2016/10/9 日曜の朝4時頃に、娘と二人で福島県の田村市に向けて土砂降りの雨の中出発しました。今回は遠いので行けないと思っていたのですが、2日くらい前に突然行くと決めた、星の村のスターライトフェスティバルが目的です。
5ヶ月前に星を初めて、雑誌で星まつりというのがあると知って、行き始めた星まつり。原村、胎内に引き続き3回目の星まつりですが、規模としては胎内>原村>星の村といったところでしょうか。関東圏から見るとどれも等距離くらいですが、富山からは今回の星の村が一番遠いです。印象としては各店舗の掘り出し物が少ない気がしましたが、これは細かい機器がそこそこ揃ってきたからかもしれません。まだ機材があまり買えていなかった時に行った原村では、それこそ全部が宝の山に見えました。ただ、オークションに関しては今回の星の村が圧倒的に豪華だった気がします。抽選会も星の村が一番だったと思います。熊本のためのチャリティーも兼ねていたからかもしれません。
出発前夜の土曜日、雨が降っていたので、予定していた飛騨天文台の観望会の参加も見合わせ、明日に備えて早く寝ようとしたのですが、子供がうるさくて実際眠れたのはほんの小一時間、ほとんど徹夜に近い状態で出発しました。
雨がひどかった以外は、特に迷うこともなく、福島の小野ICで高速を降りて、途中のコンビニで朝ごはんを買って軽く済ませ、会場入りしたのは午前9時過ぎでした。まだ店舗もほとんど開いていなくて、聞くと昨晩からすごい風が吹いていて、朝は雨も少し降っていたので商品を並べられないとのこと。前日は天気予報を見ていた限りはずっと雨かと思っていましたが、夜には少しだけ星が見えたそうです。
星の村常設の天文台も見ようと思って、チケットが期間中ずっと有効なのでとりあえず朝着いた時に買ったのですが、その時は雨で、晴れてからも結局行く暇がなくて、やっと見ようと思った時にはすでに夜中で、23時までで終わりとのことで、閉まってしまっていて見ることができませんでした。結局チケットは無駄になってしまって残念です。でも今回はそんなことは全然気にならないくらい楽しいものでした。ほとんど寝ていないので、眠くなるはずなのですが、結局最後まで全く寝る間もないくらいでした。
朝10時を過ぎると開いている店も増えてきて、色々見て回って買いたいものの目星をつけていました。
11時頃からでしょうか、丸太切り大会が始まるというので、小学生の娘がなぜか中学生部門に出場し、1位(と言っても4人中ですが)になり、見事タカハシ提供の非常袋をゲットしました。見ていると、一番いい新しいノコギリを選んだ人がすごく有利で、ノコギリを選ぶのにじゃんけんがあり、じゃんけんで勝つとほぼ優勝してしまうというような大会です。1位の景品の非常袋ですが、あとで抽選会の景品にもなっていたもので、帰ってから妻に喜ばれました。
一方の大抽選会は、景品がすごくたくさんあったのに、見事二人ともはずれ。参加者全員がもらえるポスターも、忙しさにかまけてもらい忘れてしまいました。
それでも次のオークションではタカハシのポタ赤と鏡筒をともに落札でき、大満足でした。鏡筒はFS-60Qのなんとアニバーサリーモデルで、帰ってから見てみたらシリアル番号に「DEMO3」と書かれていました。10年単位で余裕で使えるはずなので、大事にしたいと思います。このおかげで、最近ずっと考えていた軽量装備化にやっと踏み出すことができます。赤道儀はこれで2台目です。まずはタカハシ同士組み合わせて使ってみたいと思います。
オークションの際に、SCOPETECHの60mmの入門用の屈折望遠鏡を落札された方と少しだけお話ししました。うちの下の子用に原村で買ったものと同じものです。その方は天文マニアとかではなく、ごく一般の方みたいで、一緒にいた子供用にということらしいのですが、うちでも同じ望遠鏡で土星の輪が実際に見えたよという話をしたら、その子がすごく興奮して喜んでいました。こんな子が星好きになってくれたらなあと思います。でも土星は今はシーズンでないので、もう少し待たないとダメだよという話もしたのですが、月のクレーターは見えるかということも聞かれたので、それはすぐにでも見えるよと答えたら、それも大喜びでした。
