2017/1/14の午前2時半頃寝るときに外を見たら、一瞬だけ雲間から星と満月に近い月が見え、雪景色で周りが明るく、とても幻想的な世界でした。写真を撮っておけばよかったのですが、眠くて諦めました。

朝起きても富山は連日の大雪で、星に関することは何もできません。せっかくの休日の昼間なので、以前秋葉原で見つけてきた格安減速機をやっと取り付ける気になりました。最近ピントがイマイチで撮影をしてしまったので、うまく取り付けることができたらリベンジしたいと思っていたところです。

今回使ったのは7分の1の減速機です。というか、7分の1しか見つけることができませんでした。タカハシ純正のも7分の1なので、もしかしたら減速機自身を製作している場所は全部同じなのかもしれません。取り付け方法は色々考えたのですが、極力シンプルにというのを方針としました。

まず、使った部品は次の写真のような、減速機本体、M4のキャップネジ、コメリで110円で買ってきたプレートの3点です。

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FS-60Qのピント回転つまみを外すのは最初少し戸惑うかもしれません。つまみ中心についているネジを外し、少し力を入れてつまみを引っ張ると、テーバー部分の摩擦で付いていた所からパカっと外れます。これはなかなかうまい機構で、ネジを締めると摩擦力が増すので、プラスチックのような柔らかいつまみでも壊れることなくうまく微少変形して軸と固定されます。

ここに新たな減速機を固定する必要があります。今回はM4のキャップネジを減速機側の穴に入れて固定し、そのネジで最初についていたネジと同じように、摩擦で減速機を軸に固定する方法をとりました。ただし、キャップネジの頭の径が減速機の穴の径よりも大きいので、ネジの頭を削ることにしました。下の写真の左が元のネジ、右が削ったネジです。

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最初はドリルとヤスリでちまちま削っていたのですが、いかんせん能率が悪いので、途中からディスクグラインダーとドリルを併用して削ることにしました。これだとすぐ削れるのですが、最初一本削りすぎてゆるゆるになり、ネジが垂直にならなかったので、2本目は穴の径ギリギリにして少しきついくらいではめました。

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鏡筒側にねじ込むのはどこを持っても空回転するので、減速機のイモネジのところに六角レンチを入れ、レンチを回転軸回りに回す方向で締めると、ある程度きちんと締めることができました。

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ピント合わせつまみの近くの、鏡筒の真ん中についている穴が二つあるネジは、カニ目レンチで外します。ペンチでも簡単に外れますし、細いドライバー二本をクランプなどで固定してネジの二つの穴のの幅に合わせて外すなどの方法もあるのですが、どうせ必要と思いアマゾンで安いカニ目レンチを購入しました。

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カニ目レンチで外したネジをプレートの穴に入れるのですが、穴が少し小さかったため、M4.5mmのドリルで径を広げました。もう一方はM2の穴ですが、プレートの既存の穴では位置が合わないので、先の穴の中心から52mmくらいのところにドリルでM2の穴を開けました。ここのネジはすごく短いので、厚いプレートを使うとネジを交換しなくてはならなくなります。M2のネジは入手しにくいので、できればそのままついているものを使いたいです。少しでもネジ山を出すために、M3のドリルでテーパーのザグリを入れました。鏡筒の真ん中についているネジも実は短いので、厚いプレートを使うのは、(後で書きますが強度的な心配があまりないので)必要無いと思います。ねじを交換できるのなら、厚さは自由です。 

プレートをつけると以下のようになります。

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今回使ったプレートは0.8mm位の薄いものなので、強度的に心配でした。さらに減速機とプレートを固定するネジがM2のネジ一本なので、きちんと固定できるのかも心配していたのですが、意外にも減速機とプレートとの回転方向には力がほとんど入らないため、特に問題にはならないようです。それよりも減速機自身の回転軸の回転方向の遊びの方が大きいです。

完成した写真が以下の通りです。

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 アルカプレートも元々あったように付け直してありますが、今回付けたプレートの厚みの分だけ鏡筒中心の二つ穴のネジの頭が飛び出るので、元々隙間が小さかったアルカプレートと当たってしまいました。そのためM6のワッシャーを2枚アルカプレート下に挟むことで干渉を防いでいます。

最後に写真のように金属製のつまみをつけました。実際の動作ですが、減速機の動きもスムーズで、ガタもほとんど気にならなりません。自分の工作精度からは、珍しく綺麗にシンプルにできたと思います。減速機のぶん最大幅が2cm程大きくなってしまいましたが、これは仕方ありません。

つまみの径は少し小さいですが、それを考えなければ7倍の精度になるはずなので、実戦投入が楽しみです。

かかった値段はつまみを入れても、タカハシ純正の減速機の定価の10分の1以下でした。ただし、先日ユーシートレードに行った時に、参考にと思い純正の減速機を触らせてもらったのですが、減速機側だけでも高速回転と低速回転が両方とも使え、見栄えもはるかに良く、さすがにきちんと作ってありました。予算に余裕がある方には純正の方がはるかにいいということは、言うまでもありません。