ほしぞloveログ

天体観測始めました。

2016年10月

K-ASTECのアダプターを幾つか注文してあったのが届きました。

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前後の鏡筒バンド「FS60CB用TB-80/60AS鏡筒バンドセット」と169mmのアルカスイス互換のプレートが2枚、180mmのVixen規格のアリミゾが1枚です。 

これまで使っていた鏡筒バンドを外して、代わりに到着したアダプターを付けて、さらにウェイトとドイツ式にするバーを外すと、かなり軽量化されました。ついでに光学式ファインダーもとうとう外しました。

ビフォアーで

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アフターです。

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どんどんかっこよくなっている気がしています。多分ただの自己満足です。

ドイツ式にするバーを外すと、普通は天頂付近しか見えないのですが、下に Vixenアリミゾを入れてあるのがミソで、ギリギリどこも当たらないくらいで全方向回転させることができ、全天が見えます。

ちょうど同じ便で、アマゾンに注文していた安い50mmのCマウントレンズも届きました。

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手持ちのASI224MCはCSマウントにするアダプターが付いているのですが、Cマウントレンズはそのままでは取り付けられない(取り付けることはできますが、合焦しない) ので、CマウントからCSマウントに変換するアダプターも一緒に買いました。取り付けた様子は、すでに上の全体像のCCDのところを見るとわかります。

今日は雨なので、 機器の改造で我慢です。

昨晩その後の牛岳での電視観望で学んだSharpCapのちょっとしたコツなどを書いておきます。ただし、ASI224MCを繋いだ時の話で、あくまで電視観望用に見栄えが良くなるという観点です。あまり正しい説明ではないと思いますので、各自で実際に試してみてください。


露光時間:
  • 天体の輝度によって調整しますが、明るいもので0.25秒から、暗いものでも10秒くらいまでにしています。

Gain:
  • Maxは600(=60dB=1000倍のこと)まで行きますが、300(=30dB~30倍のこと)以上はソフト上のゲインアップなのであまり得しません。300とか350で使っています。それよりも下のDisplay Contrastなどで調整した方がすぐに結果が反映されるので楽です。

Image Controls: (2018/3/2追記: 現行バージョンの3.1ではこの機能はなくなってしまいました。その代わりにヒストグラム機能であぶり出すことができるようになっています。)
  • Image Controlsは露光及びスタックが始まると、いじっても遅れて効果が出てくるので、ほとんど固定です。
  • Gammaは50で標準。
  • Brightnessは色を出すために最大の240にしてあります。下げて試したりもしたのですが、特に淡い天体ではあまり得しないような印象です。
  • White Balance(R)とWhite Balance(B)はかなり効くので、触ったとしてもほどほどに。以前はこれを盛大にいじって色を無理やり出していましたが、今はIR/UVカットフィルターを入れて、昼間に自然な色合いになるように特に緑色をきちんと合わせて、そこから天体の色に応じてほんの少し見栄えを良くするためにいじるくらいです。

Display Controls: (2018/3/2追記: 現行バージョンの3.1ではこの機能はなくなってしまいました。その代わりにヒストグラム機能であぶり出すことができるようになっています。)
  • スタック途中でもリアルタイムで反応があるDisplay Controlsは微調整に便利です。
  • Gammaは低いほど星雲が滑らかな階調になります。色が濁りますが、あまり気にしません。気になるようなら真ん中らへんにしておきます。逆に背景の黒を締めたいならGammaは高くします。高くしすぎるとつぶつぶ感が出ます。
  • Contrastが高いほど、星雲がはっきり出ます。次のBrightnessとhistgramのタテ軸と合わせて調整します。
  • Brightnessはできるだけ低くします。その分Contrastを上げたほうが見栄えがいいです。

