相変わらず富山の天気が全くさえないので、Stick PCネタです。

前回までの記事で、天体撮影時のStick PC DG-STK4Dのリモート操作を確立するために、AUKEYというメーカーのWF-R3というUSBに直接挿して使うWi-Fiルータのセットアップを試すなどしていたのですが、万が一遠征などの外で使えなくなるのも不安なので、予備のネットワークとしてBuffalo製のホテル用Wi-FiルータWMR-433-BKを試してみました。ホテル用の小さいサイズのWi-Fiルータとしては数少ない11ac対応で、5GHzで使えるものです。意外なことにアマゾンだとBuffaloの方が安いです。

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上の写真の手前に写っているものがBuffaloで、Stick PCのUSBのところに挿さっている小さなのがAUKEYなのですが、Buffaloの方も思ったより小さくて、USB「バッテリー」からケーブルを介して給電します。なのでAUKEYと違ってPCが無くてもネットワークが確立できます。これは大きな違いで、AUKEYはWindowsが立ち上がって、アプリケーションがきちんと動いていないと、そもそも何も動かないので、緊急時の安定性はBuffaloの方が完全に上です。

セットアップはとても簡単で、マニュアルの通りにやっていけばStick PCと別のPCをそのままDHCPで接続でき、ホストネームでRemote desktop経由でStick PCを操作することができます。

もともと家庭用無線LANルータくらいのことができると期待していたのですが、思ったよりというか、相当低機能でした。期待していたのにできなかったことが
  • SSID名を変えることができない。
  • パスワードも変えることができない。
  • LAN側のIPアドレスの範囲を変更することができなくて、192.168.13.XXXで固定。
と言った具合に、ある意味ほとんど設定できるところがありません。できることは
  1. ルーターモードでWAN側が有線か
  2. ルーターモードでWAN側が無線か
  3. 中継機モードか
  4. インターネットなしのローカルネットワークモードか
のほぼ4つだけです。この数少ないできることの中で、いいなと思ったことは、WAN側を有線でも無線でも選択できることです。なので自宅などでは、無線のみの全く有線なしの状態でStick PCと他のPC間のリモート操作と、インターネットが同時に使えます。これは、これまでのAUKEYでも無理すればできそうな感じでしたが、AUKEYに付属のユーティリティソフトがあまりにいまいちで、無理な挑戦はやめたという経緯があるので、ここは利点です。それでもSSIDはおろか、パスワードさえも変えることができないというのはAUKEYに比べてもあまりにも低機能であることは否めません。

AUKEYに比べて、利点はというと
  • PC側に面倒なセットアップが何もいらない。
  • マニュアルがまともな日本語。
といったところでしょうか。特にPC側にソフトを何も入れなくていいというのはかなり大きな利点です。PC側を下手に不安定にする恐れもありません。温度上昇に弱いという報告が随所で上がっていますが、今のところは冬でしかも夜の使用なので問題ではありません。それでも結構温かくなります。夏になった時にトラブルが出るかもしれません。

まあ、バックアップとして持っておくぶんには及第点としておきます。 (2017/10/26 追記: 結局接続が結構な頻度で切断されることがわかり、ELECOM製のポータブルルーターを購入しました。)