ほしぞloveログ

天体観測始めました。


BlurXTerminator (BXT)を使った、過去画像の再処理の第3弾です。

第1弾は三日月星雲、第2弾は青い馬星雲でした。



三日月星雲は主に星雲本体、青い馬星雲は主に恒星の収差の改善でしたが、今回もすごいです。


トールの兜星雲

今回のターゲットは、NGC2359: トールの兜星雲です。昨年1月に撮影しているので、1年ちょっと前になります。


SCA260で撮影していますが、この時はまだ、今使っている大型赤道儀のCGX-Lではなくて、もう一つ小さいCGEM IIに重いSCA260を載せています。そのため、今見ると3分露光でも揺れの影響が残ってしまっているようで、恒星像が今一ピシッとしていません。これがBXTでどこまで改善できるかがまずはポイントになります。


再処理の途中で

処理をしている途中で、BXTで明るい恒星が崩れる現象が見られました。
Image07_ABE1_DBE_SPCC_BXTbad_NXT_stretch_cut

原因は、元画像の恒星自身が何か歪んでいたことで、よく見ると以前の画像でもその兆候が見られますが、気づいていませんでした。BXTでその歪みが助長されて気づくことができました。BXTといえど全然万能ではなく、元画像がダメな時はどうしようもないです。

ではその恒星の乱れはなんだったかというと、Integrationの時に起こっていて今回はrejectionにWinsorized Sgma Clippingを選んでいたことが原因でした。High側で恒星中心付近がいくつかrejectされていて、非連続になっていたというわけです。今まで気づいたことがなかったので、恒星がおかしい時はrejectionにちょっと気をつけた方がいいかもしれません。

masterLight_BIN-2_4144x2822_EXPOSURE-180.00s_FILTER-HA_mono_cut
明るい恒星の右側がrejectionで不連続になってしまっています。

結局、WBPPでのIntegrationのRejection algorithmをAutoにして解決したのですが、マニュアルでのPreprocdessing からのIntegrationとWBPPのIntegrationでは少し振る舞いが違うようです。マニュアル操作ではそもそもWinsorized Sgma Clippingでも(WBPPのときと同じパラメータにしても)rejectonの度合いはもっと緩やかで、問題が露呈しないレベルで抑えられます。WBPPのWinsorized Sgma Clippingのパラメータをどういじっても解決はできなかったので、諦めてAutoにしたらあっさり解決しました。

それ以外はBXT、NXT合わせて特に困ったことはありませんでした。しかも青い馬星雲の背景出しで相当な時間をかけたので、それがいい練習になっていて、今回の再処理は短時間で終わりました。


結果の比較

結果ですが、以前のものと比べます。まずは以前のもの。背景が暗いので、今回の再処理でもう少し淡いところが出るかもしれないという目論見です。あとはやはりSCA2660とCGEM IIの組み合わせでの揺れのせいでしょう、今見ると恒星の締まりがないのが気になります。
Image07_DBE_PCC_DBE_AS_HTx3_reducestar2_3_crop_mod

次に、今回再処理した結果の画像です。一皮どころか、二皮も三皮もむけた感じです。ちょっとやり過ぎの感もあります。
Image07_ABE1_DBE_SPCC_BXTbad_NXT_stretch2_cut

まず、兜本体の分解能が尋常でないです。これはひとえにBXTのおかげです。また、恒星の大きさですが、不自然でない程度にとどめておきましたが、かなりシャープに絞ることができています。微恒星もより暗いものまではっきりと出ています。

comp1

あと、背景も積極的に炙り出せました。前回の青い馬星雲で練習した成果になるでしょうか。ただ、背景についてはは自宅の明るい場所での撮影なのでこれくらいが限界です。すでにノイズの荒々しさが残ってしまっています。本当はもっと広い範囲で淡い青いところが広がっているはずなのですが、これ以上出したかったら、露光時間をさらに増やすか、もしくはもっと暗い所へ行くべきです。それでもまあ、今回の再処理でとりあえずここまで出たのでよしとしましょう。


まとめ

これまで何度か試したBlurXTerminatorですが、これは天体写真の解像度向上に革命を起こすくらいのツールと言えそうです。その一方、今のAI技術はまだまだ発展途中、もしくは遠い将来から見たら出始めのかなりあやふやな技術だと評価されるかもしれないので、疑似的な画像を作り上げる可能性も否定はできません。中身がほとんどブラックボックスという心配もあります。

そうは言ってもこの素晴らしいツール、手間の軽減、時間の短縮、星像のシャープさ、分解能の向上などメリットの方が遥かに遥かに大きいです。私個人としては新しいツールにかなり寛容なので、DeNoise AIの時もそうでしたが、趣味の範囲では見た目でよさそうなら積極的に使っていきたいと思っています。DeNoiseの時もフェイクになる可能性があるという批判はありましたが、大きな目で見れば今回のBXTはそのアップグレードと考えることもでき、順当な進化なのかと思います。

AIと画像処理は研究ベースでも親和性がとてもいいようなので、今後もアマチュア天文を対象にAIを利用したソフトがさらに出てくることと思います。個人的には拒否反応など示すことなく、冷静にいいところを見つけて、積極的に使っていきたいと思っています。

BlurXTerminator (BXT)を使った、過去画像の再処理の第二弾です。

第一弾は三日月星雲でした。


この時は主に背景の改善が特徴でしたが、今回は特に恒星の改善がすごいです。

BXTの収差補正能力

昨年ゴールデンウィークに、近くの牛岳においてFS-60CBにASI2400MC Proを取り付けて撮影した青い馬星雲。



当時出来上がった画像はASI2400MCの能力が思う存分発揮されたもので、背景の淡い部分が十分に表現され、遠目で見る限り素晴らしいものです。自分的にも十分満足していました。その一方、遠征先で撮影時に接眼側の延長筒の長さが手持ちで合わず、バックフォーカスがずれてしまい、四隅が思いっきり流れてしまいました。
mosaic1

これはさすがに救いようがないとずっと思っていたのですが、BXTはこのレベルでも大幅に改善してくれます。しかも今回使ったのは「Collect only」だけで、恒星を小さくしたりハロを押さえたりする機能は使っていません。
mosaic3

左上だけまだ少し流れていますが、他の8枚は完全に許容範囲です。これだけでもBXTの収差改善は圧倒的にすごいです。

しかもFS-60CBには、昔から指摘されている弱点の一つとして、撮影の際に赤と青とでピント位置がどうしてもずれてしまうという問題があります。現場において赤に合わせるか、青に合わせるか、もしくはその中間に合わせるかいつも大問題です。どうするかは場合によるのですが、今回は青い領域なので青にピントを合わせたために、全ての恒星周りに赤いハロが出てしまっています。ところが、これらの赤ハロも今回のBXTはものの見事に綺麗に除去してくれています。これはFS-60ユーザーにとっては大きな福音となるのではないでしょうか。


背景と仕上げ

この四隅で仕上げた画像です。今回はNXTも使いノイズをある程度除去しています。また、青い馬付近は意外に赤い領域もあり、前回はこの特徴をあまり出せなかったので、今回は少し強調してあります。

masterLight_180_00s_RGB_integration_ABE_SPCC_ABE3_cut

下はこれまでの画像ですが、今回のと比べると、やはり少し緑に寄っている気がしますし、赤が弱いと思います。
masterLight_180s_ABE_PCC_ASx4_SCNR_bg2_cut_s