Live Stack:
  • Align Frameは星が見つからないと警告が出るとき以外は基本的にオンにします。多少極軸がずれていても、星を認識して画面上で追いかけてうまく重なるようにスタックしてくれので、多少のズレはカバーしてくれます。一回の露光中に星が流れるくらいだと、さすがに極軸がずれすぎで、Align Fameでも補正しきれません。
  • Align FramesタブののNoise reductionはオン、オフ切り替えて、うまく認識できるように場合によって使い分けてください。
  • Histgramの調整がかなり効きます。この機能はスタックしたときのみ効いて、Individual Framesでは機能しません。横軸の下のつまみをヒストグラムが盛り上がるところらへんに合わせると、背景が黒で締まって、かつ欲しい色を落としません。タテ軸のつまみは欲しい色の立ち上がりを調整しますが、全体の明るさとも大きく関係するので、上のDisplay ControlのContrast及び、Display ConrolのBrightnessと合わせて調整します。横軸の上のつまみが明るい部分の立ち上がりををどこまで引き下げるかですが、淡い星雲ではあまり得することがないので普通はデフォルトのMaxにしておきます。
  • 注意ですが、設定によってはIndividual FramesとStackで全く違う画面になってしまいます。それぞれ得意な値が違うので、切り替え時に適時調整するようにしています。
  • 特に暗い天体はIndividual FramesとStackでは相当印象が違います。明るい天体はIndividual Framesでも十分綺麗に見えますが、それでもStackするとさらに細部が浮き出てきます。

その他:
  • OptionのFull Screenを選ぶと上部のメニューを非表示にすることができます。カーソルを上に持っていくとメニューが現れます。
  • 各種パネルの右上のピンマークをクリックすると、パネルを非表示にすることができます。その際出てくるタブの所にカーソルを持っていくと、パネルが出て来ます。 
  • これらを使うと天体をほぼ画面いっぱいに映し出すことができるので、より迫力が出ます。
  • メニューにあるFXというプラグイン(多分スクリプトで書いたもの)のようなものがいろいろ使えそうです。まだあまり試していませんが、回数を決めたスタックや、イメージブーストも試してみようと思います。画面の一部分だけ効果を適用するというようなこともできるみたいです。

SharpCapを使い込んでいくと、電視用に使うことに関してはどんどん不満がなくなってきました。もう手放すことができないです。あえて言うなら、普通のカメラの設定にあるシャープネスとかもあればいいなと思います。

2016/10/24、今日は久しぶりに空が晴れ渡っています。透明度もまあまあで、自宅から天の川は見えないまでもかなりの数の星が見えています。すばるは肉眼で余裕、M31がなんとかといったところでしょうか。

というわけで、昨日のFS-60Qの単焦点化によりFS-60CB相当になり、さらにレデューサーが入っているので焦点距離は180mm程度、それに加えて今回初めてIR/UVカットフィルターを入れて試します。今回は絶好のテスト日和となりました。自宅庭での電視で、カメラはいつものASI224MCです。

結論だけ言うと、大満足。観望会でこれだけ見せることができたら、きっと誰もが大喜びだと思います。

iPhoneでPCの画面を撮った順の、時系列でいきます。まずは北アメリカ星雲とペリカン星雲を連続で。同じ設定で、少しだけ位置をずらして撮っています。

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10秒露光です。十分色が出ているのがわかると思います。以前8mmのCSマウントレンズで撮った時は無理やり色を出していた感はありましたが、今回はそんなことをせずとも、はっきりと色と形が出ています。さらに言うとIR/UVカットフィルターが効いていて、赤カブリの無いかなり自然な色合いになっています。ただ、この時点ではSharpCapの調整がまだ最適化まで程遠く(特にDisplay Gamma)、次の写真を見るとわかるように、今ならもう少しうまく出すことができるかもしれません。

次は昨日のリベンジのM45: すばる(プレアデス星団)です。 

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圧倒的に綺麗になっているのがわかると思います。青い星間ガスも完全に見え始めています。これも10秒露光です。天気がいいのももちろんありますが、SharpCapの調整に慣れてきたことが大きいです。

続いてM31: アンドロメダ星雲です。なんと微細構造も見えてしまっています。

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M32も見えていますね。実は普通に出回っている画像と逆さまになってしまいました。撮影した時間帯ではほぼ天頂にあったので、カメラの向きがどちらか確定しなかったからです。それと、あと少しずらしていればM110も入ったのにと、後から気付きました。

