は電視では見ましたが、カメラでの撮影は生まれて初めてなのでとりあえずは満足です。

今回は撮りっぱなしをアップしただけで、全部まだ未加工写真なのですが、昨日のリベンジは果たせました。適当に赤道儀を置いても5秒くらいはもつみたいです。とりあえずポタ赤も何とか使えそうなことがわかりました。ただ、もう少し全体的に軽量化したいです。

次は極軸を真面目に合わせることでしょうか。CCDを使ってSharpCapで極軸合わせをしてみようと思っています。

あ、あと昼間の時間があるときに今日撮った写真のRawファイルの方を加工してもう少し見栄えを良くしてみようかと思います。




 

スターライトフェスティバルのオークションで手にいれた、タカハシのFS-60Qを少しだけ試してみました。10月13日の夜のことです。

まず手持ちの機器で組み上げて、最低限見ることができるかを考えてみました。今回、同様にオークションで手にいれた赤道儀は、どうやらTG-SPとして売られていたスカイパトロールにドイツ赤道儀にするためのTG-SEをつけたものみたいで、スカイパトロールⅡとして売られているものとは違うかもしれません。形としてはスカイパトロールⅡの形に組み上がっていたのですが、マニュアルはスカイパトロールのものが入っていました。

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TG-SEが結構重いので、まずはスカイパトロールの形にしてみました。その際、最初は赤径の回転部分にあたるパーツをひっくり返して可動範囲が広くなるように取り付けてみたのですが、結局重さのバランスが取れなくなることがわかったので、向きは説明書にあるような向きに取り付けました。固定ネジは思ったより弱くしかしめることができず、ちょっとバランスがずれて多少のモーメントがかかるだけで回転してしまったりします。

鏡筒バンドは鏡筒を落札した際に付いてきたのですが、付属のネジが長すぎて下の赤道儀側の回転機構の下の板に当たってしまい、回転が妨げられるので、ワッシャーを挟み回避しました。

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FS-60Qは重心位置がかなりフォーカサー側に来るために、本来はオフセット付きの鏡筒バンドを使うみたいなのですが、ついてきたものは普通のものでした。これは重いので、そのうちに取り替えることになると思います。

三脚をどうしようかと思っていたのですが、手持ちのManfrottoの三脚にVangurdのPH-22という原村の星まつりで特価で買った雲台をつけました。この雲台は本来Yaw方向の回転を固定することができないタイプなのですが、 回転部分にドリルでM2.5の横穴を開け、タップを切ってM3のネジで回転を固定することにしました。

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雲台の根元のキャップネジがそうです。

これで一応、最低限見るくらいのものは揃ったので、組み上げてみました。全体像がこれです。

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  • 組み上げてわかった一番の問題は剛性です。雲台は一応金属製なのですが、それでも触ると雲台のところで揺れてしまいます。機材に触わらなけば一応大丈夫みたいです。付属のV字の板に変えた方がいいかもしれません。
  • 三脚の足が短いうちはいいのですが、足を延ばすと三脚自身がたわんで揺れてしまいます。まだ全体的にまだ重いみたいです。エクステンダーを外す方向でいきます。
  • あと、可動範囲が思ったより狭いので、TG-SEをつけ直してドイツ式のスカイパトロールⅡ形式にしたほうがいいかもしれません。その代わりに軽量化からは離れていってしまいます。ポータブルと謳っているので、これはデザインとしては如何なものかと思います。

とりあえず追尾はまだなのですが、マニュアルで導入しその後もマニュアルで追っかけるという方式で、アイピースをつけて月と昴を覗いてみました。非常にシャープで、皆さんがタカハシに行き着くわけが少しわかった気がしました。

昴が綺麗だったので、写真を撮ろうとしたのですが、なかなか合焦せず、結局長い方の延長筒を外してやっと合焦しました。アダプターを全て取り外したのが以下の写真です。

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左3つが2インチ、右の5つが2インチから31.7mmへの変換です。2インチの一番長い筒を外して以下のようにしました。できるだけ軽くしたいこともあり、カメラの接続も手持ちのTリングと31.7mmへの短い変換アダプターを使っただけです。