これまでと、今回の再処理の2枚を比較して検討してみます。まず恒星ですが、明らかに分解能が増しています。特に首元にある青い明るい2つの星の下の方のものは、2つの星がかなり近接しています。前回のものでは明るすぎて分離できていませんでしたが、今回のでは余裕で分離しています。また、微恒星に関しても、拡大して比べるとよくわかりますが、より暗い星までかなりはっきりと写っています。恒星に関してはほとんどの処理がPixInsightで閉じるようになったのでずいぶん楽になったのと、その恩恵でしょうか仕上がりも大分良くなったと思います。BXTのおかげですね。

その一方、分子雲に関しては今回かなり苦労しました。前回のレベルまで全然持っていけないのです。前回の時点ですでにかなりのレベルで淡いところを引き出し切っていて、しかも最後のところをPhotoshopでやっていたので、肝心要の最淡の部分でどうやったか記録が全く残っていません。元々の素材が良かったので、画像処理はかなりシンプルだったはずです。色々試しても、ごくわずかのところでどうしても前回のレベルまで持っていけません。結局今回は第9バージョンまで処理し直して、やっとそこそこ満足しました。ポイントはマスクの使い方だったのですが、前回シンプルにやっていたのを、今回凝りすぎていたというのが原因でした。本当にシンプルに星マスクをうまく適用することで、背景の分子雲モクモクを再現することができました。

あと今回はNXTも使ったので、背景が全体的にノイジーだったのが改善されています。ある程度拡大して比較するとよくわかります。


まとめ

BXTを使い再処理すると、やはり有意に違いがわかるレベルで改善します。今回に関しては主に恒星です。その一方、今回実感できたことは、BXTは恒星や星雲部の分解能は向上させることはあっても、諧調に関してはほぼ何も貢献しないということです。前回の三日月星雲の再処理では背景の階調が改善しているように見えますが、あくまで副次的な効果で、基本的にはこれまで通り丁寧に階調のある部分をうまく拡大させることが必要となるということがよくわかりました。


BXTによる再処理シリーズの第三弾はトールの兜星雲です。
 

この記事はCP+2023参加記(前編)からの続きになります。



天文仲間の溜まり場所

前編記事で会場の見どころの様子をお伝えしました。大したところを見ていないと思われるかもしれませんが、実際にホントにこれくらいで、あとは多少毛が生えたくらいしか見てないんです。じゃあ何をしていたかというと、サイトロンブースのところでウロウロしていると、天文の人がかなりの頻度で訪れて、そこでずっと話しこむことになるというわけです。

今回天文の人にとってはサイトロンとVixenとBORGくらいがメインで、あとはやっぱりカメラなんです。なのでサイトロンブースが入り口にあることもあり、天文民ホイホイ状態になっているわけです。首から下げているCP+の参加証のところにに「Sam」と書いたネームプレートを入れておくと、ブログを読んでいる人が話しかけてきてくれます。実際、初顔合わせの方がかなり多くて、ふだんTwitterなどでよく知っていてハンドルネームだけ認識しているなど、やっとお顔が認識できた方も何人かいました。

一番大きかったのは、初日夕方近くのことですが、KAGAYAさんと直接話せたことでしょうか。以前「ノイズ飲み会」の時にZoomで参加して頂いてお話ししたことはあるのですが、直接顔を合わせたことは初めてでした。話していると、まだ私が20代の頃仕事でKAGAYAさんに(私から直接ではないですが)絵を依頼したことがあって、そのことをKAGAYAさんが覚えていてくれていて、私が思っていたよりはるか前からつながりがあったことがわかりました。今月末で閉館になってしまうKAGAYAさんの全作品を上映している飛騨プラネタリウムの話や、もちろんZoom飲み会の話でももりあがりました。ちょうどその時のメンバーが星ナビさんのTweetで流れてましたが、そうそうたるメンバーで少し気後れしてしまいます。



そういえばこのメンバー、星ナビ編集部のお二方は、以前まだZoomが流行り始めたことに一緒に電視観望中継で参加してくれて、そのことを星ナビの記事にしていただきました。また今回同じサイトロンブース枠で講演もされたカメラマンの飯島さんは、これまた天リフの超会議でZoomで朝の5時まで、最後二人になって話し込んでいました。KAGAYAさんも含めて、Zoomで話したメンバーがこうやってリアルで写真に収まるというのは、コロナもやっと終わりになってきたと実感でき、感慨深いものがありました。

このあと天リフ編集長と夕食に行くのですが、ちょっと食事事情を書いておきます。

食事事情

初日昼食は会場内を見ていたらすぐに時間が来てしまって、ヒロノさんからちょうど昼食を取るところだ連絡があり、駅に向かう途中の和食レストランでかま飯を食べました。結構な人が待っていたのですが、先にヒロノさんが席を取ってくれていたので、すぐに注文して食べることができました。この時点でもう会場はあらかた見ていたので、のんびり食べていたら14時過ぎになってしまいました。

結局夕方過ぎまで会場にいて、ちょうど収録が終わった天リフ編集長と桜木町駅に向かうところで夕食を取るところを探しました。最初ディンダイフォン(鼎泰豐)に行こうとしたのですが、待っている人がいっぱいです。よく見ると他のレストランもかなり満席に近い状態です。上の階にあったバーが小さいテーブルですが二人座れるということで、そこでハンバーガーを食べました。その後ヒロノさんから連絡があり、3人席に移って合流。21時半近くまで話していました。

今回会場内のレストランとかはほとんど見なかったのですが、コンビニは2軒あるので不便に思うことはないはずです。また駅に向かう途中にレストランはたくさんあるので、困ることはほとんどないはずです。でもさすが横浜です、富山と比べるとどこも混んでいるので久しぶりに都会の気分を味わうことができました。


2日目: 再びCP+会場へ

実はこの日の宿は東京駅近くに予約をとっていました。2月過ぎに宿を探した時は横浜周りには高いホテルしか残っていなくて、電車なら30分の距離で大したことないので、いっそのこと東京でもいいかと思ったからです。あと、当時はスターベースとかに寄ることも考えていて、初日にCP+会場に行くか迷っていたという理由もあります。途中コンビニなどに寄ってのんびり移動しても22時半過ぎにはチェックインでき、そこから少し次の日の公演の準備をして、それでも早めに寝てしまいました。

朝はそこまで慌てていません。11時50分からリハーサルなどの準備ができるというので、最悪それまでに会場に行けばいいのです。それでも9時にはホテルを出て電車で横浜まで移動し、みなとみらい線に乗り換えます。みなとみらい駅からは、普通は建物の中をずっと歩いて行けばそのままパシフィコ横浜に着くのですが、この日は少し外を歩いてみました。横浜をうろうろしていたのは学生の頃でもう30年くらい前になります。景色もすっかり変わっていますが、赤レンガ倉庫とかが観光地化されてまだ残っているみたいでした。昨晩は横浜駅で雪がちらついていたのですが、この日は朝から青空が広がり、とてもいい天気です。