今回の1番の収穫は前回胎内でお会いしたIさん(いつもコメントをくれるHUQさん)と再会できたことです。実は胎内では暗いところでしか顔を見ていなかったので、最初どの人か迷って、他のよく似た人に声をかけそうになりました。実はそのよく似た人というのが、今回ライブで歌われていたオオザカレンヂkeisukeさんで、後にIさん、オオザカさんを交えて直接話すことになり、二人の笑った時の顔の印象がとても似ているので、みんなで大笑いでした。
もう一つの収穫が、KyoeiのMさんにまた会えて、以前興味を持っていただいたRevolution Imagerを見せることができたことです。今回は参加ブースの事前情報があまりなくて、そもそもKyoeiさんが出展されるのかどうかもわからなかったのですが、いずれにせよ電視観望で使おうとは思って持ってきていたので、夜に無事にデモンストレーションできました。
そもそも明るいうちにKyoeiブースで、Mさんとデモンストレーションを兼ねた電視観望をどこでやろうかと話していた時に、Iさんもたまたまその場にいて、MさんからKyoeiの前のスペースを二人で使っていいというありがたい申し出がありました。これが大正解で、Kyoeiの前はひっきりなしで人がいて、多くの人に電視観望に興味を持っていただけたのではと思います。早速KyoeiのMさんのブログ(どうも野鳥が中心みたいですが)でも紹介されていました。
実際の電視観望の際、IさんのIR改造したSony α7Sによる電視観望の凄さには、改めて認識させられました。特に今回Mさんの計らいで、Kyoeiの32インチの大型モニターにα7Sの画像をそのまま映し出していたせいもあり、そのリアルタイム性と感度からくる迫力には、前回見た私ももちろん、ほとんどの方が驚嘆の声をあげていました。
今回は最初あまり天気が良くなく、天気予報の昼から晴れるというのはほとんどハズレで、ずっと雲が出ていて、夕方くらいに一部雲の切れ間が見え、暗くなってからしばらくも雲の隙間からやっと星が見えるような状態でした。そんな状態でも隠れた星があぶり出されるように、満天の星空が見えるのです。自分のレポートで曇り空でASI224を使った時も星は見えるが、α7Sほどの印象はないと書いたのですが、改めてα7Sの圧倒的な感度の良さを再認識させられました。一緒にその場でASI224で広角で見たのですが、雲泥の差です。唯一ASI224の方が有利なのは、計算機側のソフトでどうとでもなるので、画像をスタックしてノイズを少なくできる点ですが、そんな有利さは全く無視できるくらいの、圧倒的な感度の差でした。
あと驚いたことが、色の再現性でした。真っ暗な中、山の緑の木々が緑に見えるのです。IRフィルターをカットして、さらにHαと可視光を通すフィルターを入れてあるそうなのですが、夜とは思えないくらい色が綺麗に再現されています。
私の方も挽回しようと、ASI224をBKP200に取り付け、800mmで狭い画角で見ようとしたのですが、曇りの時はセッティングが全然上手くいかないということに改めて気付かされました。まず北極星が出ないので極軸が取れません。さらに雲の切れ間から星が見えている間にフォーカサーでピントを取らなければならないのですが、雲が動くとすぐに星が見えなくなってしまい、ピントを合わせるのにすごく苦労します。アラインメントはターゲットとなる星の周りに雲があると何もできないので、ターゲットを選ぶこと自体に苦労します。
最初の1時間くらいは全くダメで、仕方なくあきらめてCSレンズをつけた広角で見たりしていたのですが、そのうちに雲も少なくなってきて、夏の大三角が常時見えるくらいになってきて、やっと赤道儀と鏡筒のセッティングが完了し、その後はすぐにまずM57を映すことができました。色がついたリアルタイムでのM57(それもこの日は上弦の月と、会場の明るさでそれほど濃い色ではなかったのですが)はやはりインパクトがあり、Mさんも、他の方もすごく喜んでくれていたように思います。Revolution Imagerの方にも切り替えて、それもMさんにも見せることができてホッとしました。他にもM27、M13、M2、M31などリクエストに応じて何度か繰り返しながら見せていると、あっという間に時間が過ぎて行きました。
