2016/10/24、今日は久しぶりに空が晴れ渡っています。透明度もまあまあで、自宅から天の川は見えないまでもかなりの数の星が見えています。すばるは肉眼で余裕、M31がなんとかといったところでしょうか。
というわけで、昨日のFS-60Qの単焦点化によりFS-60CB相当になり、さらにレデューサーが入っているので焦点距離は180mm程度、それに加えて今回初めてIR/UVカットフィルターを入れて試します。今回は絶好のテスト日和となりました。自宅庭での電視で、カメラはいつものASI224MCです。
結論だけ言うと、大満足。観望会でこれだけ見せることができたら、きっと誰もが大喜びだと思います。
iPhoneでPCの画面を撮った順の、時系列でいきます。まずは北アメリカ星雲とペリカン星雲を連続で。同じ設定で、少しだけ位置をずらして撮っています。
10秒露光です。十分色が出ているのがわかると思います。以前8mmのCSマウントレンズで撮った時は無理やり色を出していた感はありましたが、今回はそんなことをせずとも、はっきりと色と形が出ています。さらに言うとIR/UVカットフィルターが効いていて、赤カブリの無いかなり自然な色合いになっています。ただ、この時点ではSharpCapの調整がまだ最適化まで程遠く(特にDisplay Gamma)、次の写真を見るとわかるように、今ならもう少しうまく出すことができるかもしれません。
次は昨日のリベンジのM45: すばる(プレアデス星団)です。
圧倒的に綺麗になっているのがわかると思います。青い星間ガスも完全に見え始めています。これも10秒露光です。天気がいいのももちろんありますが、SharpCapの調整に慣れてきたことが大きいです。
続いてM31: アンドロメダ星雲です。なんと微細構造も見えてしまっています。
M32も見えていますね。実は普通に出回っている画像と逆さまになってしまいました。撮影した時間帯ではほぼ天頂にあったので、カメラの向きがどちらか確定しなかったからです。それと、あと少しずらしていればM110も入ったのにと、後から気付きました。
最後はM42: オリオン大星雲です。
2秒露光で余裕で見えます。スタックなしで250m秒でも鑑賞に堪えました。スタックすると相当細かい構造が見え始めます。
まだ天気はいいのですが、明日の仕事のこともあり、ここで撤収しました。もし観望会で、これだけ見せることができれば、皆さんかなり満足するのではないでしょうか。今回はオリオン大星雲を除いて、すべて10秒露光と、リアルタイム性には少し欠けますが、観望会中の、この場所の、この空に出ているものをこれだけのレベルで見せることができたら、多少時間がかかってもいいのではないかと思います。以前KyoeiのMさんが言っていましたが、長くかかることがわかると、お客さんからカウントダウンが始まるらしいです。そんな雰囲気になるのもまた面白いのではないかと思います。
ただ注意すべきことは、これらの画像はSharpCapの調整を駆使した後に出てきたものです。その場で調整をし出すとかなりの時間を食ってしまうことになると思います。なので、あらかじめ調整を詰めておいて何通りかの設定ファイルに残しておくなどの必要があると思います。
今回の撮影で、やっと電視観望に少し満足しました。α7Sも欲しいですがなかなか予算が取れないことと、SharpCapの機能がすごいので、しばらくはこれでいこうと思います。できるだけ準備にかける時間も少なくして、手際良くやる練習をしておきたいです。電視ファインダーは必須ですね。
やっと観望会で喜んでくれるお客さんの顔が想像できるようになりました。早く実戦で試してみたいです。
というわけで、昨日のFS-60Qの単焦点化によりFS-60CB相当になり、さらにレデューサーが入っているので焦点距離は180mm程度、それに加えて今回初めてIR/UVカットフィルターを入れて試します。今回は絶好のテスト日和となりました。自宅庭での電視で、カメラはいつものASI224MCです。
結論だけ言うと、大満足。観望会でこれだけ見せることができたら、きっと誰もが大喜びだと思います。
iPhoneでPCの画面を撮った順の、時系列でいきます。まずは北アメリカ星雲とペリカン星雲を連続で。同じ設定で、少しだけ位置をずらして撮っています。
10秒露光です。十分色が出ているのがわかると思います。以前8mmのCSマウントレンズで撮った時は無理やり色を出していた感はありましたが、今回はそんなことをせずとも、はっきりと色と形が出ています。さらに言うとIR/UVカットフィルターが効いていて、赤カブリの無いかなり自然な色合いになっています。ただ、この時点ではSharpCapの調整がまだ最適化まで程遠く(特にDisplay Gamma)、次の写真を見るとわかるように、今ならもう少しうまく出すことができるかもしれません。
次は昨日のリベンジのM45: すばる(プレアデス星団)です。
圧倒的に綺麗になっているのがわかると思います。青い星間ガスも完全に見え始めています。これも10秒露光です。天気がいいのももちろんありますが、SharpCapの調整に慣れてきたことが大きいです。
続いてM31: アンドロメダ星雲です。なんと微細構造も見えてしまっています。
M32も見えていますね。実は普通に出回っている画像と逆さまになってしまいました。撮影した時間帯ではほぼ天頂にあったので、カメラの向きがどちらか確定しなかったからです。それと、あと少しずらしていればM110も入ったのにと、後から気付きました。
最後はM42: オリオン大星雲です。