IMG_7522

IMG_7523


会場の様子

CP+会場に着いたのは10時半くらいだったでしょうか。ずいぶんお客さんが少なかったのに気づいたのですが、後から聞いたら宇都宮ら辺で事故が起きて、宇都宮線直通にあたる東海道線が止まっていたらしいです。私は、ちょうどこの日は地下鉄都営浅草線から京急経由で横浜まで移動したので、東海道線を使わずにラッキーでした。

会場についてからすぐにサイトロンのスタッフさんと共に、講演ステージの下見と、何時から入れるか、どこから入ればいいかだけ確認しました。あとは少しだけ会場内のブースを見たあと、ほとんどサイトロンブースで人と話していました。あ、今日の長尺一脚の妖艶お姉さま(?)はこんな衣装でポーズをとって下さいました。

IMG_7528

自分の講演の直前でしたが、サイトロンブース内で聞いた変形菌の撮影トークがものすごく面白かったです。すごい拡大率のマクロレンズで菌を接写するのですが、ピントが合う範囲がものすごい限られているので、カメラをステージに乗せて少しずつ位置をずらすことで何十枚も撮影し、ピントが合っているところだけをつなぐ深度合成という手法を使うそうです。会場で実際に何枚も撮影して、画像処理でピントが合っていく様子を見せてくれました。下の写真で、右の方がピントが合っている範囲が多いのがわかると思います。

IMG_7546

多少のサイド出しはしているのかと思いますが、それにしても菌の世界はビックルするほど色鮮やかです。もしかしたらちょっと面白いかもと思ってしまいました。


とうとう自分の講演

サイトロンブースには講演の案内が出ています。記念に写真を撮っておきました。

IMG_7544
なんとあこがれのKAGAYAさんと隣同士で並んでいます!
あぷらなーとさんもいます!

講演の準備はほとんどしてあったのですが、やはり直前に準備をする時間はほとんど取れなかったので、きちんと準備しておいて正解でした。事前の申し込みでは締め切り前に少しトラブルがあったとのことで、当日の人数的にはまだ余裕があったようです。当日ステージに並んでの入場も可能で、全員入れたかどうかはわかりませんでたが、ステージ内の座席はほぼ埋まっていました。

FC6E559F-D14F-4BFC-8AB7-0BEE2E8B0633

実は今回の話は、天文の人よりもむしろカメラが好きな人に聞いてほしかったので、会場に来ていた方が飛び込みで参加してくれるというのは願ったり叶ったりです。多分CP+に来るような人なら、一眼レフカメラと50mmくらいのレンズ、三脚と自由雲台を持っている人が多いのではないか、そんな人が手持ちの機材で星雲を見ることで、少しでも天文に興味を持っていただければと思っています。

ちょっと緊張してましたが、講演は無事に滞りなく終わりました。会場の中で一人大きく頷きながら聞いてくれた方がいたので、その方の反応を見ながら話すことができ、うまくペースを掴むことができました。多分天文の方だとは思いますが、SharpCapを一眼レフカメラに接続するのも詳しそうな反応でした。

講演のアーカイブ配信はこちらにあります。一眼レフカメラをお持ちでこれまで星雲とか見たことない方、是非この配信をご覧ください。これまでと違った面白い世界が見えてくるはずです。

この配信ですが、最初の方で話と身振りが合っていないところがありますのでご了承ください。機材のトラブルで、当日のリアルタイム配信もうまくいってなかった時間があったと、講演終了後に天リフ編集長から本当に申し訳あまりませんという謝罪を受けました。私は天リフ編集長がたった一人でどれほど熱心に活動されているかよーく知っているので、謝罪なんてとんでもなく、いつも本当にありがとうございますという気持ちで一杯です。すぐに(450GBもある)プレゼンファイルをパワポ形式のまま渡して、後日再編集していただき、晴れて上のアーカイブ配信となりました。

vNxNBCo6
サイトロンブースの脇でファイルを渡す時の写真。
(結局大きすぎてネット経由で渡しました。)

と、こんな事情があったので、配信を見るときはご注意ください。この動画を見てもらうことで、ジワジワでいいので、カメラ民が天文民に流れてくれることを密かに期待しています。

講演終了後も、サイトロンブースのほうで講演に参加してくれた方から質問を受けたり、何人かの天文仲間と話していました。それでも昼ごはんを食べていなかったことと、さすがに少し疲れてきたので、午後2時半頃には会場を後にしました。


中華街へ

IMG_7563

ちょっと遅めのお昼ですが、何にしようか迷っていて、まだ少し時間があるから久しぶりに中華街に行ってみようと思い立ちました。昔はJRしかなくて、パシフィコ横浜の位置からだと少し歩く必要があったのですが、今はみなとみらい線があるので、ほぼ直通です。中華街は確か日本に帰ってから一度行っているはずなのですが、ほとんど記憶がありません。昔と違うなーと思ったのは、学生の頃はまだスマホとかなかったので、地図をその場で確認するわけにもいかず、当然中華街の地形図はある程度覚えていました。でも今回はどこを歩いたかさえ認識できなかったです。スマホの地図さえ見ていれば、どこにいても駅の方向がわかります。日曜であまりに混んでいたのと、ちょっと道に入って買い食いして、あとは駅のほうに戻ってきてしまいました。

IMG_7560
IMG_7562

でも昔って、こんなに食べ歩きがメインでなかった気がします。もちろん今も普通のレストランもありますが、昔はレストランがメインで、普通に店の中で食べて、歩きながら店頭でパッと買えるものはもっと少なかった気がします。と言ってももう20-30年位前のことなので、ずいぶん変わったのでしょう。今回は時間がなくて、そのまま横浜経由で東京駅のほうに向かいましたが、そのうち時間がある時に若い頃歩いたところをいろいろ見て回れればと思います。

17時の新幹線に乗ることができ、自宅には20時頃に到着しました。これより遅くなるとバスの本数も少なくなって余計に時間がかかってしまうので、ちょうどいいくらいの帰宅時間になりました。


まとめ

4年ぶりのリアル開催のCP+で、実際に自分が行くのは6年ぶりです。いろんな人に実際に会うことができてとても楽しかったです。講演も多くの方に興味を持って頂けたようで、電視観望がジワジワと広まっていって、さらに天文ファンが増えてくれればと願っています。

このような機会を与えて頂いたサイトロンさんにはとても感謝しています。本当にありがとうございました。

よく考えると、そもそも関東で星に関するイベントってあまりないんですよね。実際に星を見るわけではなくて、明るい場所のみで会うという、ちょっと星まつりとは違っている状況が、予想に反して面白かったです。カメラの方をもっと楽しめると尚よかったですが、これは次回CP+にリアル参加するときの課題にしておきたいと思います。






CP+では一昨年昨年、サイトロンさんの枠でトークをさせて頂きました。それでもコロナ禍でのイベントのためオンライン形式になってしまうのは仕方なく、逆に夜の時間に当ててもらうことで2020年はリアルタイムで電視観望の実演ができ「カメラバカにつける薬」で取り上げていただくなど大好評。2021年は収録でしたが同時に一視聴者として参加することによりリアルタイムで質問に答えることができ、こちらも良い試みでした。


