昔の天体機器のことに興味が出てきたので、いろいろ調べているのですが、過去には面白い話がたくさんあったみたいです。今回調べたのはチビテレ事件というものです。図書館に行って1980年代の古い雑誌を引っ張り出してもらい、天文ガイド1980年6月号と8月号にその記事を見つけることができました。私が小学生の頃のものです。

当時、今では御三家の一つと言われているスリービーチ社からでていたスーパーチビテレという、今でいうボーグの祖先みたいな短焦点でコンパクトな鏡筒の評価記事を、当時の学生らしき人が書いたのですが、その記事に対してスリービーチ社が広告を使って正式に反論記事を書いたという、まあいってみれば大人気無いやりとりです。これが当時とても話題になったとのことでした。大まかな話はWebをあさって知っていたのですが、記事そのものは見つからなかったので雑誌からコピーさせていただいたのですが、評価を書いた人も、反論をした業者もそれぞれに非常に熱い思いが感じられ、今読んでも面白いです。

個人的には、評価記事は悪気があって書いたものでないと思いますし、よりよく使おうというむしろ積極的に進めているような意図も感じられ、特に問題があるとは思えませんでした。それでもやはり販売する側からすると面白くなかったのでしょう。少なくとも相当気合を入れて開発したのに、という思いが伝わってきました。

このような互いの誤解は狭い天文業界では現在でも起こりうるでしょう。例えばこのblogで書いている記事を見て面白くないと思う方もいらっしゃるかもしれません。私は星は趣味として楽しみながらやっているので、喧嘩してつまらない思いをするのは本末転倒です。一方、仕事としてやっている方にとっては、時として死活問題にもなりますので、大問題なのかもしれません。それでもお互いにけなし合ったりせず、互いの立場を尊重し、仲良くやっていけたらなと思います。私自身がまだあまり星仲間がいないので、勝手にそう思うだけなのかもしれませんが、願わくばいい雰囲気の中、星を見る人たちが少しでも増えてくれればと思っています。

スーパーチビテレ事件を調べるついでに、その前後の雑誌の広告や記事も読みまくったのですが、今ではヤフオクにたまにしか出てこないメーカーが現役だったり、今もあるお店があんな当時から頑張っていたとか、昔はこんな店もあったんだとか、とにかく私のような新参者としては知らないことばかりでとても面白かったです。特に天体写真に関しては30年の間にいかに進歩があったのかを実感することができました。

私自身はここまで古い雑誌を持っているわけではないので、ごく一部しか読めていないのですが、世の中にはかなり初期の頃からの雑誌を大切に保管していらっしゃる方もいることかと思います。その当時のことを知る貴重な資料かと思うと、羨ましい限りです。