やっと帰国したのですが、アメリカに行く前に発注しておいた、主にASI224MCに取り付けるためのレンズ系が届いていました。もちろん電視観望(いい造語なので早速使わせて頂いています)用です。もともとASI224には焦点距離2.1mm、F値不明の魚眼レンズが付いていて、それで見た自宅の空のことも少しこのページの最後の方にレポートしてあるのですが、あまりに広角なのと、F値が分からないのでどれくらい明るいものかわからなかったので、他にも色々試してみたいと思っていました。
左から
6-15mm F1.4 CSマウントレンズ
8mm F1.2 CSマウントレンズ (HUQさんに勧めてもらったものです)
16mm F1.2 CSマウントレンズ
C-T2: ASIカメラ用のTマウントからCSマウントに変換しCSレンズをつけるためのアダプター
EOS-T2ADJ: CANONレンズをASIに取り付けるマウント
その中で、ASI用CSマウント変換アダプターは最初からASI224に付属しているものと同じものでした。最初から2.1mmの魚眼レンズがついているのでわかりにくいのですが、レンズ部を取り外すと同じものになります。後から気づいたので、時すでに遅しです。
ちなみに、EOS-T2ADJを見つけるまでは、CANONレンズをどうしてもASI224につけてみたいと思い、CANONレンズのカメラ側にかぶせるキャップを改造してこんなもの
をかなり気合いを入れて作ったのですが、これは完全に失敗でした。後から考えれば当たり前なのですが、筒が長すぎて焦点が全く取れません。しかも娘に断らずに、勝手にカバーに穴を開けてしまって使い物にならなくしてしまったので、後から怒られてしまいました。結局、もっと短い筒が必要でさらに改造しようとしたら、上記EOS-T2ADJを見つけたというわけです。こちらはさすが商品というだけあって、レンズまでの長さをねじ込み式の構造で任意の長さに変えることができるので、非常に便利です。
これらのレンズ径を、明るいうちに試しに全部取り付けてみたのですが、CANONレンズも含めてどれも焦点を取ることができました。ASI224に最初から付いてきたレンズはF値が書いていないのですが、少なくとも上記レンズは付属のものよりも明るいです。
この日は曇っていたので、ほとんど何もできなかったのですが、じゃあこの曇りの中どれくらい見ることができるか試してみました。時間帯にもよりますが、月は目で見て雲に覆われているが、明るくなっている場所はわかりる程度、もしくは丸い形がほんのりわかるくらいです。写真で撮ってみると大体これくらいです。
中央が月で、下のは電灯です。iPhoneでとったのですが、見た目の印象より少し暗く出てしまっています。とりあえず一番最初に撮影した時で、最悪な時間帯でこれくらい、これ以降時間によってはもう少し見えるときもあるくらいですが、雲が切れる場所は目で見る限りほぼ無しといったところです。
このような状況下で、ASI224にとりあえず6-15mm F1.4 CSマウントレンズをつけて、6mmの広角側で見てみました。使ったソフトはOCTで聞いてきたSharpCap2.9です。
驚いたことにこんな状況下でも、もちろん見る場所によりますが、雲の少し薄いところを狙うと明るい星ならば余裕で見ることができます。もちろん目では雲だけで、まったく星など見えはしません。ただ、胎内で見せていただいた時ほどの印象はないです。もちろん天候もあの時より悪いので、直接の比較はできないと思いますが、ここら辺は機器の差なのでしょうか。まあ、今日はお試しレベルのテストなので、雲がないときにどれくらい見せてくれるかが楽しみです。その後、他のレンズを試したりもしましたが、曇りの状況下ではあからさまな違いを見るには至りませんでした。
あと、OTCでSharpCapは動画を撮っている最中に何枚かの画像をスタックできるのでいいと聞いたのですが、明らかにダークノイズが減るので、確かにより鮮明に星をあぶりだすことができました。ただし今日は雲だらけなので、雲も平均化されてしまい全体に明るくのっぺりした印象になってしまいました。これは暗いところではダークノイズだけ減らせるので強力な武器になるでしょう。でも実はそれよりも単純に、BrightnessだとかContrastなど見た目の調整がFireCaptureよりも充実していることがよかったです。電視観望にはSharpCapはお勧めです。
さて、OTC手に入れててきたREVOLUTION IMAGERですが、明るいうちに少しだけ試したのですが、電池があまり充電されていなくて、しかも充電の仕方を間違えていて(よく見ると書いていますが充電中は電池側のスイッチは0ではなく1側にしておかなければいけない)充電できていなかったので、また次の機会に試したいと思います。
コメント
コメント一覧 (1)
娘さんに怒られてしまいましたか(笑)
将来が楽しみな娘さんです。
昔、これと同じ作りで「フィルムカメラを外してアイピースで被写体の位置を確認する」ためのアダプタというものがありました。
最近何かに使うかな?と思って実家から発掘して持ってきたのですが、結局使わず終いだったので断捨離してしまいました。
ASI224MCでの電視、うまくいきそうな案配ですね。
「雲が見える」というのは実は眼視観望にも写真撮影にもかなり有利で、目視ではよく判らない薄雲の通過を察知できますし、部分的に雲に覆われているような天候の場合は「今から撮影or眼視観望を開始するならどの空域がベストだ」というのを即座に判断することができます。
更には、空の殆どが雲で覆われているような天候でも、雲見てるだけでも飽きない、という…(笑)
実戦投入が楽しみですね。