きっかけ

2023年のCP+の出だしは、11月の小海の星フェスの時くらい(もしかしたら志賀高原のイベントの時だったかもしれません)に遡ります。現地でサイトロンのスタッフの方からまた今年もCP+に登壇してもらえないかというオファーを頂きました。日程的には平日は仕事で厳しいですが、休日ならOKそうだったので、移動のことも考えて土曜の午後か日曜ということで話が進みました。でも今年のCP+、コロナの判断のせいでしょうか動き出しがずいぶん遅かったようで、具体的なお話がきたのが1月半ば過ぎくらいでした。もちろんお約束通りOKの返事をしたのですが、問題はテーマです。どうやらこの時点でリアル開催は確定のようなので、多くのカメラファンの方が集まるはずです。そこで、2年くらい前から試していた一眼レフカメラを使った電視観望でカメラファンの方に天文に興味を持ってもらえないかというコンセプトで話をしようと、この時に決めてサイトロン側にタイトルと概要を連絡しました。


トークの準備、でも晴れない

この時点でCP+本番までほぼ1ヶ月くらいです。一番の問題は、全然晴れなかったことです。徐々に日にちが近づくにつれて、もう新しい撮影は諦めて過去にブログにアップした画像で誤魔化すしかないかと思い始めました。そんな日を過ごしながらもとうとう待ちに待った快晴の日が!でもなぜかそんな日に限って満月です...。でも貴重な晴れなのでしかたありません。実際の講演の中で話したようにEOS 6Dと古いNIKKORの50mmの明るいレンズ、普通の三脚と自由雲台という、ごく普通のカメラユーザーが持っているくらいの機材で電視観望を試してみますが、さすがにこれだけ月明かりだと本当に淡くしか出てきません。それでも最低限何か見えているのでよしとしました。CBPも使ってみたのですが、撮影していたオリオン座に月がかなり近くにあり、その迷光がすごいゴーストを作り、使うことが不可能でした。

14_DBP

満月で光害カットフィルターなしで撮影したのが、予告時に出した画像だったというわけです。
11_6D_50mm_nofilter_Oprion - コピー
流石に満月はちょと辛いのでどうしようかと悩んでいました。

その後、満月から何日かして2時間ほどだけは月がない日がありましたが、透明度が悪く途中雲が出てしまし、あまり成果が得らません。ちなみに下の画像はその時観た火星とスバルとカリフォルニア星雲ですが、雲が出てきた時のもので「薄雲でも見えますよ」と言いたくて用意していたのですが、結局トークの中では使いませんでした。

08_gulf_6D_50mm_CBP_F2.8

その後、一日だけ新月に近い日に晴れて、そこでやっと今回のトークで使えるくらいの画像を撮ることができました。その後はもうCP+当日までほとんど晴れることがありませんでした。なんとかなりましたが、かなりギリギリな状況でした。そのため満月の映像を先に見せて、そこから改善していくというストーリーにしました。


CP+へ向けて出発!

2月25日の土曜の当日、CP+としては3日目になりますが、自宅から朝イチのバスに乗り富山駅に向かいます。富山からは新幹線に乗り、東京に向かいます。今回CP+に行く前にスターベースに寄るかどうか迷いました。スタベの開店時間が11時なので、朝イチで出ると少し早く着きすぎます。スタベはまた行けますがCP+はもう今日明日だけなので、今回はスターベースを諦めてCP+に直接向かうことにしました。

6341AF5C-4D0A-414A-9DA5-71160138E6EE

新幹線の中で朝ごはんです。新幹線ではほぼ毎回この「ますとぶり」です。富山のますのすしは有名かと思いますが、大抵は桶に入った円形タイプで2−3人前です。これは一人前でちょうどいい量で、しかもブリのすしと半々になっています。ブリのほうは、かぶらとにんじんで押し寿司になっていてい、鱒の寿司よりもむしろさっぱりしています。
F7CF3476-A23E-4800-A74C-F3781DFFEB38

ご飯を食べてから、少しトークの準備をしていたらもう間も無く東京です。富山と東京は2時間ちょいで着いてしまいます。北陸新幹線が通る前は飛行機を使っていましたが、新幹線が来てからは随分と楽になりました。

東京について、そのまま東海道線に乗り換え横浜まで移動します。こちらもわずか25分。東京-横浜間は近いので、この日の宿は東京駅近くに取りました。横浜周りはかなり高い部屋しか残ってなかったのです。
80DA37AB-28C3-4355-85E0-2EC5024545C1

E71EA89C-C4FF-44A1-9CDC-394E5E9DA1EA

横浜からはみらい線に乗り換え、みなとみらい駅まで向かいます。
3E6AF1C9-1E98-4C52-8E03-DDC43A3C7D44

みなとみらい駅についてビックリ!サイトロンで溢れています。例えば階段や柱、
FDB2CA0C-D055-4381-8D64-184CC002F9F9

94F4ED15-CFF2-4EFF-92E4-416BA0CB6D7C

会場のパシフィコ横浜方向はサイトロンの広告が導いてくれます。カメラの祭典のはずなのに、天文ショップのこの存在感!
8857F159-2315-4ECF-8CAD-D615FE5A2C71

みなとみらい駅は地下3階にあり、ここから地上2階まで長いエスカレーターを上ります。
70D50D13-52DF-47FB-A83C-FC6391307CEA
黒い壁に書いてある、これは詩でしょうか、結構インパクトがあります。今調べたら、シラーの詩だそうです。エスカレーターに乗りながらこの詩を読むと(といってもちょっと難解で、私は乗っている間には理解しきれませんでした)CP+に行く前に色々考えさせられました。

その後は建物の中をずっと歩いていき、建物から出るともうCP+会場手前です。
7C2EB9A0-E370-449B-9A50-232C84EE4307

ホールとアウトレットコーナーは会場の手前で分かれ道があります。
59F15E8F-C86A-42A2-86FB-069009303D33


会場の様子

ホール内に入り、早速サイトロンブースに挨拶に行きます。サイトロンブースは入り口すぐの所にあるのですぐにわかります。
4D566273-66DE-4825-958F-71B8417029C0

会場には朝10時半頃に着いたのですが、スタッフの方と次の日のトークのことを少しだけお話しして、すぐに会場内を回ります。多分トークがあるとその日は落ち着いてみて回れないので、この日が勝負です。

よく考えたらCP+会場に来るのは2017年以来です。もう6年も前のことなので忘れていましたが、今回も同じ感想になってしましました。CP+の問題というよりは完全に自分のせいなのですが、結局のところ私はあくまで天文が好きなのでカメラを使っているわけであって、カメラ自身が趣味ではないということです。そもそも明るいところで一眼レフでまともに撮影した枚数はどれくらいでしょうか?多分100枚くらいだと思います。もちろんフラット撮影とかは除きますよ。暗い所では操作できるのに、明るい所だとパラメータもよくわかりませんし、そもそもBやM以外でどう撮ればいいのか?こんな自分なので、カメラメーカーのブースは遠くから眺めるだけです。
4E1FEC68-DAE3-49D8-A223-0968F7D4B72F
Nikonブースです。Nikonカメラを持っていない私は中に入っていっていいのか?
中ではサーカスっぽいことをやっているようでした。