IMG_0247

これで合焦します。

ところが、そうこうしているうちにすばるは雲の中へ。薄雲がかかった月だけ撮って撤収することにしました。

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明日へと続きます。


スターライトフェスティバルで12Vで5Ahのバッテリーを二つ手に入れたので、ヒーター用などで使おうと思っています。シールドタイプのバッテリーで液漏れとかはなく、冬の寒い時にも十分使えるという実績のあるものみたいです。

生のバッテリーなので、充電をどうしようと思っていたのですが、ラジコン用に売られている急速充電器が使いやすいことがわかりました。利点は
  • 早く充電できる。
  • フル充電を検知し、充電を自動的に止めるので過充電にならない。
  • どれだけの量を充電したかを知ることができるので、逆にどれだけ使ったかもわかる。
などです。以下、詳細を書いておきます。

私はMUCH MOREというメーカーの急速充電器を使ってみたのですが、ラジコン用に売られている一般的な急速充電器はメーカーこそ違っても、流せる電流値が違うくらいでそれをコントロースルルソフトはほとんどのメーカーが同じ開発元のを使っているようなので、メーカーに関わらず使えるはずです。注意するところは、Pb(鉛蓄電池)モードで充電できるかどうかということです。これさえサポートされていれば大丈夫でしょう。一万円以下のものでも十分実用的だと思います。

基本的には充電器をバッテリーを接続して、Pbモードで充電するだけです。

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一つ注意としては12Vのバッテリーの場合6セル(この場合6P)を選ぶことです。電流は大きければフル充電までの時間が短く、小さければフル充電までの時間が長くなります。例えば5Ahのバッテリーで5Aを選ぶと理論上は1時間で充電でき、7Ahのバッテリーで2Aを選ぶと7/2=3.5時間かかります。

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手持ちの充電器は5Aで充電、1.5Aで放電できるものです。今回購入した二つのバッテリーを充電してみると、二つともほぼ満充電された状態でした。 便利なのは、これらの充電器を使うと満充電がわかり自動で充電するのを止めるするので、過充電にならないことです。また、充電速度も速いはずです。

充電速度が知りたくて、試しにもともと使っていたCelestoronのPower tankもDC充電してみました。 スターライトフェスティバルで赤道儀とiPhoneの充電と、Macの電源用に4時間ほどフルに使っていたので、充電量は大分減っているはずです。実は、最初から付いていたACアダプターをスターライトフェスティバルでどうも無くしてしまったみたいで、それ無しで充電する方法を探るというという意味合いもあります。

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DC充電の場合はPower tankの背面にある赤と黒のコネクタに充電器を接続します。通常のACアダプターの場合はフル充電は1日近くほったらかしておきます。充電できたかどうかは緑のLEDが点灯するのでかかるのですが、DC充電の場合はそのLEDは点灯せず、そのためだけにACアダプターを(コンセントには挿さなくていいので)充電器につける必要があるみたいです。でも今回のラジコン用の充電器を使う場合にはフル充電はおろか、どれだけの時間がかかったか、どれだけの量が充電されたかもわかるので、そもそもACアダプターを挿す必要はありません(上に書いた通り無くなってしまったようなので、挿したくても挿せません)。

実際の充電時間ですが、手持ちの充電器で出せるいっぱいの5Aで試してみました。計算上は7Ahを5Aで充電すると、7Ah/5A = 1.4h = 1時間25分くらいで充電できるはずですが、常時5Aで充電しているわけではないので、実際には1時間42分かかって、4.5A充電できたところでフル充電になりました。もっと大きな電流を出せる充電器も売っているので、もう少し充電時間を短くすることもできますが、1日近くかかっていたのが、数時間で終わるので、これでも十分だと思います。

ただし、注意点がひとつ。一般的に充電時間を30分以内にすることはバッテリーの寿命を著しく縮める可能性があります。例えば、今回の7Ahのバッテリーだと、14Aで充電すると理想では30分で充電できますが、それ以上の電流で充電すべきではないということです。バッテリーの寿命を伸ばすためには1時間以上はかけて充電する方がいいみたいです。


 