最後はM42: オリオン大星雲です。

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2秒露光で余裕で見えます。スタックなしで250m秒でも鑑賞に堪えました。スタックすると相当細かい構造が見え始めます。

まだ天気はいいのですが、明日の仕事のこともあり、ここで撤収しました。もし観望会で、これだけ見せることができれば、皆さんかなり満足するのではないでしょうか。今回はオリオン大星雲を除いて、すべて10秒露光と、リアルタイム性には少し欠けますが、観望会中の、この場所の、この空に出ているものをこれだけのレベルで見せることができたら、多少時間がかかってもいいのではないかと思います。以前KyoeiのMさんが言っていましたが、長くかかることがわかると、お客さんからカウントダウンが始まるらしいです。そんな雰囲気になるのもまた面白いのではないかと思います。

ただ注意すべきことは、これらの画像はSharpCapの調整を駆使した後に出てきたものです。その場で調整をし出すとかなりの時間を食ってしまうことになると思います。なので、あらかじめ調整を詰めておいて何通りかの設定ファイルに残しておくなどの必要があると思います。


今回の撮影で、やっと電視観望に少し満足しました。α7Sも欲しいですがなかなか予算が取れないことと、SharpCapの機能がすごいので、しばらくはこれでいこうと思います。できるだけ準備にかける時間も少なくして、手際良くやる練習をしておきたいです。電視ファインダーは必須ですね。

やっと観望会で喜んでくれるお客さんの顔が想像できるようになりました。早く実戦で試してみたいです。

 

昨晩からの泊まりがけの星見会での反省から、自宅に戻りFS-60Qを短焦点化しました。

やはりFS-60Qの焦点距離が長く、いまいち電視観望でさっと見るには機動性に欠けるので、エクステンダーを外し、さらに手持ちの簡易0.5倍レデューサーを入れ、視野を広げました。多分180mmくらいの焦点距離になっているはずで、視野角もASI224MCで2度くらいのオーダーになったはずです。本来専用のレデューサーを入れるべきなのですが、ここは電視観望用と割り切って、簡易レデューサーを入れてあります。

さらに、色がどうしも赤寄りになっているので、もう少しまともにしようとRevolution ImagerについていたIR/UVカットフィルターを入れました。昼間に見る限りは相当目で見た色に近づいたと思います。

この状態で、曇っていたのですが、少しの晴れ間からすばるを電視してみました。

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画角は悪くないと思います。電視としては自宅からなのと、雲間なので、これくらいが限界です。10秒露光ですが、かなり画質を合わせ混んで、やっと星間の淡い青がかろうじてあるのかな、というくらいでしょうか。

あとHαがどこまででるか、もう少し条件のいい夜に試してみようと思います。(追記: 2016/10/24、次の日に試しました。)


 

我々の中では富山県天文学会のことを略して県天といいます。土日は県天の皆さんに誘われ、メンバーの一人が持っている大長谷(おおながたに)というところにある、山小屋のようなところで泊まりがけでの星見会でした。といっても天気がほとんどダメだったので、実際はほぼ完全に飲み会でした。

午後3時頃近くのスーパーにみんなで集まり、買い出しをして、そのまま直行です。集まったのは全部で9人。皆さん県天のベテランの方々で、それこそ子供の頃から天文少年だった方たちばかりです。着いた途端に準備もそこそこに飲み始めていました。メニューはたこ焼き、さがり(ホルモン焼きのこと)、新鮮なお刺身、メンバーの方が朝から山に入ってとってきたこけ(富山ではキノコのことをこう呼ぶらしいです。)の網焼き、焼きそば、こけの味噌汁と、かなり豪華です。

飲み会中の話は、意外に天体関連のことは少なく、2-3割でしょうか。みんなとりとめのないことをずっと話しています。それでも自ら撮ったオーロラや惑星、星雲の写真を見せ合ったり、望遠鏡やカメラなどの天体機器のことを話したり、美味しいご飯のせいもあり、とても楽しかったです。