EBD048D1-4144-4937-8BFC-2DAF849C1F08
Canonブースです。Canonのカメラは持っています。
でも天体改造とかしている私にここに入っていく資格はあるのか?
ハーフパイプの自転車を撮影するのですが、速い動きの写し方はよくわかっていません。 

加えて天文関連のブースは数が少なく、サイトロンとVixen、Kenko TokinaにBORGがあるくらいで、やはりこれは星まつりとは違い、カメラのイベントだと実感してしまいます。まあこんな私ですが、既にCP+のレポートは多くの方に書かれているとは思いますので、独断と偏見で印象に残ったものを紹介しようと思います。


島中

むしろ私には今週号の「カメラバカにつける薬」であったように島中にあるブースが面白かったです。一番インパクトがあったのが、Birodというブースの最長11.5mの一脚です。妖艶なお姉さま(?)が鳥の視点まで案内してくれます。
EF5B5069-1950-4435-A2BB-3E431315AFAA
カーボンの多段ロッドで、持ってみたのですが重さも大したことないです。流石に振り回すわけにはいきませんが、360度カメラは真下をあまり写さなくていいはずで、かなり高い視点でまるで浮かんだように見ることができるはずです。イベント会場とかでこれ持ってたら、多分注目度No.1だと思います。

次はインプレスのブースですが、「カメラバカにつける薬」が既に完売していました。
4F75AF89-E19D-4F0B-9F4E-456249718D0A
聞いたら飯田ともき先生、この日は来ていないとのこと。今週号の連載でありましたが、どうやら初日だけの来場だったようです。このマンガが大好きで、カメラファンではない私でも十分に楽しむことができます。上にも書きましたが、一昨年のCP+の電視観望講演をCanonとかNikonと並んで2コマも使って漫画の中に載せてくれたお礼をぜひ言いたかったのです。残念ながら次の日もいらしていないということで、スタッフの方にお礼だけ伝えておきました。いつか直接お会いしてお礼を伝えることができたらと思います。


Vixen

といっても島中もこれくらいで、あとは天文ブースです。まずはVixen。注目はもちろんVSDです。
1B28D56F-3212-4FAD-AD75-F9E321D2D637
でももう他の方に散々レポートされていて、私が新たに加えられるようなことはありません。それよりも話したいのは、この写真にも写っているファインダーです。

対物側は焦点距離200mm、口径50mmのレンズなのですが、接眼側がアメリカンサイズの普通のアイピースを挿せるようになっています。ということはここにCMOSカメラを取り付けることができて、なんと電視観望ができてしまうのです!しかも焦点距離と口径が、2年前に私の電視観望講演で話したEVOGUIDE50EDとかなり近く、昨年の講演で話したNEWTONYと全く同じです。EVOGUIDE50EDがなかなか在庫がないことが多いこと、NEWTONYに取り付けるカメラはCeres-Cのように中に入り込むタイプでないとピントが出ないので、もしかしたらこのファインダーがキラーアイテムになる可能性があります。今回Vixen社の社長と初めてお会いすることができ、結構長い間話をさせていただいたのですが「このファインダーは今後Vixenの全ての望遠鏡につける標準ファインダーになる予定だ」と言います。しかも、このファインダーのアイデアを出したというのが、以前福島の星まつりで話すことができた若手のI君だというのです。社長がI君と私が知り合いだということも認識されていて、そのことを教えて下さいました。I君はもちろん熱心な星マニアでもあるのですが、こういった若手の意見をきちんと取り入れて製品化するというのは素晴らしいことだと思います。なによりこのようなファインダーを標準搭載するということは、今後Vixenを購入した入門者の方に電視観望への強烈な道筋をつけてくれるということになります。国内入門機の圧倒的シェアを誇るVixenさんならではの手法で、これこそ私が長年願っていた方向性です。Vixenさんの英断、私的にはもう大絶賛です。


BORG

続いてはBORGです。ここの目玉は試作のカーボン鏡筒で、私も持たせてもらいましたが125mmでこの軽さならかなり取り回しが良いです。ついでに触らせて頂いたカーボンの円筒だけの素材も、多少押しても全く変形がわからないくらい頑丈なものでした。
B4EF51A4-A940-4737-AF69-F516294216D3

下の写真の六角形の鏡筒もおもしろいのですが、私が注目したのは口径55mmの小さな鏡筒(すみません、写真撮ったと思ったのですが漏れていました。上の写真のカーボン鏡筒の奥と、下の写真の一番下にちらっとだけ写っています。)
7999EB15-2A98-4314-82E3-DAFF67BC0B81

そこにいた女性スタッフの方と話していたら「この小さな鏡筒で電視観望もできますよ」という話が出てきました。「まだ試していないけど、自分でもやってみたい」とのことで、でも「カメラをどうするか迷っている」とのことでした。「ちょうど明日の私のトークで一眼レフカメラで電視観望する話をします!BORGに一眼レフカメラをつけることができるはずなので、すぐに試せますよ!」とお伝えしたところ、本当にトークに足を運んでくださいました。BORGでの電視観望もかなり面白いかと思います。唯一残念だったのが、中川さんにお会いできなかったことです。直前までBORGブースにいたと聞いたのですが、いまだにお会いできたことがないので、一度お話しできたら嬉しいです。あの中川少年の日記はいつも楽しみにしています。


サイトロン

さて、最後は本命サイトロンです。もう欲しいものばかりです。個人的な最注目はCMOSカメラでしょうか。
C31CEB65-26AB-4E16-B5A6-84D5DB4A943C

この中の特に冷却カメラPoseidonはPlayer One初の本格的な冷却カメラになります。冷却カメラに関してはほぼZWO一強なので、どこまで牙城を崩すことができるのか注目しています。マチナカリモート天文台のMさんがサイトロンスタッフとして既に試写画像をTwitterにアップしています。実はMさんとは2017年末の志摩の観望会や、八ヶ岳の天リフイベントでご一緒させていただいて、今回かなり久しぶりにお会いすることができ、色々マニアックな話で盛り上がりました。MさんがアップしたPoseidonの画像を見る限り、かなり期待できそうです。冷却カメラも各社で競える時代になると、お互い切磋琢磨してよりユーザーにとってもいい状況になるのではと期待しています。
DB929CEF-739A-4552-8976-9EF99501E7AA

他にも鏡筒が目白押しですが、これでもまだ展示しきれていない機種がいくつもあるとのことです。
B27CDAAE-41F2-4F94-B6FC-8B884B48A324
この中で個人的な注目は、一番手前に写っているAskarの新製品のFMA180 proでしょうか。スタッフも当日まで現物が展示されるのを知らなかったそうです。手持ちのFMA135は電視観望でフル活躍中ですが視野はAPS-Cまでです。一方FMA180はフルサイズ対応で、一度試してみたかったのですが結局試せずじまいで次バージョンになってしまいました。値段的にもそこそこ気楽に買えるものなので、短焦点撮影鏡筒という意味でも、遠くないうちに手に入れておきたいと思います。