2016/10/9 日曜の朝4時頃に、娘と二人で福島県の田村市に向けて土砂降りの雨の中出発しました。今回は遠いので行けないと思っていたのですが、2日くらい前に突然行くと決めた、星の村のスターライトフェスティバルが目的です。

5ヶ月前に星を初めて、雑誌で星まつりというのがあると知って、行き始めた星まつり。原村胎内に引き続き3回目の星まつりですが、規模としては胎内>原村>星の村といったところでしょうか。関東圏から見るとどれも等距離くらいですが、富山からは今回の星の村が一番遠いです。印象としては各店舗の掘り出し物が少ない気がしましたが、これは細かい機器がそこそこ揃ってきたからかもしれません。まだ機材があまり買えていなかった時に行った原村では、それこそ全部が宝の山に見えました。ただ、オークションに関しては今回の星の村が圧倒的に豪華だった気がします。抽選会も星の村が一番だったと思います。熊本のためのチャリティーも兼ねていたからかもしれません。


出発前夜の土曜日、雨が降っていたので、予定していた飛騨天文台の観望会の参加も見合わせ、明日に備えて早く寝ようとしたのですが、子供がうるさくて実際眠れたのはほんの小一時間、ほとんど徹夜に近い状態で出発しました。

雨がひどかった以外は、特に迷うこともなく、福島の小野ICで高速を降りて、途中のコンビニで朝ごはんを買って軽く済ませ、会場入りしたのは午前9時過ぎでした。まだ店舗もほとんど開いていなくて、聞くと昨晩からすごい風が吹いていて、朝は雨も少し降っていたので商品を並べられないとのこと。前日は天気予報を見ていた限りはずっと雨かと思っていましたが、夜には少しだけ星が見えたそうです。

星の村常設の天文台も見ようと思って、チケットが期間中ずっと有効なのでとりあえず朝着いた時に買ったのですが、その時は雨で、晴れてからも結局行く暇がなくて、やっと見ようと思った時にはすでに夜中で、23時までで終わりとのことで、閉まってしまっていて見ることができませんでした。結局チケットは無駄になってしまって残念です。でも今回はそんなことは全然気にならないくらい楽しいものでした。ほとんど寝ていないので、眠くなるはずなのですが、結局最後まで全く寝る間もないくらいでした。

朝10時を過ぎると開いている店も増えてきて、色々見て回って買いたいものの目星をつけていました。

11時頃からでしょうか、丸太切り大会が始まるというので、小学生の娘がなぜか中学生部門に出場し、1位(と言っても4人中ですが)になり、見事タカハシ提供の非常袋をゲットしました。見ていると、一番いい新しいノコギリを選んだ人がすごく有利で、ノコギリを選ぶのにじゃんけんがあり、じゃんけんで勝つとほぼ優勝してしまうというような大会です。1位の景品の非常袋ですが、あとで抽選会の景品にもなっていたもので、帰ってから妻に喜ばれました。

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一方の大抽選会は、景品がすごくたくさんあったのに、見事二人ともはずれ。参加者全員がもらえるポスターも、忙しさにかまけてもらい忘れてしまいました。

それでも次のオークションではタカハシのポタ赤と鏡筒をともに落札でき、大満足でした。鏡筒はFS-60Qのなんとアニバーサリーモデルで、帰ってから見てみたらシリアル番号に「DEMO3」と書かれていました。10年単位で余裕で使えるはずなので、大事にしたいと思います。このおかげで、最近ずっと考えていた軽量装備化にやっと踏み出すことができます。赤道儀はこれで2台目です。まずはタカハシ同士組み合わせて使ってみたいと思います。

オークションの際に、SCOPETECHの60mmの入門用の屈折望遠鏡を落札された方と少しだけお話ししました。うちの下の子用に原村で買ったものと同じものです。その方は天文マニアとかではなく、ごく一般の方みたいで、一緒にいた子供用にということらしいのですが、うちでも同じ望遠鏡で土星の輪が実際に見えたよという話をしたら、その子がすごく興奮して喜んでいました。こんな子が星好きになってくれたらなあと思います。でも土星は今はシーズンでないので、もう少し待たないとダメだよという話もしたのですが、月のクレーターは見えるかということも聞かれたので、それはすぐにでも見えるよと答えたら、それも大喜びでした。