夜10時頃でしょうか、一部空が晴れ始め、何人かの人がカメラで撮影を始めました。私も最初はFS-60Qを出して電視を始めたのですが、600mmではやはり視野が狭すぎるので、途中からASI224に16mmレンズをつけた単体での電視にしました。すばる、アンドロメダ星雲、ペルセウス座の二重星団など、高感度CCDカメラと安いレンズだけという簡単な機材でかなり綺麗に見えるので、皆さん驚かれていたようです。オリオン座が昇り始め、M42を見ようとしたところで再び少しづつ雲がかかり始め、それでも薄雲でなんとか星雲の形はあぶり出し、そのうち雲が厚くなってお開きになりました。NさんとSさんは最後まで付き合ってくれて、特にNさんは興味津々のような感じで見てくれました。PCの画面を見ながら、「昔は写真でこれくらい撮るくらいが精一杯だった。すごい時代になったなあ。」と、しみじみと言われていたことがとても印象的でした。私は本当に最近のことしか知らないので、幸せな時代に始めることができたのだなあと、改めて実感しました。

次の日は朝7時前に目が覚めて、簡単な朝ご飯を頂き、少し後片付けをして解散となりました。帰りがけにその場で掘った里芋を小屋のオーナーのYさんから頂きました。どうもありがとうございました。

このような会は県天で年2回ほどあるとのことです。今回はとても楽しい時間を過ごすことができました。この星見会を計画、準備してくれた皆さん、山小屋のオーナーのYさん、本当に有難うございました。また誘ってもらえると嬉しいです。


今週末は星三昧でした。といっても、天気はお世辞にもいいとは言えなかったです。

金曜日はオリオン座流星群で、牛岳に富山県天文学会のメンバーで集まる予定でした。それに備えて、下の子のSCOPETECHの鏡筒にドリルで穴を開け、タップでネジを切り、余っていたファインダーを取り付けました。これでRevolution Imagerに挑戦してもらおうと思っていました。

ところが天気予報の午後ずっと晴れに対して、実際は午後はずっと曇りで、夕方前に集まりの中止の連絡が来ました。それでも夕方にうろこ雲が残る様子でしたが、青空も少し見えたので、急いで夕食をとり夕方6時過ぎに家族4人で牛岳へ一応向かいました。妻はそのまま途中の温泉へ直行。月が夜10時前に出てくるので、午後10時に温泉に迎えに行く約束で、我々は牛岳に。到着しても空は一面の雲で、一つか二つ、かろうじてうっすらと星が見え隠れする程度でした。

どうしようもないのでしばらく寝ていたのですが、何人かの方が来たので、高感度COMSカメラのASI224MCで雲の中の星を見ることにしました。目で見てもほとんど何も見えないところに星が写っているので、驚かれたようです。途中少しだけ晴れるときもあって、みんなで展望台に登ったり、夏の大三角や、双眼鏡ですばるを見たり、流星はほとんど見られませんでしたが、それなりに楽しい時間でした。雲があっても意外に双眼鏡はよく見えます。実感としてはASI224MCにCSマウントカメラを付けた時と同じくらいでしょうか。

入れ替わり立ち代わりで、多分7-8人くらいの方が来ていたのですが、今回来ていた方たちは、ペルセウス流星群のときに牛岳に来た方が多かったです。3歳の小さな男の子がとても可愛くて、娘が色々相手をしていました。途中コーヒーをご馳走になりました。寒い中あったかいコーヒーはとても美味しかったです。どうもありがとうございました。

肝心のオリオン座流星群はというと、雲でほぼ全滅です。娘は流れ星を一つだけ見たそうです。私はPCの画面上で一つだけ見ました。

今回も下の子は到着後すぐに寝袋を地面に敷き、わずか10分くらいで寝息を立てていました。どうどうと真ん中で寝ているので、車が来るたびにつぶされないかが一番の心配事でした。

9時半頃にいつもの天文学会の人たちが何人か来ましたが、私は温泉に妻を迎えに行かなければならないので、片付けを始めて、間もなく下山しました。でもまたこのメンバーとは次の日に会うことになっているんですけどね。実は次の日、牛岳に来ていたメンバーに聞いたら、我々が帰ってから10分くらいしたらかなり晴れたらしいです。確かに自宅に着いた時は結構星が出ていました。でもこの日は明日に備えて寝ることにしました。