あとBKP200で試したかった0.5倍のレデューサーは、以前手持ちの焦点距離800mmの屈折ではうまく合焦したのを確認したのですが、BKP200の場合は焦点距離は同じ800mmですが、フォーカサーのさらに内側で合焦するようで、結局また使うことができませんでした。主鏡を少し前に出して、焦点を後ろに持ってくる必要がありそうです。
結局この日は、朝から夜中まで目一杯楽しんで、よく考えると昼ご飯も食べずに、夕食も会場で振る舞われた一杯百円の豚汁だけでした。この豚汁が、こういったところで食べるからでしょうか、とても美味しくて、娘はおかわりを2回もしていました。もっとも2回目は具がなくて汁だけで50円だったそうです。
実は、電視観望の準備で娘の相手はほとんどできなかったのですが、Mさんが気を利かせてくれて、オオザカレンヂkeisukeさんのライブがもうすぐ始まるので、いい音楽だから聞くといいよと娘に勧めてくれました。後から、すごくいい歌だったと娘が興奮して話すので、私も聞いてみたいなと思ったのですが、望遠鏡の操作に追われていたので残念ながらその時は諦めていました。さらにMさんには豚汁やら、おでんやら、ちまきやらいろいろ差し入れして頂いて、娘と一緒にいただきました。すごく寒かったので、とてもとても美味しかったです。
Iさんに言われて気づいたのですが、福島は富山に比べてかなり東なので、日が落ちるのが早いのです。そのせいでしょうか、娘は夜9時前には車に入って寝てしまったのです。私も明日の朝の群馬への移動があるので、夜11時頃には撤収し始めていました。片付け終わったころの夜11時半頃、オオザカさんがKyoeiのブースにいて、電視でIさんが映しているのを見てくれているので、急いで娘を起こしに行きました。最初眠いと言っていたのですが、オオザカさんが来ていると言ったらなんとすぐに起きると言い出しました。歌の感想をオオザカさんに話していると、なんとMさんの計らいでCDにサインもして頂いて、握手と、一緒に写真も撮らせていただきました。小学生の娘にとって、ライブで歌を聴き感動して、その歌手に直接会うというのは全てが初めてのことで、夢のような体験なのかもしれません。
とにかく今回は私も娘も大満足で、知り合いも増えていくし、電視観望の手応えもわかるし、タカハシの軽量機材もゲットできたしで、多少無理してでも行った甲斐がありました。
Iさんには今回も色々教えてもらいました。特に軽装での装備の充実度は目をみはるものがあります。海外に行った時に何も持って行けなかった時の反省で、今回の情報も納得できるものばかりでした。オークションでのタカハシの鏡筒も軽量装備の第一歩です。またお会いした時にいろいろ教えてください。
Mさんにも、ブース前を使わせてもらい、さらに娘ともどもいろいろよくして頂きました。またお店の方にも行きますので、これからもよろしくお願いします。
他にも、月惑星研究会のAさん、スターベースのS君にも再開することができました。みんな星まつりが始まりで知り合った人たちばかりです。今年の星まつりはほとんどこれが最後ですが、また来年もいろいろ参加したいと思います。その時はみなさんまたよろしくお願いします。
次の記事は戦利品です。
5ヶ月前に星を初めて、雑誌で星まつりというのがあると知って、行き始めた星まつり。原村、胎内に引き続き3回目の星まつりですが、規模としては胎内>原村>星の村といったところでしょうか。関東圏から見るとどれも等距離くらいですが、富山からは今回の星の村が一番遠いです。印象としては各店舗の掘り出し物が少ない気がしましたが、これは細かい機器がそこそこ揃ってきたからかもしれません。まだ機材があまり買えていなかった時に行った原村では、それこそ全部が宝の山に見えました。ただ、オークションに関しては今回の星の村が圧倒的に豪華だった気がします。抽選会も星の村が一番だったと思います。熊本のためのチャリティーも兼ねていたからかもしれません。