今回の1番の収穫は前回胎内でお会いしたIさん(いつもコメントをくれるHUQさん)と再会できたことです。実は胎内では暗いところでしか顔を見ていなかったので、最初どの人か迷って、他のよく似た人に声をかけそうになりました。実はそのよく似た人というのが、今回ライブで歌われていたオオザカレンヂkeisukeさんで、後にIさん、オオザカさんを交えて直接話すことになり、二人の笑った時の顔の印象がとても似ているので、みんなで大笑いでした。

もう一つの収穫が、KyoeiのMさんにまた会えて、以前興味を持っていただいたRevolution Imagerを見せることができたことです。今回は参加ブースの事前情報があまりなくて、そもそもKyoeiさんが出展されるのかどうかもわからなかったのですが、いずれにせよ電視観望で使おうとは思って持ってきていたので、夜に無事にデモンストレーションできました。

そもそも明るいうちにKyoeiブースで、Mさんとデモンストレーションを兼ねた電視観望をどこでやろうかと話していた時に、Iさんもたまたまその場にいて、MさんからKyoeiの前のスペースを二人で使っていいというありがたい申し出がありました。これが大正解で、Kyoeiの前はひっきりなしで人がいて、多くの人に電視観望に興味を持っていただけたのではと思います。早速KyoeiのMさんのブログ(どうも野鳥が中心みたいですが)でも紹介されていました。

実際の電視観望の際、IさんのIR改造したSony α7Sによる電視観望の凄さには、改めて認識させられました。特に今回Mさんの計らいで、Kyoeiの32インチの大型モニターにα7Sの画像をそのまま映し出していたせいもあり、そのリアルタイム性と感度からくる迫力には、前回見た私ももちろん、ほとんどの方が驚嘆の声をあげていました。

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今回は最初あまり天気が良くなく、天気予報の昼から晴れるというのはほとんどハズレで、ずっと雲が出ていて、夕方くらいに一部雲の切れ間が見え、暗くなってからしばらくも雲の隙間からやっと星が見えるような状態でした。そんな状態でも隠れた星があぶり出されるように、満天の星空が見えるのです。自分のレポートで曇り空でASI224を使った時も星は見えるが、α7Sほどの印象はないと書いたのですが、改めてα7Sの圧倒的な感度の良さを再認識させられました。一緒にその場でASI224で広角で見たのですが、雲泥の差です。唯一ASI224の方が有利なのは、計算機側のソフトでどうとでもなるので、画像をスタックしてノイズを少なくできる点ですが、そんな有利さは全く無視できるくらいの、圧倒的な感度の差でした。

あと驚いたことが、色の再現性でした。真っ暗な中、山の緑の木々が緑に見えるのです。IRフィルターをカットして、さらにHαと可視光を通すフィルターを入れてあるそうなのですが、夜とは思えないくらい色が綺麗に再現されています。

私の方も挽回しようと、ASI224をBKP200に取り付け、800mmで狭い画角で見ようとしたのですが、曇りの時はセッティングが全然上手くいかないということに改めて気付かされました。まず北極星が出ないので極軸が取れません。さらに雲の切れ間から星が見えている間にフォーカサーでピントを取らなければならないのですが、雲が動くとすぐに星が見えなくなってしまい、ピントを合わせるのにすごく苦労します。アラインメントはターゲットとなる星の周りに雲があると何もできないので、ターゲットを選ぶこと自体に苦労します。

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最初の1時間くらいは全くダメで、仕方なくあきらめてCSレンズをつけた広角で見たりしていたのですが、そのうちに雲も少なくなってきて、夏の大三角が常時見えるくらいになってきて、やっと赤道儀と鏡筒のセッティングが完了し、その後はすぐにまずM57を映すことができました。色がついたリアルタイムでのM57(それもこの日は上弦の月と、会場の明るさでそれほど濃い色ではなかったのですが)はやはりインパクトがあり、Mさんも、他の方もすごく喜んでくれていたように思います。Revolution Imagerの方にも切り替えて、それもMさんにも見せることができてホッとしました。他にもM27、M13、M2、M31などリクエストに応じて何度か繰り返しながら見せていると、あっという間に時間が過ぎて行きました。