 

娘のNatsuです。

夏休みの自由研究で、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」を調べました。その中で銀河鉄道の夜に出てくる星の写真を撮りました。その中のいくつかを紹介します。写真は牛岳スキー場の上で撮りました。星雲は難しいのでパパに手伝ってもらいました。

タイトルはこんな感じです。

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まずは天の川にかかる全景です。残念ながらゴールの南十字は地平線の下なので撮ることができません。

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こと座です。このページで、銀河鉄道がどのように天の川をたどっていったかを考えてみました。こと座よりも白鳥座の方が先かと思いがちですが、こと座に関しては銀河鉄道に乗る前に出てきます。

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こと座にはM57があります。銀河鉄道の夜には直接出てきませんが、宮沢賢治はM57が好きだったようです。「シグナルとシグナレス」や「土神と狐」などの物語に出てきます。

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白鳥座です。銀河鉄道の出発点です。

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白鳥座の嘴に当たるアルビレオです。銀河鉄道の夜では「アルビレオの観測所」として出てきます。

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宮沢賢治は空想ではなく、ちゃんと科学的に物語を書いていたことがわかりました。11月に石川県小松市のサイエンスヒルズ小松で渡部先生の宮沢賢治 生誕120年 講演「賢治作品の中の宇宙」に申し込みました。とても楽しみです。





 

一昨日流れていくのの犯人を、タカハシのポータブル赤道TG-SPのモーター駆動の軸のスリップと突き止め、実際にどれくらい追尾できるのか10月19日夜に試してみました。


もう一つの変更点が、三脚を一番短くし、さらに足を開いて安定感を増してみました。三脚の真ん中の棒がギリギリ地面に当たらないように設計されているようです。かなり揺れにくくなったと思います。三脚にぶら下げる重りも必要になるかもしれません。

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実際には上の写真のようになっています。最初から比べたら大分小さくなって、段々かっこよくなってきた気がします。 あ、オリジナルのファインダーはまだ外していませんが、今回すでに全く使っていないです。


準備としてはこれまでと同様に、

1. 適当に見える星を導入し、ファインダーとして使っているASI224MC+16mm CCDレンズでの(PC上で見た)像の中心と鏡筒の像の中心が合うようにする(そのまま固定してあれば毎回やらなくてもいい)。
2. SharpCapのPolar Align機能で極軸を調整する。今回は3分くらいまで合わせました。

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もう少し精度は出せると思いますが、撮影中に起きるずれのほうが大きくなってくるくらいだと思います。

3. BackyardEOSのFrame & Focus機能でピントを合わせる。

といったところですが、自宅での撮影の場合、鏡筒と赤道儀と三脚は組みあがったまま玄関に置いてあるので、設置開始から撮影準備ができるまでに15分くらいです。ずいぶん時間が短縮できています。

さて結果ですが、ベガ周りで撮ってみました。焦点距離は600mm、jpgで無加工です。

下の写真は30秒露光でですが、ぱっと見では全く流れは見えません。ただ、拡大するとそれでも少し流れているようです。

VEGA_LIGHT_Tv30s_3200iso_+36c_60D_20161019-20h15m49s122ms


次は60秒です。そのままだと目立ちませんがやはり拡大すると流れてしまっています。少し振動が入ってしまっているのもわかります。

VEGA_LIGHT_60s_3200iso_+30c_60D_20161019-20h19m51s282ms



さらに120秒だとパッと見でも流れているのはわかりますし、これも大きな振動が入ってしまっています。

VEGA_LIGHT_120s_3200iso_+29c_60D_20161019-20h21m44s126ms


少なくとも追尾しようとしているので、前回よりははるかにマシにはなったのですが、まだ流れと振動を完全に抑えて点像にすることができません。自宅周りでは空が明るいので短時間露光しか意味がないのですが、週末に牛岳と山奥に行く予定なので、もう少し詰めてみたいと思います。

