その1: 「リモートデスクトップで使う」からの続きです。

5. アクセスポイントの設定

次にやったことが、Stick PCのWi-Fiをアクセスポイントとして使うことです。ここはとても手こずりましたので、このページに独立した記事としました。

2016/12/16に一度試しましたが、いまいちなので、次の日色々やり直しました。一応記事としては線で消した状態で残しておきますが、下の12/17のところから読んでください。

Windows10の設定の「ネットワークとインターネット」の 「モバイルホットスポット」 より「編集」をクリックし、適当な「ネットワーク名(SSID)」と「ネットワークパスワード」を設定し、モバイルホットスポットを「オン」にします。こうすることで、iPadでこのSSIDを選べばSick PCと直で接続ができ、リモートデスクトップから全ての機能を使用することができます。


コメントにも書きましたが、モバイルホットスポットはStick PC側がインターネットに繋がっていないと、そもそもオンになりません。なので変則的ですが以下のような方法で、外でもiPadからStick PCをリモートコントロールできるようにしました。

1. iPhoneのテザリングを利用し、Sitck PC及びiPadをiPhoneに接続します。ここで接続された両機のIPアドレスを含む範囲をMCafeeのファイアーウォール設定の中の「マイネットワーク接続」で通すようにします。私の場合は192.168.137.XXXでした。実際にはこのセグメントは「マイネットワーク接続」に自動的に登録されるので、もう大丈夫かと思うかもしれませんが、「職場」となっているとまだリモートデスクトップが通らないので「自宅」に変更します。範囲の設定は一度だけやればいいです。

2. iPadのリモートデスクトップアプリでStick PCに接続。Stick PCのモバイルホットスポットをオンにする。(この際、モバイルホットスポットの所を右クリックして「スタート画面にピン留め」としておくと、あとでアクセスしやすくなります。)

3. 一旦リモートデスクトップは切断する。

4. iPhoneのテザリングをオフにする。

5. iPadのネットワークをモバイルホットスポットのSSIDに変更する。

6. 再びiPadのリモートデスクトップアプリでStick PCに接続。

3番はやらなければ勝手に切断されますし、4番は一番最後でも構いません。一応リモートデスクトップで何かStick PCを触っている限りは接続は保たれるようです。ですが、iPadに触っていなくてロックされた時や、iPadを触っていてもリモートデスクトップを切断して何分かすると、Stick PCの方がインターネットから接続が外れたと判断するようです。こうなった場合はまたiPhoneのテザリングから始めればよくて、そこまでたいした手間でもないのですが、やはり不便な事は事実で、実用上は厳しいのかなと思います。


12月17日午後追記:
少しやり方を変えました。ただし、やっていることがだんだん複雑になってきていますので、最悪Windowsが壊れるかのせいもあります。試される方は、あくまで自己責任でお願いします。

1. まずネットワークアダプタのドライバーをWindows8.1時代のものに変更します。「AC 3165 driver」などで検索すると出てきます。私は18.33.0というバージョンを探してきました。実行ファイルになっているので、そのまま実行し、インストールします。

2. タスクバー右のWiFiのアイコンをクリックして出てくる「ネットワーク設定」を押すなどしてネットワークの設定画面を開き、左の「状態」を押して、「アダプターのオプションを変更する」を選択するなどして、ネットワークアダプターの画面まで行きます。

3. Wi-Fiのアイコンを右クリックして、プロパティを選び、出てきた画面の「構成」ボタンを押します。「ドライバー」タブを押し「ドライバーの更新」を選びます。次の画面で「コンプピューターを参照して...」を選び、さらに「コンプピューター上のデバイスドライバーの...」を選んで、出てきた画面の複数あるドライバーのうち、上でインスト〜下バージョンのもの(この場合18.33.0)を選びます。そのまま「次へ」と押していくとドライバーが変更されます。確認は先程の「ドライバー」タブのところなどで、バージョン番号が変わったことで確かめることができます。

4. やらなくてもいいですが、管理者権限でコマンドプロンプトを開いて
 
netsh wlan show drivers

と打って、「ホストされたネットワークのサポート」が「はい」になっていればOKです。

5. あとはsfotAPをサポートしたアプリの「Virtual Router Manager」や「HostedNetworkStarter」などを使ってもいいのですが、起動時にそのままアクセスポイントを立ち上げたいので、Windowsのドキュメントアプリや普通のエディターなどで

netsh wlan set hostednetwork ssid=XXXX key=XXXX keyUsage=persistent
netsh wlan start hostednetwork