あとBKP200で試したかった0.5倍のレデューサーは、以前手持ちの焦点距離800mmの屈折ではうまく合焦したのを確認したのですが、BKP200の場合は焦点距離は同じ800mmですが、フォーカサーのさらに内側で合焦するようで、結局また使うことができませんでした。主鏡を少し前に出して、焦点を後ろに持ってくる必要がありそうです。


結局この日は、朝から夜中まで目一杯楽しんで、よく考えると昼ご飯も食べずに、夕食も会場で振る舞われた一杯百円の豚汁だけでした。この豚汁が、こういったところで食べるからでしょうか、とても美味しくて、娘はおかわりを2回もしていました。もっとも2回目は具がなくて汁だけで50円だったそうです。

実は、電視観望の準備で娘の相手はほとんどできなかったのですが、Mさんが気を利かせてくれて、オオザカレンヂkeisukeさんのライブがもうすぐ始まるので、いい音楽だから聞くといいよと娘に勧めてくれました。後から、すごくいい歌だったと娘が興奮して話すので、私も聞いてみたいなと思ったのですが、望遠鏡の操作に追われていたので残念ながらその時は諦めていました。さらにMさんには豚汁やら、おでんやら、ちまきやらいろいろ差し入れして頂いて、娘と一緒にいただきました。すごく寒かったので、とてもとても美味しかったです。

Iさんに言われて気づいたのですが、福島は富山に比べてかなり東なので、日が落ちるのが早いのです。そのせいでしょうか、娘は夜9時前には車に入って寝てしまったのです。私も明日の朝の群馬への移動があるので、夜11時頃には撤収し始めていました。片付け終わったころの夜11時半頃、オオザカさんがKyoeiのブースにいて、電視でIさんが映しているのを見てくれているので、急いで娘を起こしに行きました。最初眠いと言っていたのですが、オオザカさんが来ていると言ったらなんとすぐに起きると言い出しました。歌の感想をオオザカさんに話していると、なんとMさんの計らいでCDにサインもして頂いて、握手と、一緒に写真も撮らせていただきました。小学生の娘にとって、ライブで歌を聴き感動して、その歌手に直接会うというのは全てが初めてのことで、夢のような体験なのかもしれません。


とにかく今回は私も娘も大満足で、知り合いも増えていくし、電視観望の手応えもわかるし、タカハシの軽量機材もゲットできたしで、多少無理してでも行った甲斐がありました。

Iさんには今回も色々教えてもらいました。特に軽装での装備の充実度は目をみはるものがあります。海外に行った時に何も持って行けなかった時の反省で、今回の情報も納得できるものばかりでした。オークションでのタカハシの鏡筒も軽量装備の第一歩です。またお会いした時にいろいろ教えてください。

Mさんにも、ブース前を使わせてもらい、さらに娘ともどもいろいろよくして頂きました。またお店の方にも行きますので、これからもよろしくお願いします。

他にも、月惑星研究会のAさん、スターベースのS君にも再開することができました。みんな星まつりが始まりで知り合った人たちばかりです。今年の星まつりはほとんどこれが最後ですが、また来年もいろいろ参加したいと思います。その時はみなさんまたよろしくお願いします。

次の記事は戦利品です。


星の村スターライトフェスティバル 2016で得た恒例の戦利品です。

今回店舗ブースで購入したものは少ないです。機材がそこそこ揃ってきたことと、電視観望の対応であまり時間が取れなかったことです。いくつか買い逃したものもありました。まずはVixenブースでネジです。

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最近足りなくなってきたので、いい機会でした。Vixenブースでは娘と一緒に行ったのですが、宙ガールシールと宙ガールバッヂをいただきました。

冬が近づいてきて、鏡筒が曇ることも多くなってきたので、ヒーター用にバッテリーを買いました。

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12Vで5Ahだそうです。大きさも手ごろです。ここのものは低温でもよく動くと聞いていたので、ちょうどいい機会でした。