出発前夜の土曜日、雨が降っていたので、予定していた飛騨天文台の観望会の参加も見合わせ、明日に備えて早く寝ようとしたのですが、子供がうるさくて実際眠れたのはほんの小一時間、ほとんど徹夜に近い状態で出発しました。
雨がひどかった以外は、特に迷うこともなく、福島の小野ICで高速を降りて、途中のコンビニで朝ごはんを買って軽く済ませ、会場入りしたのは午前9時過ぎでした。まだ店舗もほとんど開いていなくて、聞くと昨晩からすごい風が吹いていて、朝は雨も少し降っていたので商品を並べられないとのこと。前日は天気予報を見ていた限りはずっと雨かと思っていましたが、夜には少しだけ星が見えたそうです。
星の村常設の天文台も見ようと思って、チケットが期間中ずっと有効なのでとりあえず朝着いた時に買ったのですが、その時は雨で、晴れてからも結局行く暇がなくて、やっと見ようと思った時にはすでに夜中で、23時までで終わりとのことで、閉まってしまっていて見ることができませんでした。結局チケットは無駄になってしまって残念です。でも今回はそんなことは全然気にならないくらい楽しいものでした。ほとんど寝ていないので、眠くなるはずなのですが、結局最後まで全く寝る間もないくらいでした。
朝10時を過ぎると開いている店も増えてきて、色々見て回って買いたいものの目星をつけていました。
11時頃からでしょうか、丸太切り大会が始まるというので、小学生の娘がなぜか中学生部門に出場し、1位(と言っても4人中ですが)になり、見事タカハシ提供の非常袋をゲットしました。見ていると、一番いい新しいノコギリを選んだ人がすごく有利で、ノコギリを選ぶのにじゃんけんがあり、じゃんけんで勝つとほぼ優勝してしまうというような大会です。1位の景品の非常袋ですが、あとで抽選会の景品にもなっていたもので、帰ってから妻に喜ばれました。
一方の大抽選会は、景品がすごくたくさんあったのに、見事二人ともはずれ。参加者全員がもらえるポスターも、忙しさにかまけてもらい忘れてしまいました。
それでも次のオークションではタカハシのポタ赤と鏡筒をともに落札でき、大満足でした。鏡筒はFS-60Qのなんとアニバーサリーモデルで、帰ってから見てみたらシリアル番号に「DEMO3」と書かれていました。10年単位で余裕で使えるはずなので、大事にしたいと思います。このおかげで、最近ずっと考えていた軽量装備化にやっと踏み出すことができます。赤道儀はこれで2台目です。まずはタカハシ同士組み合わせて使ってみたいと思います。
オークションの際に、SCOPETECHの60mmの入門用の屈折望遠鏡を落札された方と少しだけお話ししました。うちの下の子用に原村で買ったものと同じものです。その方は天文マニアとかではなく、ごく一般の方みたいで、一緒にいた子供用にということらしいのですが、うちでも同じ望遠鏡で土星の輪が実際に見えたよという話をしたら、その子がすごく興奮して喜んでいました。こんな子が星好きになってくれたらなあと思います。でも土星は今はシーズンでないので、もう少し待たないとダメだよという話もしたのですが、月のクレーターは見えるかということも聞かれたので、それはすぐにでも見えるよと答えたら、それも大喜びでした。
今回の1番の収穫は前回胎内でお会いしたIさん(いつもコメントをくれるHUQさん)と再会できたことです。実は胎内では暗いところでしか顔を見ていなかったので、最初どの人か迷って、他のよく似た人に声をかけそうになりました。実はそのよく似た人というのが、今回ライブで歌われていたオオザカレンヂkeisukeさんで、後にIさん、オオザカさんを交えて直接話すことになり、二人の笑った時の顔の印象がとても似ているので、みんなで大笑いでした。