焦点距離、極軸合わせの精度、赤道儀の精度、撮影時に起こる揺れなど考えて、実用的な秒数を求めたいのですが、まだ理屈の方もあまりわかっていません。ここら辺も少し考えてみたいと思います。

今回は3分角程度で合わせこんだのですが、ここを見ると、焦点距離600mmでCCD上で10μmのずれにするには3分角程度の設置誤差が必要とのことなのですが、これよりは多少甘いはずなので、設置誤差に関しはすでに問題ないレベルかと思います。それよりも赤道儀の速度変化、振動の方が問題になってきそうです。

 次の計測はピリオディックモーションでしょうか。



追記(2016/10/20夜):

別にペリカン星雲付近を1分露光で10枚撮った写真があります。10枚を連続してみると、星が赤緯方向に一様のスピードで移動し、赤経方向には上下しています。大まかに赤緯方向の移動速度を計算すると、10分あたり1分9秒 (=414秒/hour)でした。赤経方向の上下移動の幅は大まかですが、22秒ほどです。1周期いっていませんが、ピリオディックモーションが出ているようです。いずれにせよ、まだ極軸のずれが相当大きいようです。上の3分で十分という見積もりは甘かったということでしょうか。

この結果から、次はドリフト法でも攻めてみようと思います。BackyardEOSにドリフト法補助のモードがあったのですが、まださっぱり使い方がわからないので、こちらもちょっと試してみます。 


 

タカハシのポタ赤TG-SPがどうしても流れる件ですが、結論としてはギヤとドライブシャフトを固定するイモネジの緩みが犯人でした。

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隙間に見える金色のギヤの部分についているネジ穴です。裏にも同じネジ穴があります。

このネジはメーカーの方で調整してあるはずなのですが、今回はオークション品なので仕方ないのかもしれません。いずれにせよ、このイモネジを少し締めるだけで、反対側のハンドルもきちんとモーターと共に回転し出し、追尾するようになりました。その代わりに、ハンドルを手で回す時に多少硬くなりました。

これで実用で何秒くらい追えるかが次の課題です。 (次の日テストしてみました。)

 

Revolutio Imager (以下RI)で一つやり残していることがあります。

入門用の望遠鏡にRIをつけた場合星雲に色がつくかどうかです。RIを使うのは機器をPCなどに接続することや、カメラでの撮影に手が出ない人なども想定されるので、その人達が楽しめるレベルの鏡筒で動くことを確認したかったのです。

とりあえず子供が使っているSCOPETECHの口径60mm、焦点距離800mmの屈折型望遠鏡に、0.5倍のレデューサーを装備したRevolutio Imagerをつけて、焦点距離400mmで試しました。ターゲットはこれまで何度となく見ている、輝度の高いM57です。これが見えなければ他は厳しいという判断です。場所は富山の自宅の庭で、条件が良いと天の川がかろうじて見えるくらいの場所ですが、この日は天の川は見えていませんでした。

まずSCOPTECHの結果ですが、M57が小さすぎて見つからない。望遠鏡は経緯台に乗っているのですが、これまで赤道儀での自動導入しかしたことがないので、明らかに自分の経験不足です。さすがにファインダーもなく、あるのは鏡筒についている2つの穴だけなので、暗い星が全く見えず、ターゲットの場所を特定するのが難しいです。M31やM42などの大きなものだとまだましなのかもしれません。

小一時間奮闘し、結局見つからなかったので、とうとう諦めて一昨日整備したFS-60QとCCDファインダーに頼ることにしました。焦点距離が600mmと少し短くなるので、レデューサーは外しました。

こちらに変更してからは、ファインダーの精度も十分に出ているせいか、ほぼ一発でM57を視野に入れることができました。まあ鏡筒の値段が全然違いますが、口径は同じ60mmなので、集光力は同じと考えて、SCOPETECHでもうまく導入できれば同様に見えると思うことにしましょう。

結果は写真を見ればわかりますが、なんとか色が出るくらいでしょうか。これをすごいと思うか、まだまだだと思うかは人によるかと思います。それでもアイピースと比べるとはるかにはっきり色も形も出るということは言えるかと思います。