タカハシブースでは鏡筒カバーを購入しました。

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バッグ用のカバーらしいのですが、十分使えるとのことです。S君がブースにいて、星座早見盤を下の子の分も2ついただきました。

直接購入したものはこれくらいで、丸太切り大会の賞品で

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娘が一位になったのでタカハシ提供の非常袋と、タカハシのシールをいただきました。さらに参加賞のペンとバンドエードと切った丸太の一部です。非常袋は抽選会の景品にもなってたものなので、ラッキーだったのですが、抽選会では結局何も当たりませんでした。

一番の大物買いはオークションでした。落としたものは全部で4点。まずはタカハシ2点。いつかはタカハシのあのタカハシです。自分でも初めてのタカハシです。ものは鏡筒とポータブル赤道儀です。鏡筒はFS-60Qのなんとアニバーサリーモデルで、青色ですごくかっこいいです。

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タカハシ本社工場に残っていた最後の一本とのことでした。帰ってから見てみたらシリアル番号に「DEMO3」と書かれていました。

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ここ最近軽量化装備のことをずっと考えていて、FS-60が候補に入っていて、ヤフオクなどでいいものを長いこと探していたので、バッチリのタイミングでした。しかもヤフオクなどより、よほど程度のいいものを更に安く買えたので大満足です。10年の単位で余裕で使えるはずなので、大事にしたいと思います。

赤道儀はポータブル赤道儀に相当するTG-SP スカイパトロールIIでAdvanced VXについで、ついに2台目です。

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このオークションのおかげで、最近ずっと考えていた軽量装備化にやっと踏み出すことができます。まずはタカハシ同士組み合わせて使ってみたいと思います。 将来的はUNITECのポタ赤がコンパクトなので、置き換えることになるかもしれませんが、精度的にはこちらのTG-SPでまずは詰めてみようと思っています。

さらにオークションで、落札ではないのですが手に入れたものは、SBIG社製の初期のCCDのST-7です。

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画素数が38万画素と少ないせいか、最後千円でも不落に終わったのですが、出品者の方と話して同額で譲っていただきました。冷却タイプで、LRGBフィルターも付いていて、そもそも冷却ものも扱ったことがないので、機器としてだけでも魅力です。ソフトも全部付いているみたいなのですが、MS-DOSとか書いてあってソフト関連は相当古いので、いろいろ遊びながら試して活用させていただきたいと思います。

最後は夜のオークションで出ていた糖度計です。

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娘がKyoeiブースまでやってきて「百円ちょうだい」というので、渡したら糖度計に変わっていました。ものはたくさんあって全部百円だったらしいのですが、誰か十円を置いていったらしく、笑い話になっていたみたいです。果物とかは測定できないとのことですが、普通に糖度が測定できるみたいで、百円というのは信じられない値段です。子供の自由研究か何かに使えそうです。これは下の子のお土産になりました。

パンフレット類です。
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参加の証のステッカーももらえました。

最後はライブで出演されたオオザカレンヂkeisukeさんのCDです。

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オオザカレンヂkeisukeさんご本人にサインまでしていただきました。娘は一緒に写真まで撮ってもらっていました。娘が今回の中スターライトフェスティバルの中で一番よかったと喜んでいます。私はまだ聞いていませんが、歌詞を見ると星まつりにふさわしい星についての歌です。


今回は、観望の準備の方が忙しくて手に入れることができた品数はそれほど多くないですが、オークションで落札できたのが相当大物で、しかもかなりお値打ちで落札できたので大満足です。

今回のスターライトフェスティバルの旅は、番外編として後もう少し続きます。 

2016年10月10日、月曜の午前3時半、スターライトフェスティバルに参加した足で福島の田村市から群馬の渋川まで移動しました。12時過ぎ頃まで盛り上がっていたので3時間くらいの睡眠をとったのですが、車の中がとても寒くて、あまり眠ることはできませんでした。 そこまで無理をしてでも渋川に寄ったわけは、飛騨コスモス天文台の集まりの時に月惑星天文研究会のKさんから、なんと鏡筒をお譲りいただける約束をしていたからです。