2秒露光で余裕で見えます。スタックなしで250m秒でも鑑賞に堪えました。スタックすると相当細かい構造が見え始めます。
まだ天気はいいのですが、明日の仕事のこともあり、ここで撤収しました。もし観望会で、これだけ見せることができれば、皆さんかなり満足するのではないでしょうか。今回はオリオン大星雲を除いて、すべて10秒露光と、リアルタイム性には少し欠けますが、観望会中の、この場所の、この空に出ているものをこれだけのレベルで見せることができたら、多少時間がかかってもいいのではないかと思います。以前KyoeiのMさんが言っていましたが、長くかかることがわかると、お客さんからカウントダウンが始まるらしいです。そんな雰囲気になるのもまた面白いのではないかと思います。
ただ注意すべきことは、これらの画像はSharpCapの調整を駆使した後に出てきたものです。その場で調整をし出すとかなりの時間を食ってしまうことになると思います。なので、あらかじめ調整を詰めておいて何通りかの設定ファイルに残しておくなどの必要があると思います。
今回の撮影で、やっと電視観望に少し満足しました。α7Sも欲しいですがなかなか予算が取れないことと、SharpCapの機能がすごいので、しばらくはこれでいこうと思います。できるだけ準備にかける時間も少なくして、手際良くやる練習をしておきたいです。電視ファインダーは必須ですね。
やっと観望会で喜んでくれるお客さんの顔が想像できるようになりました。早く実戦で試してみたいです。
コメント
コメント一覧 (6)
電視観望ですが、今回上でやっている方法だと直焦点撮影のようなものなので、見たい対象によって必要な焦点距離がかわります。すでに望遠鏡とPCを持っている方なら、CCDのみの投資でこれだけ楽しめるのはお得かと思います。私の使っているZWO社のASI224MCはPC側にUSB3が必要なので、その点だけ注意です。このCCDは追加部品なしで安価なCSマウントレンズを付けることもできるので、それもまた楽しいのかと思います。
CCDはASI290MCもオススメかと思います。感度が勝負なので、高感度センサー搭載のCCDにしてください。
実は眼視よりも写真撮影よりも電視が一番面白くて、これに一番時間をかけている気がします。
ZWOのASI224MCは定評のある素晴らしいPCカメラですが、その小さなチップで面白さ最大限の電視観望の遊び方を模索しているところが素晴らしいと思います。
ここではIR/UVカットフィルターの効果が発揮されていますね。コントロールソフトのSharpCapは私も使用していますが、だんだんと使いやすく高性能に進化してきている感があり、今後の開発がとても楽しみなソフトの一つです。
最後の文章に「実は眼視よりも写真撮影よりも電視が一番面白くて・・」とありますが、まさにここが大切なポイントだと思います。40年以上眼視派を続けてきましたが、このシステムを活用すれば新しく多くの”星ミスト”が増えてくれるであろうと感じています。電視観望は感覚的には、眼視そのものの感動にかなり近いからです。
先日、東京都三鷹市にある国立天文台の一般公開にて電視観望のブースを出店しました。結論から申し上げると、お客さまの反応はすこぶるよく、というよりも感動に近いものがあり、我々の方が嬉しくなりました。当日はほとんどドン曇りの状態にもかかわらず、鮮明にこと座の全景およびダブルダブルスターなど多くのお客さまとともに楽しく観望することが出来たからです。
(正直言って、国立天文台の口径50cmの望遠鏡ですら開店休業状態でした)
これからもさまざまな情報交換を行って、楽しい電視観望会を盛り上げていきましょう!
国立天文台の一般公開でもブース出されたのですね。私も学生の頃国立天文台にいたのですが、その時はまだあまり星に興味がなかったので一般公開の面白さがわかっていませんでした。電視観望の様子見て見たかったです。こうやって簡単にみることができるようになって、星好きの人が増えていけば本当にいいですね。
そういえばRevolution Imagerですが、まだ製品のページにしか載っていないみたいですが、Astro MagazineのStar products 2016に選ばれたみたいです。
http://www.revolutionimager.com
いろいろなところの英語の文をよく読んでみると、やはり初心者には気軽で革新的な機材として捉えられているみたいです。コンピューターもカメラもいらない、望遠鏡さえあればいいというのは大きな魅力かと思います。ASI224MCとコンピューターというのは子供や初心者には敷居が高いというのもやはり事実なのだと思います。
SchapCapを初めて使い始めました。カメラはSVBONYのSV105です。
惑星や月は綺麗に撮れるのですが、星雲、星団などは見れません。調べると露光時間が500msとなっており、もっと長くしたいと思ってます。ところがどうやっても500ms以上にはなりません。何かカメラコントロール画面での使いかたが悪いのでしょうか。何かわかっておられたらお教え頂ければ幸いです。
戸田市中村
アマゾンのレビューを見て見ると、60秒で撮影した惑星とか書いてあるので、これが正しいならハード的に制限があるとは思えません。でも60秒も露光したら普通はもっと明るくなるので、何か間違いかもしれません。Google画像検索で見ても、惑星の画像はたくさん出ますが星雲の画像は出て来ません。まさか本当に500msが最大?
何か専用ソフトとかないですか?それでも同じ500msが最大ならハードウェア的に制限があるのかもしれません。