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RI付属のCCDの設定項目を相当調整した結果なので、初心者が一発でこの画像を出すのは少し厳しいかもしれません。ちなみに時間的には20時頃で、月齢16日のほぼ満月が少し登りかけてきていたので、空はそれほど暗いわけではありません。というかかなり明るい日で、この条件下で頑張ればこれだけ見えるというのはある意味すごいとも言えます。

あと、赤道儀のTG-SPがやはり絶不調で流れまくっていたので、もし流れるのを抑えることができるともう少しスタックの回数を増やすことができて、多少マシになるかもしれません。でもよく考えると、初心者で経緯台で試す人もいるはずなので、今回の条件の方が実際の使用に近いのかもしれません。

ちなみにこちら

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が同じFS-60QでASI224MCで撮ったものです。公平を期すためにSharpCapのスタック機能は無しの場合です。

さらにオートアラインがついたスタック機能をオンにすると

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はるかに綺麗に見えます。やはりソフトでの調整もあり、ASI224MCの方が見えやすいという結論は以前と変わりありません。

さて今回のポイントの、入門者が色のついた星雲をRIで見ることができるかですが、見ることはできるが、思ったより敷居が高いというのが私なりの結論です。経緯台での星雲の導入が思ったより難しい(これはRIに関係ないのかもしれません)ことと、たとえそれを乗り越えたとしても、例えば今回の画面を初心者が見て色がついた星雲と思えるかどうかという点だと思います。そもそも口径60mmで眼視で星雲を見るのは至難の技なので、それから言ったらはるかに見えるようになっているのかもしれません。それでも口径200mmでのM57ははっきり色がついていると誰もが言うと思います。やはり初心者が最初に手にする60mm程度の口径では本当にギリギリというところだと思います。

逆にいうと、タイトルの趣旨とは違って来てしまいますが、例えば自動導入付きの赤道儀に、口径200mm程度の鏡筒を持っている方には、是非とも電視のインパクトを存分に味わってもらえればと思います。電視は自動導入との相性がとてもいいです。口径も60mmでは少し厳しかったですが、200mmもあれば全く見え味は違ってきます。アイピースと電視で星雲を見比べてみると、これまでとは全く違った楽しさに出会うことができると思います。こういった意味ではコンピューターなど追加アイテムが一切いらないRevolution Imagerは手軽に電視観望を実現できるすごく有効な手段だと思います。

それでも、今回の経緯台で小さなM57を探す過程は面白かった(結局私はSCOPETECHでは見つけられませんでしたが、一番の理由はファインダーがなく、かわりに2つの小さな穴が鏡筒に付けてあるだけで、ベガなどの明るい星はよく見えるのですぐに導入できるのですが、琴座の他の星はこの日はほとんで見えなかったのが原因なのだと思います。)ですし、初心者ならばより口径の大きい望遠鏡への興味もわくだろうし、カメラでの撮影の方にも興味が行くのではと思います。より天体観測への深い興味を持つためのきっかけにはなるのかなとは思いました。

ただ、このために初心者が299ドル、日本に持ち込むともう少し高い値段になるでしょうが、それを払うかどうかは、うまく魅力を伝えていかなければならないのだと思います。実際ひと昔前からみたら、電視なんて考えられなかったでしょうし、眼視とカメラ撮影の中間だと思うのですが、カメラで撮影するよりも安く済むのも事実でしょう。また、技術革新が早い機器でもあるので、5年後にはもっとすごいものがもっと安価に出ているかもしれません。この過渡期に、リアルタイムでの電視観望に興味を持てる人にとっては、お手軽な面白い機器なのだと思います。


ついでにRevolution ImagerでM27も撮ってみました。

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本当にうっすらと見える程度ですが、繰り返しになりますが、月齢16日の明るい状況下ででの見え味です。

今回のことから、星まつりで安く手に入れたファインダーが余っているので、SCOPETECHにネジ穴を開けて取り付けてやって、子供にM57とM27を探させてみようと思います。見えたら喜ぶかなあ? (追記:後日余っているファインダーを取り付けました。)


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