以前の記事で書いたように、Stick PCをアクセスポイントとして使うことで、リモートでの撮影を試していたのですが、どうも通信が不安定で使えない時が多く、結局ノートPCに直接にCCDとカメラを接続して使う(例えば2016/1/7の記事)ということが何度かありました。色々調べていて、やっとその原因がわかりました。USB3.0からでるノイズで無線LANの2.4GHz帯が乱されるからです。

撮影時にはCCD(ASI224MC)がUSB3.0で接続されています。Stick PCにiPadからリモートデスクトップで接続するのですが、CCDをつなげた瞬間など、よくリモートデスクトップの接続が切断されます。色々やっているうちに、CCDのピントを合わせるとか、ケーブルに触れた時など、CCDに手で触った途端に接続が不安定になることに気づきました。CCDをケーブルから完全に外すと必ず安定になるため、ここら辺が怪しいと睨んだのですが、USB3.0が2.4GHz帯に大きなノイズを出すという記事を見つけて、少し調べて見ました。

まず、2.4GHz(IEEE 802.11g)でStick PCから自宅のLANにつないで試して見ました。写真はその時のpingの応答ですが、真ん中らへんからCCDの接続部を少し触った瞬間に1万ミリ秒クラスの大きな遅延が起きているのがわかります。実際に10秒止まるわけではないのですが、リモートデスクトップの反応がなくなったり、接続そのものが切断されたりするので、すぐにわかります。これは確実な再現性があります。 

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逆に、CCDに触らなければネットワークはかなりの確率で復帰して、遅延も10m秒オーダーに戻ることもあるので、必ずしも使えないというわけではない(というか、これまでこのような状態で無理して使っていたことになります)のですが、CCDに触れないわけにもいかないので、やはりこの不安定性はいただけません。


解決策の一つとして、5GHz帯を使うことが挙げられていました。同じことを自宅の5GHz(IEEE 802.11a)のLANにつないで試しました。結果を見ても、ほとんど影響ないことがわかります。こちらも確実に再現性があります。

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原因はわかったのですが、解決策はなかなか厳しいです。まず、アクセスポイントとして使っているSoftAPですが、これを5GHzにする方法が見つかりません。

色々調べると、元のネットワークアダプターが5GHzでつながればアクセスポイントも5GHzになるはずだという記事があったので、試してみました。上と同じように5GHzでStick PCから自宅LANにつないだ上で、アクセスポイント経由でStick PCにpingを打ってやります。実際にどの速度でつながっているか見ることができないのですが、少なくともUSB3.0のノイズに明らかに影響されたことがpingの遅延からわかるので、2.4GHzでつながった状態なのだと推測することができます。

次に、下の写真のように元のアダプターのドライバーの詳細設定のところで5GHzのみに制限して試したのですが、この場合そもそもSoftAPでのアクセスポイントのアダプタを生成することができませんでした。

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以上のことから、今のところの解決策はUSB3.0を諦めるか、なんとかして5GHzのみの環境にするかですが、CCDを変えるわけにはいかないので、苦労して設定したSoftAPによるアクセスポイントを諦めるのは惜しいのですが、USB給電できる小型の5GHz対応の無線LANの親機を導入しようと思っています。これについては後日また試したらレポートしようと思っています。

2017/1/29 追記: 超小型のUSBの無線LANの親機を導入しました。