と書いたファイル(XXXXは適当に入れてください)を作り、拡張子を.batにしてバッチファイルとしてどこか適当なところに保存します。

試しに、このバッチファイルをダブルクリックするとhostednetworkが生成されます。確認方法としては、2番で見たネットワークアダプターの画面で新しいローカルエリアネットワークとかのアイコンが出ていれば、うまくいっている証拠です。

6. (このショートカットをWindowsの起動時に自動的に実行したいのですが、その場合ローカルポリシーエディターが必要になるようです。ところがこのStick PCのWindowsはHomeエディションのため、ローカルポリシーエディターが入っていません。Homeエディションにローカルポリシーエディターを入れる方法もあるようで、色々やってみたのですが、どうしても起動時にバッチファイルが立ち上がりません。今回はWindows起動時でのバッチファイルの起動は諦めて、ログイン時に走らせることにしました。その代わり、ログインプロセスをスキップすることにしました。) Windown+Rなどで「ファイル名を指定して実行」を起動するなどして、そこでnetplwizを起動します。出てきたダイアログで「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外し、OKを押し、自動ログインに備えてパスワードを入力します。

7. 5番で作ったバッチファイルを

C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

に入れます。 

8.  再起動してiPadなどから作成したSSIDが見えて入れば成功です。

9. 試している途中で、DHCPだとIPアドレスのセグメントが変わって繋がらなくなることがありました。私が見たのは192.168.137.XXXと169.254.53.XXXの2種類でした。何が原因で切り替わるのかわからなかったので、Stick PCのHostedNetworkもiPadから見たSSIDの設定も192.168.137.XXXの中の固定IPに変更しました。IPアドレスとサブネットマスクだけ指定すればあとは設定の必要はないです。Remotedesktopでホスト名だけの指定だと繋がらないことがあるので、これも上で設定した固定IPアドレスで指定するようにしました。これで再現性もあり、長時間繋げなかったりしても、再接続も安定にできるようになりました。

これでやっと、外にいてインターネットがない状態でも、Stick PCを起動しただけでアクセスポイントが立ち上がり、iPadなどですぐにつなげることができます。


6. 使用感

テストとして室内でですが、iPadからリモート状態を保ったまま、ASI224MCとBackyard EOS経由で60Dをつなぎました。CPUパワー的には全く問題なさそうです。

最初iPadからのRemotedesktopのマウスのドラッグ操作に少し戸惑いました (ダブルクリックのダブルの時に画面から離さずにそのままドラッグです) が、慣れてしまえば驚くほどストレスなく操作することができています

転送速度も圧縮を相当うまくやっているのか、かなり速いです。動画を再生しても端末上で少し画像が荒くなりますが、十分に見ることができます。hostednetworkだと通信速度が表示されないみたいで、実際にどれくらいでつながっているのかわかりません。その大元の物理的なWi-Fiの方の通信速度は150Mbpsと表示されているので、この速度が出ていると思っていいのかどうかわかりませんが、体感的には動画も余裕で見えるのでかなりの速度が出ている気がします。

意外なほど使用感がいいので、実働で早速実戦投入したいと思うのですが、最近の富山の天気がずっとダメです。富山の冬は晴天率が低いのは知っているのですが、星を始めたらなおさら冬が恨めしくなってきました。

さてこのシステムの天体観測でのメリットですが、もちろんリモートで操作できるので、車の中など寒いところから逃れられるのが一番なのですが、もう一つのあまり期待していなかったメリットが、ケーブルの量を少なくすることができるということです。正確には短くできるといったほうがいいでしょうか。例えばこれまでCCDとPCを2mの長さの太いUSB3.0ケーブルで繋いで、PCはわざわざ机を出して操作していたのですが、Stick PCはCCDのすぐ近くに置くことができるので、かなり短く、太さも多少細いケーブルも使うことができます。またラップトップPCもいらなくなりそうなので、机を出す必要も無くなって、さらに簡単になりそうです。

バッテリーは以前鏡筒のヒーター用に購入した13000mAhのものを使おうと思っていますが、Stick PCに繋ぐためのmicro USBケーブルを持っていなかったので、ミニキーボードと合わせて早速発注しました。実働時間などもまたレポートしたいと思います。


2017/1/22 追記:
その後接続が不安な状況が続きましたが、やっと原因がわかりました。