天気が悪かったり、時間がなかったりで以前見えた星像のブレをなかなか対処することができなかったのですが、やっと星を見ながら再挑戦することができました。

ですが、前回の3秒露光での星像の揺れをどうしても再現できません。基本的には同じ機材、同じ向き、同じカメラの設定、同じ露光時間と、限りなく同条件に近づけたつもりですが、今回はどうしてもあのようなブレが出てくれません。

期待していたことは、再テストで同様のブレが出て、それを防ぐためにBackyard EOSの撮影時の画面右の真ん中らへんの「Mirror lock」に数字を入れると、ミラーアップ時の振動がなくなって解決でシャンシャンというのを想定していたのですが、いい意味で全く期待はずれです。

おそらく各所のネジを気にしてセットアップしたのが効いているの可能性があります。振動の原因自身はシャッターだと思うのですが、ネジの締め具合で当然揺れ具合は変わってくると思います。ネジの締め具合はなかなか再現が難しいので、不本意ですが、星像のブレは現状無くなっているのでこれを持って一応解決したことにします。


それとは独立に、揺れについて少し試して見ました。

1. まず、前回と同じセットアップで鏡筒を揺らしてみると、一番弱い部分はSWAT-200と鏡筒の間にある自由雲台の回転機構でした。この回転部分に回転軸に垂直な向きにDC的な力を加えると少しガタつきます。

2. 次に、KYOEI OSAKAで購入した低重心ガイドマウントを三脚とSWATー200の間に取り付けました(前回記事参照)。そうすると、1で見た雲台の揺れが隠れてしまうほど、この低重心ガイドマウントのピッチの自由度の部分が揺れるようになりました。

3. 最後に、低重心ガイドマウントも自由雲台も外して試すと、今度はやっと三脚(Manfrotto MT294A4)の真ん中で上下に移動する部分で揺れることがわかりました。三脚自身はそこそこいいもので、普通にカメラで使っているぶんには揺れなど全く気になりませんが、上下の移動は望遠鏡には不要です。

揺れの大きさでは2>1>3の順で、それぞれ見た目に大きな差があります。これは各機器が悪いというのではなく、部品数及び接続数の少ない方が当然揺れが少ないということです。

ここまでやって、とりあえずの方針を決めました。星像のブレはもう出ないと思うと、低重心ガイドマウントさえつけなければそのままでもいい気がしますが、

1. 自由雲台はやめる。これは少しガタつきがあることと、自由雲台の自由度が大きすぎて導入時にすぐにターゲットがどっかに行ってしまって、余計に時間がかかってしまうからです。その代わりに赤緯のみに回転する回転機構を導入するようにします。

2. 1の状態で問題が出るようなら三脚をより強固なものにする。候補はReally Right StaffのTP-243で、これもHUQさんからの情報です。


軽量化の道はなかなか険しいです。