他にも、試作のカーボン三脚が、大中小と3種類も展示されていました。
8A93E76B-B874-476C-BAEA-D78B9590303A
現在実際に販売されているのは1種類だけなのですが、今後どんな三脚が欲しいかという傾向を掴むために3種展示したとのことです。最近仲が良いRamb君がちょうどその場にいて、一緒に好き勝手にリクエストを伝えておきました。かなり無理を言っていたので、果たして実現されることやら??? Ramb君と、サイトロンのスタッフさんを交えて、3人での三脚理想論についての議論ができたのは、いつになく楽しかったです。

去年1年間使い倒してきたSCA260の新しいバージョンのものが出ていました。大きく変わった点が、副鏡のところのセンターの調節ねじがなくなってシンプルになったこと、取っ手がついたこと、フォーカサーの繰り出し長が伸びたこと、カメラ回転機構が手前になって、フォーカサーのつまみの回転位置が固定されただそうです。
AE92C487-6B70-40EF-A857-B852138DCA5E
特にフォーカサー関連は少し羨ましかったですが、光学設計は同じとのことなので、まあよしとします(ホントハチョットクヤシイデス)。

あと、私も以前試させていただいたVesperaですが間も無く販売になるということで展示されていました。アプリの方もとうとう日本語化されたそうです。さらに電視観望が簡単になるかと期待しています。
75F71A5E-75B4-498D-AF4E-0379E36F3C6F
円安と、開発元のフランスでの値上がりが痛かったとのことでした。それでも頑張ってライバルのeVscopeに負けない値段設定にしたとのことです。今後の販売に期待でしょうか。こういった一体型の電視観望機器もどんどん広まっていって欲しいです。

まだまだ書くことはたくさんありますので、今回はとりあえずここまでとします。続きは次の記事で。






今年もCP+のサイトロンブースにおいて講演させて頂くことになりました。2021年以来3回目になりますが、今回は初の現地会場での講演です。

詳しい情報はサイトロンのサイト内の特設ページに掲載されています。

タイトルと時間・場所ですが、

一眼レフカメラで星雲を"観て"みよう」 

日時: 2月26日12時10分〜12時50分
場所:パシフィコ横浜(ステージB)、及びオンライ配信


となります。

  • 会場までのアクセスなどはCP+のページ内をご覧ください。
  • 会場内のマップはこちらになります。この中のステージBで


  • オンライン同時配信もされるとのことなので、現地に来られない方はぜひオンラインでご視聴ください。

    テーマはいつもの電視観望なのですが、せっかくのCP+です。今年は一般のカメラユーザーに天文にも少し興味を持って欲しいということで、一眼レフカメラを使った電視観望というテーマで話したいと思います。

    202302226_CPP
    EOS 6Dで”観た”オリオン座。
    満月の夜にここまで観えるのもすごいですが、
    ここからさらに"観える"ようになるのか?

    ご注意していただきたいのは、現地会場のステージの定員が48人ということで、入場できるかどうかはあらかじめ抽選で決まるそうです。2月11日の18時から以下のページで抽選に申し込むことができます。

    抽選の申込受付期間は
    • 2023年2月11日(土) 18時~2月16日(木) 23時
    抽選結果は
    • 2023年2月17日(金) ※申込時にご記入いただいたメールアドレス宛にご連絡
    とのことです。興味のある方は是非とも奮ってお申し込みください。皆様と会場でお会いできるのを楽しみにしています。

    繰返しになりますが、抽選に外れてしまった場合、もしくは会場に来れない場合でも、オンラインで同時配信がされるとのことですので、こちらもよろしくお願いいたします。


    毎年2月は恒例の1年間の振り返りの時期です。いや、1月はなんか忙しいので結局2月になってしまうというのが実情なんですが。ちなみに、昨年のまとめはここにあります。



    こうやって去年のを見ると反省のしがいがありますね。実際には目標がなんだったかとか結構忘れてしまっていますが、いろいろ思い出させてくれます。


    機材

    2021年末にSCA260を購入して以来、SAC260の撮影に夢中でそこまで大きな機材は追加していません。唯一の大物が赤道儀です。

    97E8C9BD-8951-454B-9A68-774EBC1A07FA
    自宅玄関に並ぶCelestron赤道儀三兄弟です。
    大きくて三脚もゴツいのが新参のCGX-Lです。

    SCA260の購入を検討したときに、当時手持ちの赤道儀CGEM IIは一応積載制限内だったので購入を決意したのですが、実際にSCA260を乗せてみると想定以上に揺れてしまいました。その対策として同じCelestronの大型赤道儀CGX-Lを導入することにしたというわけです。サイトロン展示場に残っていたもので、安く譲って頂きました。流石にこのクラスの赤道儀になるとかなり重いSCA260でもピターっと星像が止まります。


    実際、昨年の目標を見てみると、
    • 大型赤道儀を手に入れるとなっている
    ので、そういった意味では機材に関しては目標達成となりました。

    もう一つ特筆すべき機材はASI2400MC Proです。このカメラはお借りしたものですが、撮影した画像(123)を見ると別格です。画像処理をしていても階調がもれなく残されている感触です。ASI294も悪くないのですが、処理をする際の素直さが全然違いました。フルサイズのカメラなので、比較的広角で性能が出るカメラだと思いました。その分値段もかなりのもですが、もし予算がとれるなら確実に今の手持ちのフルサイズの6Dを置き換えたいと思っています。

    では今年の目標はというと、最近あらためて広角をできるだけ短時間で撮影したいとおもうようになってきたので、
    • 短焦点の明るい鏡筒で、かつ四隅まで星像がきちんとでる鏡筒を手に入れること
    でしょうか。候補としては3機種あります。
    1.  タカハシ ε130 13cm f430mm F3.3 27万円
    2. Celestron RASA8 20cm f400mm F2.0 35万円
    3. SHARPSTAR 15028HNT 15cm f420mm F2.8 カーボン鏡筒 33万円
    ただしε130は納品まで1年半くらいかかるらしいこと。RASA8はF値が2台でナローバンドだと大変そうだという話があるのと、やはりじゃじゃ馬として名高いことがあります。15028HNTは入手しやすそうですが、スポットダイアグラムの緑の分離が少し気になります。といってもε130とそこまでかわるわけではないので十分な気もします。

    もう一つの手は手持ちのTSA120でモザイク撮影で実効的に焦点距離を下げるのでもいいのですが、上記明るい鏡筒でさらにモザイク撮影して焦点距離200mm台を狙いたいと思っているので、TSA120だと4x4モザイクとかなって少し大変になりそうです。


    撮影

    2022年はSCA260に夢中な年でした。26cmという大口径、四隅まで隙のない星像、f1300mmでF5という適度な焦点距離と十分な明るさ。最初の頃は赤道儀が不十分で揺れに苦労しましたが、CGX-Lが来てからは十分な露光時間が取れるようになりました。私的にはかなり満足している撮影体制です。マア、ハコブノニハチョットオモイデスガ...。

    2022年に撮影した画像については前々回(DSO)と、前回(月と太陽)の記事にまとめてあります。



    1. DSO
    DSOは2021年が17作例、2022年も19作例なので、ここ数年は月平均1.5作例となります。冬場の天気が悪い富山としてはまあまあの数になったかと思います。撮るときにはいくつかまとめて撮って、天気が悪いとしばらく撮れないこともあるので、私的には多くも少なくもなく、まあちょうどいいくらいの数です。いや、他のと合わせると少し手に余るくらいでしょうか。実は星景や大広角でまだ撮影しっぱなしで処理をしていないものがあるのですが、こちらはいつかそのうちに...。

