今日の晩は天気が良ければ、いつか言っていた電視でメシエマラソン(2017/4/5 追記: 結局次の日試して見ました。)でもやってみようかと思って準備していたのですが、全く晴れずあえなく撃沈。練習走行だけになってしまいました。晴れ間を待つ間暇なのでこの記事を書いています。


つい最近1980年代の天文ガイドを大量に手に入れました。古本などで探しても90年代くらいまではなんとかあるのですが、80年代から前はほとんど出回っていません。残念ながら手に入れたいと思っていたスーパーチビテレ事件の号は手に入れることができませんでしたが、図書館で読むのと違って自宅だとじっくり読むことができます。今読むと結構信じられないようなことがいくつかあります。とりあえず2年分くらい読んだだけですが、いろいろ気づいたことを書いておきます。

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  • 旧御三家がまだこのころは現役です。最盛期なのかもしれません。ダウエル、パノップ、スリービーチの広告がすごいページ数です。これだけ宣伝があるとさすがに性能が悪いとは思えないでしょう。以前紹介した書籍の中に、旧御三家への抗議の記事があって笑いながら読んでいたのですが、この頃の雑誌をみると実際に購入した人の心の叫びという意味合いが実感できます。あと、御三家以外にも今となっては聞かないような製作メーカーもいくつかあるのですが、広告だけ見ていてもいいのか悪いのかやはり見分けがつきません。
  • また販売店では協栄産業など、今でも現役のお店がすでに存在していてびっくりします。惜しむらくは誠報社です。私はスターショップ時代の、しかも休業少し前の最後の方の中古オークションや、中古カメラの購入(X560D)でしか知りませんが、このころは広告だけ見ると協栄産業と並ぶ最大級の販売店です。天文ショップがどんどん少なくなる現在、残っていて欲しかった店の一つです。
  • タカハシが他と比べても意外にそこまで高くなく、性能からみたら随分良心的な値段設定です。今メインで使っているFS-60Qの原型のFCシリーズが80年代初頭にもうできてしまっています。35年も前ですよ。
  • その代わりに輸入物のセレストロンが異常に高いです。そもそも、今も使っているC8がこのころからあるというのも驚きなのですが、値段が30万円越えです。C14に至ってはなんと250万越えです。今の貨幣価値と比べたら何倍くらいの値段になるのでしょうか?でも標準でMEADEのような形の赤道儀も付いてきていたみたいです。
  • 一般的にファインダーがでかい。特に屈折型だと主鏡より少し小さいくらいで、親子亀みたいです。こんな時代もあったんですね。
  • 現在大御所と言われている方たちの名前を随所に見ることができる。ここ一年で出会ったり、名前を聞いたり、Facebookなどですごい成果を上げている方たちはこのころから活躍していたのかと思うと、頭が下がります。常に最新の技術を追い求め、未だにすごい成果を上げ続けている方々です。星歴一年未満の私なんかが、ちょっとやそっとやったくらいでは全く太刀打ちできないのも納得です。
  • 計算式を多用した記事が平気で載っています。特にシュミットカメラの補正板の解説はすごく詳しかったですが、今回は全連載の分のバックナンバーを手に入れることはできなくて、全10回のうち後半5回部分だけ読むことができましたが、昔の記事はこんなに高度なことも書いているんだと驚きました。先日買った反射望遠鏡の作り方と合わせて読むことで理解が進みました。
  • 簡単な記事ですが、電気回路のことや、英語の記事の翻訳コーナなどの連載もあり、幅広い知識が必要だったことがうかがえます。
  • 譲るコーナー、求むコーナーの充実度がすごい。現在はヤフオクなどに変わってしまっていますが、このころは雑誌がある意味唯一の全国規模の情報交換手段で、今より重要度ははるかに高かったのだと思います。
  • 読者コーナーの年齢が信じられないくらい若い。十代前半も珍しくなく、十代後半から二十代前半が一番多い印象。文通コーナーはまだわかるのですが、普通のお便りも総じて同じような年代です。三十代、四十代は稀です。その当時天文少年がたくさんいたことを物語っています。このことを妻に話した後に言った一言: 「その人たちがそのまま年とって続けてるだけでしょ!」確かに私も当時もし天文をやっていたら9歳とか10歳。その通りです。ところで現代で天文少年と言える子は一体どれくらいいるのでしょうか?今は私を含めておじさんが幅を利かせているので、随分と少なくなってしまっているのかもしれません。

いろいろ書きましたが、昔も今も好きなことをやって楽しむという姿勢は共通だと思います。時代は変わって、いろいろ便利になり、また今の技術も遠い未来から見たら拙いことをやっていたと面白がられるのかもしれません。それでも時代を超えて当時の雰囲気を伝えてくれる雑誌はとても貴重だと思います。


さて、外は完全に曇りになって星も全く見えなくなりました。今日は撤収です。練習で組んだ電視システムは、以前牛岳数河で組んだものに比べてだいぶん進化しています。Stellariumでの自動導入や、Stick PCを使ったリモート操作などの組み合わせで、いつの間にかかなり便利なものになりました。このことはまたそのうちに記事にします。

(その2)に続きます。