もう一つの収穫が、KyoeiのMさんにまた会えて、以前興味を持っていただいたRevolution Imagerを見せることができたことです。今回は参加ブースの事前情報があまりなくて、そもそもKyoeiさんが出展されるのかどうかもわからなかったのですが、いずれにせよ電視観望で使おうとは思って持ってきていたので、夜に無事にデモンストレーションできました。
そもそも明るいうちにKyoeiブースで、Mさんとデモンストレーションを兼ねた電視観望をどこでやろうかと話していた時に、Iさんもたまたまその場にいて、MさんからKyoeiの前のスペースを二人で使っていいというありがたい申し出がありました。これが大正解で、Kyoeiの前はひっきりなしで人がいて、多くの人に電視観望に興味を持っていただけたのではと思います。早速KyoeiのMさんのブログ(どうも野鳥が中心みたいですが)でも紹介されていました。
実際の電視観望の際、IさんのIR改造したSony α7Sによる電視観望の凄さには、改めて認識させられました。特に今回Mさんの計らいで、Kyoeiの32インチの大型モニターにα7Sの画像をそのまま映し出していたせいもあり、そのリアルタイム性と感度からくる迫力には、前回見た私ももちろん、ほとんどの方が驚嘆の声をあげていました。
今回は最初あまり天気が良くなく、天気予報の昼から晴れるというのはほとんどハズレで、ずっと雲が出ていて、夕方くらいに一部雲の切れ間が見え、暗くなってからしばらくも雲の隙間からやっと星が見えるような状態でした。そんな状態でも隠れた星があぶり出されるように、満天の星空が見えるのです。自分のレポートで曇り空でASI224を使った時も星は見えるが、α7Sほどの印象はないと書いたのですが、改めてα7Sの圧倒的な感度の良さを再認識させられました。一緒にその場でASI224で広角で見たのですが、雲泥の差です。唯一ASI224の方が有利なのは、計算機側のソフトでどうとでもなるので、画像をスタックしてノイズを少なくできる点ですが、そんな有利さは全く無視できるくらいの、圧倒的な感度の差でした。
あと驚いたことが、色の再現性でした。真っ暗な中、山の緑の木々が緑に見えるのです。IRフィルターをカットして、さらにHαと可視光を通すフィルターを入れてあるそうなのですが、夜とは思えないくらい色が綺麗に再現されています。
私の方も挽回しようと、ASI224をBKP200に取り付け、800mmで狭い画角で見ようとしたのですが、曇りの時はセッティングが全然上手くいかないということに改めて気付かされました。まず北極星が出ないので極軸が取れません。さらに雲の切れ間から星が見えている間にフォーカサーでピントを取らなければならないのですが、雲が動くとすぐに星が見えなくなってしまい、ピントを合わせるのにすごく苦労します。アラインメントはターゲットとなる星の周りに雲があると何もできないので、ターゲットを選ぶこと自体に苦労します。
最初の1時間くらいは全くダメで、仕方なくあきらめてCSレンズをつけた広角で見たりしていたのですが、そのうちに雲も少なくなってきて、夏の大三角が常時見えるくらいになってきて、やっと赤道儀と鏡筒のセッティングが完了し、その後はすぐにまずM57を映すことができました。色がついたリアルタイムでのM57(それもこの日は上弦の月と、会場の明るさでそれほど濃い色ではなかったのですが)はやはりインパクトがあり、Mさんも、他の方もすごく喜んでくれていたように思います。Revolution Imagerの方にも切り替えて、それもMさんにも見せることができてホッとしました。他にもM27、M13、M2、M31などリクエストに応じて何度か繰り返しながら見せていると、あっという間に時間が過ぎて行きました。
あとBKP200で試したかった0.5倍のレデューサーは、以前手持ちの焦点距離800mmの屈折ではうまく合焦したのを確認したのですが、BKP200の場合は焦点距離は同じ800mmですが、フォーカサーのさらに内側で合焦するようで、結局また使うことができませんでした。主鏡を少し前に出して、焦点を後ろに持ってくる必要がありそうです。