    2022年を振り返ると、最初の頃は5枚のフィルターホイールだったので、RGBかそれにHαを足した撮影くらいがやっとでした。ゴールデンウィークのころに8枚のフィルターホイールにアップデートしたので、やっとまともなLRGBやSAOナローバンド撮影ができるようになりました。自宅だと明るいのでRGBは厳しいかなとも思ってましたが、そこそこ淡いのまで出ますし、LRGBにしてからは分解能も結構出る事がわかったのでかなり楽しいです。でも年が明けてから開田高原で撮影したM81の背景を見ると、やはり自宅では暗いところでの撮影に勝てない事があることも実感しました。


    2. 太陽

    太陽はGallelyページを見ていただければいいのですが、一時期タイムラプス映像に凝っていました。hiroさんのアドバイスもあり、一通り手法は確立したのかと思いますが、その後粒状斑出しに行ってしまい、タイムラプス映像はほとんど進展がなくなってしまいました。



    粒状斑もまだまだ全然満足ではなく、せっかく540nmフィルターも入手できたので、気流が落ち着いてきた春過ぎにはまた再開したいと思います。


    3. 月
    月に関しては、ほぼ皆既月食オンリーでした。地球の影を再現するのにいろいろ準備していましたが、結果としてはまだまだ準備不足だったことがわかりました。単純な追尾だけでは全然足りなく、地球本影の位置をきちんと計算し、それを赤道儀に教え込むような方法を取る必要がありそうです。次回の日本での皆既月食までにまだ3年近くあるので、じっくり準備できればと思います。




    4. 星景

    星景に関しては2022年は何とゼロです。実は飛騨コスモスで撮ったのがあるのですが、タイムラプスと一緒に処理しようと思っていて、結局手がつかずお蔵入りでした。気が向いたときにまた処理します。


    目標
    さて、昨年の目標は
    • SCA260で銀河まつりに参戦
    というものでした。Gallelyを見ていただくといいのですが、銀河の作例数は7つで、そこまで多くはないですがまあ目標達成と言っていいでしょう。でも銀河まつりに参加したかというと、ひたすら一人でやっていた感じで発表もブログと宣伝のTwitterだけと、まつりとは言えないかもしれません。

    さて今年の目標ですが、
    • 短焦点で広角で淡いところまで撮影する
    というのにしたいと思います。具体的にはSh2-240:スパゲティ星雲やSh2-129:ダイオウイカ星雲などの広くて淡い難物を自宅でどこまで出るかを試してみたいのです。機材のところでも書きましたが、短焦点で明るい鏡筒を手に入れるか、もしくは手持ちの機材でモザイク撮影にも挑戦してみたいと思います。だんだんレベルが高くなってきますが、どこまでできるものなのか?


    画像処理

    画像処理に関する昨年の目標は
    • 妥協しない
    だったのですが、どうでしょうか?そこそこは守ったつもりですが、相変わらず恒星の処理は下手くそです。でも、2022年の最後の方で大きなことがありました。BlueXTerminator(BXT)です。このソフト自身は凄くて、たとえば


    で書いた記事を読んでいただけるとわかりますが、分解能出しだけでなく、恒星の補正も含めて相当な効果です。以前撮影した画像の再処理の記事はまだ一つだけですが、たとえば三日月星雲はものすごい分解能になります。この再処理関連はもう少し続ける予定です。


    BXTは思わぬ副効果も与えてくれました。処理がPixInsight内で閉じやすくなったことです。私が苦手なDeconvolutionと恒星の補正をうまくやってくれるので、Photoshopにわたすタイミングを相当遅らせるか
    、無理して渡さなくても良くなってきました。スターマスクを使用しての処理をPI上ではまだあまり試していないので、もう少し恒星を最適化できるかと思います。というわけでまだ妥協していますが、徐々に詰めていこうと思っています。

    画像処理でもう一つ、PixInsightのSPCCに関してですが、2年前からセンサーの応答や、フィルターの応答の違いの問題を主張してきしていたのですが、その考えがほぼそのままSPCCで実装されたのにはびっくりしました。しかもこんなに早く。やはり中の人たちも同様に問題と考えていたのかと思います。


    触ってみた限り、SPCC自身もまだ完璧ではないようですが、確実に最適化の方向へ進んでいるのかと思います。


    電視観望

    2022年の記事を振り返ると、電視観望単発のものは4つしかありません。もちろん観望会などではほぼ毎回電視観望を披露しているので実際の回数はもっと多いですが、新しいことはそこまで出来ていないことがわかります。技術的には成熟してきた証拠でしょうか。実際、新しい機器を使ったというくらいで、具体的にはASI2400MC Pro、SV405CC、Vespera、ACUTERマウントなどですが、自分で考えた新しい技術とかいうわけではないです。






    観望会の中での電視観望では、AZ-GTiの代わりにACUTERのさらに軽量なマウントのテストをしました。ついにカバンからおもむろに電視観望セットを取り出してパッと見てもらうという、マニアの自己満足の見せびらかしが実現しそうな雰囲気です。まだ少し安定性に問題があるようですが、この軽量化しての運用は今後大いに期待しています。


    それでは電視観望自身は何回ほど試したかというと、記事の数と撮影記録から数えてみると1年で23回やっていることがわかりました。月2回平均ほどですね。回数は減ったのかと思いますが、それでもそこそこ実演しているのかと思います。


    講演

    電視観望ではむしろ講演などによる普及活動がとても多い2022年でした。どれも電視観望に興味を持ってくれた方がいて、講演に呼んで頂けたのですが、とてもありがたいことです。

    最初は2月のCP+でした。2021年のCP+では自宅での生電視観望でかなり盛り上がり、おそらくこのCP+での講演が電視観望の普及にかなり拍車をかけたのではないかと思っています。2022年のCP+当日は仕事で都合が悪くなってしまったためにあらかじめシュミットでの事前録画だったのですが、夜の講演時にはなんとかリアルタイムで参加することができ、その場でチャットで質問に答えていくという方式を取りました。これは参加していただいた方にはかなり好評だったようです。

    ありがたいことに、2023年も講演に呼んでいただけることになりました。2021年と2022年はオンライン開催だったのですが、2023年はとうとうリアル開催でやっと本会場に足を運んで講演することができます。

    以下の2つの講演に呼んでいただいたのは、ものすごく意義がありました。話を持ってきていろいろ手配して頂いたMさん、その後強烈な推薦をして頂いたと聞いたIさんにはとても感謝しています。これらの講演では公開天文台に関わるプロの方達との交流が実現できました。普段あまり話すことができない方達で非常に貴重な機会でした。公開天文台でも既に電視観望を導入しているところ、また今後導入を考えているところが数多くあるということが実感できました。普段とは違った視点で考えることができ、アマチュア天文との違いも多くあるのだということが実感できました。遠く島根の地の夜に試した電視観望は今でも感慨深いです。



    上の講演と少し通じるものがあるのが、天リフさんで呼んでいただいた電視観望会議で、基調講演で話させていただきました。少し小難しい話になってしまった感はありますが、今後の今後の発展も含めていろいろ長期で考えていたことを話させていただきました。