実は土曜日に飛騨コスモス天文台のYさんに観望会をどうするかの連絡を取ったら、先日一緒に食事をした月惑星天文研究会のAさんがスターライトフェスティバルに行くということで連絡を取ってくれて、Aさんとはスターライトフェスティバルに着いてすぐ、駐車場のところでお会いすることができました。いとこの方も紹介していただき、その方は今回のスターライトフェスティバルのスタッフとしても参加されている、気象予報士の方でした。天文関連の方の輪がどんどん広がっていきます。

もともと、もし群馬まで行けたらくらいで思っていたのですが、Aさんがその場ですぐにKさんに連絡を取ってくれて、そこで群馬まで取りに行くことを決めました。予定では朝7時頃に渋川に着いて、昼から用事があったので1時までには富山に帰る予定でした。それでも途中眠くて眠くて、高速のPAで仮眠を取っていたら結局Kさんの自宅に到着したのは8時半頃でした。娘と一緒にスターライトフェスティバルに参加したので、移動も娘と一緒だったのですが、運転中の私を横目に移動中ほとんどずっと眠っていたので娘はとても元気そうでした。

お譲り頂いたのはMeade社の25cmのシュミットカセグレン式の鏡筒で、f値が6.3とのことなので、おそらくLX200-25 Wide-Field f6.3だと思われます。別の方からの頂き物で、ずっと使っていなかったとのことだったのですが、予め手渡す準備をしてくれていたとのことで、鏡面と補正板はすごく綺麗になっていました。光軸調整は自分でした方がいいとのことですが、これは手馴れたものになったので大丈夫だと思います。ファインダーやアリガタなどは自分で用意する必要がありそうですが、これも大した問題ではないです。

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何よりありがたいのが、口径が254mmで手持ちのC8の約1.25倍、光量にすると1.5倍で、手持ちでは最大になります。さらにf値が6.3のモデルは既に売られていないらしく、惑星のみでなく、deepskyにも使えそうということで、使い勝手のいいモデルのようです。問題は鏡筒のみの重量で13kgで手持ちのAdvanced VXだとギリギリの重量です。赤道儀は別途用意する必要があるかもしれません。と、こんなことを考えていると、Kさんが自宅のドームを見せてくれるというので、娘と一緒に見学させてもらいました。道からこれが見えたので、Kさんの自宅がすぐにわかりました。

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中を見せてもらって驚いたのは、その大きさで、しかも鏡筒3本と赤道儀自身まで全部手作りだというではありませんか。

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反射型の主鏡も自分で磨いたと言います。なんとファインダーにうちでは主力鏡筒にあたるC8が使われています。

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さすがにこれを見て、生半可では太刀打ちできないと思いました。ドームの一階部分には旋盤やボール盤などの工具がフルでそろっていたのですが、確かにこのレベルのものを自作しようとしたらそれくらいの工具は必要になるのも頷けます。

さらにもう一つのドームも見せてもらいました。

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こちらは移動式のドームで、中に口径60cmの反射型が入っています。脇にはソーラーパネルが設置されていて、電源も独立して得られるとのことです。

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個人で60cmの反射型を持っているのは日本でも数えられるくらいで、しかも移動式でクレーンでトラックに積んでどこにでも持っていけるとのことです。こちらの赤道儀も自作とのことです。

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これを見て、赤道儀の自作にも挑戦してみたくなりました。大型の鏡筒には自作の赤道儀というのはアリなのかもしれません。

とにかく驚くことばかりで、天文マニアの底は知れないと思いました。よく考えたらハイアマチュアの人の、話は聞いたことはあるのですが、実際の機器を見たのは初めてです。規模もレベルも自分が思っていたものよりもはるかにすごいものでした。

帰りは群馬から関越道を通って、長岡経由で帰りましたが、結局その間も眠くて眠くて休憩しがてら帰ったので、午後からの用事に間に合わず、富山に着いたのは午後3時過ぎでした。今回はスターライトフェスティバルも含めて、36時間で福島、群馬と1000km以上の行程でした。ずいぶん疲れたのですが、とても楽しくて、大満足の旅行でした。