結局この日は、朝から夜中まで目一杯楽しんで、よく考えると昼ご飯も食べずに、夕食も会場で振る舞われた一杯百円の豚汁だけでした。この豚汁が、こういったところで食べるからでしょうか、とても美味しくて、娘はおかわりを2回もしていました。もっとも2回目は具がなくて汁だけで50円だったそうです。
実は、電視観望の準備で娘の相手はほとんどできなかったのですが、Mさんが気を利かせてくれて、オオザカレンヂkeisukeさんのライブがもうすぐ始まるので、いい音楽だから聞くといいよと娘に勧めてくれました。後から、すごくいい歌だったと娘が興奮して話すので、私も聞いてみたいなと思ったのですが、望遠鏡の操作に追われていたので残念ながらその時は諦めていました。さらにMさんには豚汁やら、おでんやら、ちまきやらいろいろ差し入れして頂いて、娘と一緒にいただきました。すごく寒かったので、とてもとても美味しかったです。
Iさんに言われて気づいたのですが、福島は富山に比べてかなり東なので、日が落ちるのが早いのです。そのせいでしょうか、娘は夜9時前には車に入って寝てしまったのです。私も明日の朝の群馬への移動があるので、夜11時頃には撤収し始めていました。片付け終わったころの夜11時半頃、オオザカさんがKyoeiのブースにいて、電視でIさんが映しているのを見てくれているので、急いで娘を起こしに行きました。最初眠いと言っていたのですが、オオザカさんが来ていると言ったらなんとすぐに起きると言い出しました。歌の感想をオオザカさんに話していると、なんとMさんの計らいでCDにサインもして頂いて、握手と、一緒に写真も撮らせていただきました。小学生の娘にとって、ライブで歌を聴き感動して、その歌手に直接会うというのは全てが初めてのことで、夢のような体験なのかもしれません。
とにかく今回は私も娘も大満足で、知り合いも増えていくし、電視観望の手応えもわかるし、タカハシの軽量機材もゲットできたしで、多少無理してでも行った甲斐がありました。
Iさんには今回も色々教えてもらいました。特に軽装での装備の充実度は目をみはるものがあります。海外に行った時に何も持って行けなかった時の反省で、今回の情報も納得できるものばかりでした。オークションでのタカハシの鏡筒も軽量装備の第一歩です。またお会いした時にいろいろ教えてください。
Mさんにも、ブース前を使わせてもらい、さらに娘ともどもいろいろよくして頂きました。またお店の方にも行きますので、これからもよろしくお願いします。
他にも、月惑星研究会のAさん、スターベースのS君にも再開することができました。みんな星まつりが始まりで知り合った人たちばかりです。今年の星まつりはほとんどこれが最後ですが、また来年もいろいろ参加したいと思います。その時はみなさんまたよろしくお願いします。
次の記事は戦利品です。
コメント
コメント一覧 (6)
これらは、私もこれまで電視観望していて初めての体験でした。
山の端の緑の木々のざわめきとカリフォルニア星雲が同居している様は、荘厳な感じすら受けました。
糖度計、私も欲しかったぁ~(笑)
電視で色んな方々となんだかんだ話し込んでいるうちに、買いに行く機会を失ってしまいました。(^^;
FS-60Qはいい鏡筒です。赤道儀の追尾が安定してさえいれば、暗さは露出時間で補えば済むことなので、軽量に持ち運べる高画質 f=600mm として重宝しますよ。
良シーイングの日に、良質な2xテレコン付けて画素ピッチの細かいデジカメを繋げば、こんな月面さえ撮れてしまいます。
(URL, ダブルクリックで拡大)
そうそう鏡筒カバーと非常袋で思い出しましたが、観望中の通り雨の際の望遠鏡カバーには、イオンで売ってる20インチ型自転車用カバーが、薄くて軽くて重宝しています。
広げると一式の三脚より上がスッポリ収まります。
折り畳むとトランクの片隅に納まります。
そのままでは風で裾がめくれるため、三脚部で3本のマジックテープを絡めて風で飛ばされないようにしています。
月も綺麗です。今夜は満月に近いので、星は諦めてFS-60Qで月を撮ろうかと思います。