    星まつりなどでも講演をさせて頂きました。志賀高原では久しぶりに遠出の旅行となり、妻も大喜びでした。この顛末は天文ガイドの10月号にも記事として載っています。小海の講演も定員一杯の方にきてもらいました。両講演とも初心者の方が多く、今でも参加して頂いたなかで幾人かの方とは交流が続いています。




    雑誌掲載

    もう一つ大きかったことは、天文雑誌への掲載かと思います。このブログでは触れていませんでしたが、天文ガイドに電視観望の入門記事を短期連載で書きました。その他名前が出ただけものも含めて、雑誌に掲載されたものを箇条書きにしておきます。
    • 天文ガイド2022年5月号, P46-47「電視観望で楽しむ星雲・星団の観察」
    • 天文ガイド2022年6月号, P6-15「自宅ではじめる電視観望」
    • 天文ガイド2022年7月号, P30-37「自宅ではじめる電視観望」
    • 天文ガイド2022年8月号, P34-39 「自宅ではじめる電視観望」, P81「マサが行く!『星の村天文台星まつり202』の巻」
    • 天文ガイド2022年10月号, P70-74「自宅ではじめる電視観望」, P83「マサが行く!『志賀高原天空フェス星』へ!」
    • 星ナビ 2022年5月号, P40「15万円で始める楽しい電視観望」
    • 星ナビ 2022年12月号, P53「チャレンジシリウスB後編」
    • 星ナビ 2023年2月号, P25「秋空にマニアが集う」

    短期とはいえ、連載での執筆は初めての経験で、かなり大変だということがわかりました。締め切りもそうですが、記事の分量の調整、編集者とのやりとりなど、学ぶことも多かったです。長期で毎月連載されている方には頭が下がります。


    遠征、近征など

    こちらは遠征というよりは近征ですが、ゴールデンウィークに3日連続で自宅以外で撮影しました。





    ほとんどがかんたろうさんに誘われたのですが、2023年の年が明けてからも含めて本当に遠距離という意味の遠征に2度ほど繰り出しています。周参見は思ったよりかなり遠かったです。開田高原は寒すぎでした。でも帰ってから思い出すと、大変だったことも含めてなんかとっても楽しかったんですよね。普段星まつりとか以外はほとんど遠征しないので、メジャーな遠征スポットに行けたというのはとてもいい経験でした。



    いつもの飛騨コスモスでの観望会もコンスタントにありました。こちらもコロナがだいぶん収束してきたのである程度実現できたものです。かんたろうさんが眼視で頑張ってくれて、私もずいぶん覗かせてもらいました。その中でもM57に色がついて見えたのは衝撃的でした。それも単色というわけでなく、青と緑と、一瞬周りにオレンジが見えて、実際の写真と照らし合わせてみると同じ色配置だったので、見間違いとかのレベルではない確実な色のつき方でした。






    星まつり

    星まつりはやっとリアル開催が再開されるようになってきました。2022年は3つの星まつりに参加できました。どれもとても楽しかったです。各記事を見てもらうとその雰囲気がわかってもらえるかと思います。実際に全国の星仲間に会えるのは星まつりの醍醐味です。その一方、原村の星まつりが開催されなかったこと、最大の胎内がオンラインだったのが残念でした。

    • 福島「星の村スターライトフェスティバル」: 2022/10/9-11


    • 京都るり渓「星を求めて」: 2022/9/18


    • 小海「星と自然のフェスタ」: 2022/11/11~13



    レビュー

    今年も自分で買ったもの、お借りしたものも合わせて、機材のレビューをしました。



    星座ビノはハイエンドのものでの比較をしました。ハイエンドと言っても星座ビノ自身がそこまで高価な機材ではないので、集めること自体はそこまで負担にはなりません。


    過去記事(その1その2)も参照されるといいかと思います。実際手持ちの星座ビノもすごい数になってきました。どれも見た時のインパクトがすごいことと、観望会で見比べをやったりすると盛り上がるので、いまだに興味深い機材なのだと思います。

    サイトロンさんにご提供して頂いた機材はたくさんあります。その中でも単発の記事にしたものは以下の二つです。中にはいくつかの記事にわたって標準機材となっているFMA135やUranus-Cなどもあります。いろいろ試させて頂いて、本当にありがとうございます。




    もう一つ、別のところからですがASI2400MC Proを使わせて頂いたのは非常にいい経験でした。既に上の方である程度書いてあるので繰返しにもなってしまいますが、今あるフルサイズのEOS 6Dを本気で置き換えたくなっています。感度、表現力、冷却などどれをとっても1段階上の印象です。いつか余裕が出たらこのクラスのカメラを持ちたいです。お貸し頂き本当にありがとうございました。


    天文関連ショップ、施設

    こちらもコロナが収束し出して、やっと実際の施設や店舗に行けるようになりました。特に関東の天文ショップはほぼ3年ぶりで、店舗の様子もかなり変わっていました。長期間店舗にお客さんが入れない状況は思ったより影響が大きかったのかと思います。名古屋で行ったコニカミノルタの前面LEDのプラネタリウムは衝撃的でした。高コントラストのおかげで、雲や夕焼けなどの何気ない風景がまるで本物のようでした。今月のCP+で横浜に行く機会があるので、もし時間が取れるならそちらも行ってみたいと思います。





    周参見の途中でEYBELLにも行きました。



    技術的な話など

    技術的な話の記事です。それほど数は多くありません。SCA260関連、赤道儀の調整などです。本当にテクニックらしいのは、赤道儀の水平とりは本当に必要か議論したことくらいでしょうか。カメラの回転角は小技ですが、結構便利かと思います。












    参考書籍、Zoom会議、オフ会など

    天文関連の書籍はちょくちょく買っているのですが、記事にしたのは下の2本です。




    あと、皆既月食で天体の位置計算をしたくて中野主一さんの本を何冊か買っています。



    自前の講座は2回開きました。kyoyaさんの質問から盛り上がった入門講座と、CGX-Lの変な振動から盛り上がった制御講座です。





    観望会以外で星仲間と集まったこともありました。迷人会のえいじさんが石川に帰ってきているということで、あんとんしゅがーさんと一緒にスタバに集まって星談義です。


    小海の星フェスで知り合った方で富山近くに住んでいるご家族が自宅に来てくれたりもしました。こういった新しいつながりもまた嬉しいものです。



    最後に

    2022年もコロナでいろいろと制限されていましたが、こうやって見てみるといろいろ活動していますね。撮影と講演の比重が多いでしょうか。新しい項目では雑誌掲載と遠征が入ってきました。その一方、分解能挑戦が消え、星景が消え、機材調整などがずいぶん縮小しています。2023年は自分でいろいろ試す実験をもう少し充実させたいと思います。

    ブログ記事としては2022年1月1日から12月31日までで104本書いたことになります。一昨年が114本だったとのことなので、少し減っていることになります。相変わらず一本一本の記事が長すぎるので、毎年のごとくですが反省しています。それでも短くならないのは全然反省が足りないからだと思います(笑)。

    最近少し忙しいので2023年もここまで記事にできるかはわからないですが、楽しんでやっている限りまだまだ星活動は続くのかと思います。


    このページのトップヘ