今回の鏡筒を譲り受けるきっかけを作って頂いた飛騨コスモス天文台のYさん、その時色々面白い話を聞かせていただき、スターライトフェスティバルで連絡を取ってくださったAさん、そして鏡筒をお譲り頂いたKさん、改めてありがとうございます。鏡筒は大事に使わさせて頂きます。




先日EOS X5にマジックランタンを入れて、ライブビューで長時間露光でどこまで見えるかを試しましたが、結局のところ時間積分して露光していないので、電視観望には使えないという結論を出しました。

しかしHUQさんのコメントを見てハッと思ったのは、そう言えばこの日はマニュアルモードしか試していなかったなあと、もし動画モードで試したらどうなるかと思い、改めて試してみました。

条件は前回と同じく、EOS X5に55-250mm F4-5.6のレンズをつけ、Magic lanternをインストールし長時間露光に挑戦しています。

動画モードにした場合にまず違ったところは、ダイアルを回すなどで変えることができるシャッタースピードは無効になり、露光時間がそのままでは1/29.9秒に固定されてしまうことです。これを変えるためには「Movie」の「FPS override」をオンにし、さらにQボタンを押して「Desired FPS」を小さな値にします。そこで設定した値に近い値が実際の「Actual FPS」というところに出て、例えばDesired FPSを2とかにするとActual FPSは2.002とかになり、約0.5秒間分積分露光して、画面も0.5秒ごとの更新となります。でも、0.5秒更新くらいまでは順当に明るくなっていくのですが、それを超えたあたりから逆に暗くなってしまうみたいです。メカニズムは今の所良くわかっていません。

それでもこれで、とりあえずの不満だった長時間積分した露光は、一応はある程度解決しました。ライブビューモニター上の画面は以下のようになります。

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露光時間分だけ積分してくれる分、暗いものまで映るようにはなるのですが、結局ノイズも増えてしまい、ライブビューモニターの解像度があまり良くないことも相まって、かろうじて星が見えると言ったくらいでしょうか。それでも長時間露光している分だけあって、先日のマニュアルモードでの画像よりは大分マシです。

これがPC上だと解像度は大分マシになります。

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上と同じ画面をEOS Utilityを使いUSB経由でPCに表示した場合です。PC上でも長時間露光積分は有効です。

さらに拡大機能はPC上でも確認できますが、ボタンに対する反応が相当遅いです。

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写真に映っている明るいのは、こと座のベガです。

長時間露光積分は可能ということはわかりましたが、ここでの結論はやはり電視観望に使うにはセンサー感度が足りなく、ノイズの多い画面になってしまうということです。EOS X5の場合はノイズが多いのですが、もう一つ手持ちのEOS 60DはX5よりもはるかにノイズはマシという報告があるので、もしかしたら60Dにしたらうまくいくのではと思い、まだほとんど使っていない60Dを試してみました。

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ライブビューモニターの解像度もX5よりいいので、ずいぶんマシになります。長時間積分露光も問題なくできます。写真は白鳥座のデネブ付近を映していますが、IR改造をしてあるにもかかわらず、それでも今の段階ではやはり天の川や星雲に色がつくレベルにはならなさそうです。

ただし、今回試したレンズはF4からF5.6と決して明るくないということは書いておくべきだと思います。実際ASI224で同レンズで見たのはオリオン大星雲だけなので、同じ対象で同じレンズを使って比較するか、もしくは60DをBKP200に直接つけて直焦点で動画モードでこれまで見た天体と比べる必要があります。

というわけで、今回の結論としては
  • 動画モードを使えば長時間積分露光は可能であり、
  • EOS Utilityを使えばPC上の大きな画面でも同様の長時間積分露光で見ることができる
ということは言えますが、
  • 本当に電視観望として使えるかどうかはもう少し(レンズの種類や直焦点撮影など)検討する必要がある
ということです。というか、60Dくらいにしてやっともう少し検討してみてもいいかという気になったということでしょうか。センサー感度はやはり重要ですね。

センサーの感度そのものを、数値の上だけでもいいのでSonyとCanonで直接比較してみたいのですが、どこかにデータはないのでしょうか?

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