huqとborgとかswatで検索してHUQさんの成果をいろいろ見させてもらいました。私なんかまだまだ足元にも及ばないのがよくわかりました。今、FS-60Qの記事も書いているのですが、どう固定するかだけで苦労しています。K-ASTECの鏡筒バンドがいいと思いましたが、確かBORGとカメラを固定されているのがK-ASTECのものなのですね。かっこいいです。あと、higlasiもやっと認識できました。もう1軸はhiglasiだったのですね。いろいろ参考にしたいことだらけです。
SWATも必須みたいに思えてきました。ちょっと考えたのですが、SWATの1軸でDC的に追尾してカメラの手ぶれ補正に2自由度のガイド信号をフィードバックとかできないんですかね。そうするともっと軽量になる気がします。
うちの5歳と3歳の娘共、どちらか一方でもいいから、お嬢さんのように星見パーティーに付き合ってくれるように育ったらいいのに…と思った次第です。(^^ゞ
私の成果は「作品」というより「実験結果」に近いもので、お恥ずかしい限りです。
「コレが撮りたけりゃコレコレな機材使って暗い空の下へ通うのが早道だよね」というのばっかりですが、そこに「人力移動」の縛りを設けて不自由を愉しんでいます。(^^;
K-ASTECの鏡筒バンドを使ったのは「軽くて強度そこそこ」という点でして、しかし三基光学館の穴だらけバンドでは(主に同荷するガイダーの固定が)少々心許なく、結局行って戻って K-ASTEC に落ち着いています。f-500mm超えると色々シビアです。
higlasi は軽さが信条ですね。3Bは500g前後です。
ウォームホイールの径が小さいため、ピリオディックモーションの周期が長く(36分)、ピリオディックモーション自体は±35"ほどありますが、f=200mm を2分露出程度はガイドできる実力があります。
一方モータの駆動角が荒い(1ステップ4"程度)のが難点で、f=500mmの赤緯体としては少々能力が足りません。
そこで長焦点時はほんまかさんの SS-one mini を赤緯体に使っています。
大きさは Higlasi-3B とほぼ同じですが、重さは1kg弱、と Higlasi-3B の倍程度あります。が、1ステップあたりの駆動角は1/10以下なので長焦点のガイドにも耐えます。ただしこれはこれで問題が無くもないのですが…(^^;
これをやろうとおもったら、まずSWATの1軸で激しく揺さぶって、通常の手振れ補正が起きるような周波数の振動を無理矢理発生させる必要がありますね。
しかし流石に天体は暗すぎるかもしれない。つまり揺れていることをカメラが認識できないかもしれない。。。
王道にして一番軽量なのは、電子極望+赤経1軸オートガイド、なのではないかと思います。
PoleMaster のような電子極望は、極めて正確に極軸を出せます。(これを使った上で極軸がくるったら、極軸設定後に極軸が動いた、と断言して良いほどに)
極軸が正確に出ていると、30分程度露出しても1~2"しか赤緯がズレない、という状態になります。こうなるとそもそも赤緯を動かす必要がありませんから、赤経だけオートガイドできれば良いのです。
PoleMasterを別途買わずとも、f=25~50mm程度のC-mountレンズを付けたガイダーを使って、PoleNavigator というソフトを使えば、ガイダーを電子極望化することができます。
さっき昨日のリベンジの月と昴を撮ってきました。まだ追尾なしです。2秒露光でも流れが見えてしまいます。今赤道儀の電源テストをしていて、一応うまく動きそうなので、これから試してみようと思っています。
手振れ補正はMagic lanternを触っていて思いついたのですが、Magic lanternには手振れ補正のメニューがあって、いろいろ設定できるみたいです。ただ、ガイドからの任意の信号を入れることができるかどうかとかまでは無理で、あくまで手ぶれ機能の拡張くらいのレベルみたいです。でもアドオンで他の機能も載せれるみたいなので、探ってみるのも楽しいかもしれません。